『私の頭の中の消しゴム』

主人公が不治の病にかかってしまうといえば、ドラマや映画の不幸要素の定番ですが、
この映画はそんなメロドラマ的な要素とは違うように感じます。

既婚者の上司を好きになって駆け落ちの約束をしたのに、相手は約束の場所に来なかった・・・
そんなところから話は始まります。

コンビニに入って缶コーラを買い、うっかりコーラと財布をカウンターに忘れてきたことに、バスに乗るときに
気が付いて引き返します。

そしてお返しに飲まれる

コンビニのドアから出てくる男が手にコーラを持っているのを見て、てっきり自分が買ったものを彼が
取ったのだと思い、その手から横取りして飲み干します。

のちに意外な場所で彼女は彼を見かけます。
父親の建築会社の現場監督として働く彼に、彼女は惹かれていきます。



初めは反対していた父も、結局は二人の仲を許して、二人は結婚するのです。
大きな家を建てる約束をして、彼も建築士の試験に合格して、二人は幸せの絶頂にいました。



でも、次第に彼女は自分の体の異変に気づきます。
自分の家に帰る道がわからない・・・・

若年性アルツハイマーにかかっていたのです。



幸せな思い出も夫のことも、やがては自分のことさえも忘れ去る恐怖と悲しさに打ちひしがれます。
妻の病気を知った夫は、それでも彼女の世話をし続けようとします。
でも親たちは、離婚することを進めます。



もしも自分の大切な人が、絶望的な病気にかかってしまったら、どうしますか？
ただ悲しんでいても治るわけではないし、そうしている間にも病状は進みます。
若年性アルツハイマーのような致命的な病気でないにしても、絶対に起こりえないことではないです。

病気でなくても、事故に遭ってしまうとか、心を閉ざしてしまうとか、いろいろと考えられます。
そんなときもし夫婦のように相手に対して責任感がなかったとしても、自分を理解してくれない、自分の
献身が報われない状態に耐えるのは大変なことだと思います。

きっと、介護もそうなのでしょう・・・・。

部屋中付箋だらけ・・・忘れないように

病気になったからと言って、周りが進めるように「それでは、別れます」というように割り切れるわけでは
ないでしょう。実際、そのようにして別れを告げられる人も多いようですが。
日本での若年性アルツハイマー患者数は約37.000人ほどと言われています。
老年性とは違って、若年性は遺伝的要素が強いと言われているそうです。



亡き祖父も糖尿病から軽い認知症にかかっていました。
ある日突然に大昔のことを話し出したり、お前は誰だと訊いてきたり・・・・

ただの「物忘れ」ではすまされない、若年性アルツハイマーは深刻な問題です。
「もしも・・・」のときに、何ができるか、何をすべきか。

ハッピーエンドではないラストシーンが印象的です。

私の頭の中の消しゴム [DVD]

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Mamma Mia!

夏の夜、電気を消してキャンドルをともして、
冷えた白ワインなど飲みながらリラックスして観たら、あとはいい夢が見られそうな映画ですｗ

DVDは持っていたのにずっと見ていなくて、週末やっと見ましたｗ
メリル・ストリープが今までのどんな映画よりもキュートで驚きました。

エーゲ海のカロカイリ島という架空の島で暮らす20歳のソフィは、明日に結婚を控えていました。
結婚に際して、彼女にはある思い切った試みがありました。

それは顔も知らない父親を探し当てて、ヴァージンロードを一緒に歩いてもらうということ。

ママのドナはかつてはワイルドで、独りで娘を産み育てました。
カロカイリ島で小さな民宿を経営しています。

ソフィは3人の父親候補でかつての母の恋人たちに結婚式の招待状を送ります。
そして3人の父親候補が島にやってきて、ドナはびっくり。

ドナの昔をよく知る2人の友人たちもお祝いに駆けつけて、結婚式前日前夜はお祭り騒ぎ。
ABBAのヒットメドレーを歌いながら踊る様子は、見ているだけで楽しくなります。

”マンマ・ミーア！”とはイタリア語で、びっくらこいたときにつぶやく決まり文句ですね。
英語で言う”OMG!"といっしょ。
「うちのおかん」と言うのがなんかかわいいですｗ　
ホントは聖母マリアのことなのかな？

ABBAに関しては、私が今更スウェーデンの2組のもと夫婦の4人組で・・・なんて語るよりは、年上の方たちの
ほうがよくご存知でしょうね。今でもさまざまなアーティストが彼らの音楽をカバーしているし、いまだに
世界中で流れています。ミュージカルもありますね。

『プリシラ』というオーストラリアの映画でも『ダンシング・クイーン』は使われてます。
ABBAの音楽はPopsの王道だと思います。
聴いていると楽しい気分になる、だからいまだに世界中で愛されているのでしょうね。

結局、ソフィの本当の父親はみつかるのでしょうか？　
それは、見てのお楽しみ。

結婚式は始まったものの、途中から、あららららら？
父親候補たちのヒミツも明らかになって・・・

・・・そして宿から源泉が噴出して、なんかものすごくハッピーになりそうな予感で終わります。
最後はおばさまたちの大笑いで歌って踊って終わりますが、ホント、見終わって眠ったら
エーゲ海の美しい海やかわいい宿や、自分も映画の中のキャストとして一緒に歌って踊っているような、
そんなハッピーな夢が見られそうです。

見るだけでは物足りなくて、きっと一緒に歌っちゃうかも？
( ´艸｀)

マンマ・ミーア! [DVD]

• 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
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Mamma Mia (2008)

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• 出版社/メーカー: Decca
• 発売日: 2008/07/08
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『 Dear John 』

今は世界中どこにいても衛星の電波が届く範囲でならば、相手とすぐに連絡を取ることができます。
メールや、チャットなどがあれば、距離感もそんなに感じないほどです。

でもやはり、とても大切な人には、便箋に字を書いて送りたくなります。
どんなフォントでもない直筆の手紙は、字がうまかろうと下手だろうと、思いが込められます。

SNSの発達した今だからこそ、大切な人への大切な言葉は、直筆で綴りたくなるのです。

陸軍特殊部隊の軍人ジョンは、2週間の休暇で父親の元を訪れた間、海辺で美しい少女に出会います。
サヴァナは大学生、夏の休暇を過ごしに来ていました。

サヴァナが海に落としたバッグをジョンが拾ってあげたことがきっかけで、お互いにひとめで好意を
抱きます。そして2週間で二人は恋に落ちました。

サヴァナが大学を卒業するころにはジョンが除隊して、幸せになるという夢を二人は持ちました。
1年間、離れ離れになりますが、お互いに手紙を書き続けました。
（ジョンはネットもつながらない任地を転々とするために、手紙しか手段がないのです）

でも2001年の9月11日に、アメリカ同時多発テロが起きて、ジョンの任期が伸びたのです。

ジョンはあちこちの任地を移動しながらも、サヴァナからの手紙をいつも心待ちにしていました。
でもある時に、悲しい知らせの手紙が届くのです。

絶望のためにジョンはサヴァナからの手紙をすべて燃やしてしまいました。
そして作戦の移動中に被弾して倒れます。

アメリカへ帰って療養するように上司に勧められますが、任期延長を申し出ます。
そうして6年が過ぎて・・・・・父親が脳卒中で倒れたことで、彼は帰国することになりました。

軽度の自閉症である父は、独り暮らしをしていました。
だから倒れた時に発見が遅れたと聞いて、ジョンは自責の念に駆られます。

コイン集めが好きだった父は、間もなく亡くなりました。

ジョンはサヴァナの住む農場を訪れます。
再会して、お互いの気持ちを知るのですが、サヴァナは寂しさに負けて結婚してしまっていたので、
ジョンは彼女のもとを去り、また戦地へ赴くのです。

父と自分の思い出の詰まったたった一枚のコインを形見として手元に残し、ジョンは父のコイン
コレクションを売りました。そしてそのお金を、不治の病にかかったサヴァナの夫の薬代のために、
彼女に匿名で寄付するのです。

彼らが幸せだったのは、7年以上の月日の中でもたった数週間分でした。
一緒に過ごした時間が少なくても、物理的に会うことができないところに離れていても、お互いに
忘れられない存在でした。

心優しいサヴァナがジョンを裏切って結婚したことにも、ただ孤独に負けただけではない別の理由が
ありました。

どんなに離れていても、見上げる月は、同じ月。
ストーリー全体で、月は重要な役割を果たしています。

そして二人が言い合う、”　I'll see you soon."（またね）は、離れているからこそとても重要な意味を持つ
言葉になっています。

親愛なるきみへ [DVD]

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『ただきみだけ』

ソウルで見た映画です。
字幕はなかったけれど、ストーリーは大体わかりました。

なぜこの映画だったかというと・・・　友達の親友がちょい役で出演していたからｗ
（もちろん、いい映画だったからですが）

ええと、主人公はソジソプ演じる孤独なボクサー。
チャンピオンだったのに、ある暴力事件を起こしてから心を閉ざして生きていました。

あるビルの駐車場係りのバイトを始めた時に、視力がほとんどない女性に出会います。
そのビルの通販の顧客オペレーターとして働く女性。
ハンヒョジュ（『春のワルツ』というドラマに出ています）が演じています。

二人は徐々に心の距離を近づけていき、やがて恋に落ちます。
でもある時、衝撃的な運命に気づき、主人公のボクサーは嘆き悲しみます。
彼女が視力を失った原因は、実は昔の自分に原因があったのです。

彼女の角膜移植のために、彼は闇試合に手を出します。
住民登録番号を焼き捨てて、別人になって、タイにわたり殺人試合に出るのです。

これは真新しい話ではないのですが、見たら泣いてしまうくらい心に届く映画でした。
あまりにも無理な設定はなかったし（笑）、なによりもこんなふうに愛したり愛されたりしたいと誰もが
うらやましく思ってしまうような素敵なストーリーでした。

闇試合には勝つのですが傷だらけになって帰途に就いたとき、賭けに負けた組織の暴漢に刺されて
殺されそうになります。

そして2年後、手術を受けた彼女は目が見えるようになって、連絡のない彼をひたすら待ち続けています。

刺された後遺症で足を引きずっている彼を見ても、気付きません。
彼はぼろぼろの自分の正体を明かさずに、彼女の前を去ろうとします。

まだ目が見えなかったころに彼がプレゼントした子犬が大きくなって、彼だと気付いて吠えるのですが、
彼女は気付きません。

でもやっと気づいて追いかけますが、見失ってしまいます。
三清洞だと思うのですけど・・・そこの人ごみの中で号泣するシーンは、心に迫ってきます。

あちこちですすり泣くみなさん。
わたしも泣いちゃいましたT_T

「たったひとりのひとを、何が起こっても思い続ける」と、言うことは簡単です。
でもそれが本当は難しいことだからこそ、思いを貫き通す二人の姿に、感動するのかもしれません。

秋にピッタリの映画でした。
ソジソプも本物のボクサーに見えてきます。
ハンヒョジュもかわいらしいです。

*************************************

これは去年の秋に書いた記事ですが、この映画は6月30日から日本でも公開されているようです。
千葉や栃木、東京では公開されているのに、茨城で公開されないのはどうしてでしょうね？？？

この映画は、大切な人と一緒に見に行くとよいと思いますよ。

おすすめです～^^

View From The Top

2003年に公開された、グゥイネス・パルトロウのフライトアテンダント物語です。
今日、BSのFOXで見ていたのですが、途中何度も雷で映らなくなりました；；；；

田舎娘のドナはスーパーの店員。
同じスーパーの店員の彼氏といつか田舎を出ていくことを夢見ていたのに、彼は別の女性と
去ることにしたと告げてきます。

「きみは田舎の小さな町が似合う子なんだよ」

ムカッときますね、そんなこと言われたら。

スーパーをやめてバーでヤケ酒＆思い出にサヨナラしていると、テレビで衝撃の出会いが。
大成功したフライトアテンダントのサリーのインタビュー番組。
それで彼女は、自分も空を飛ぼうと決心するのです。



まずは地元のマイナーな航空会社へ面接に。
「酔っ払いとギャンブラー」しか乗らないというコミューター線にあっさり採用。
超ミニスカと胸元のあいたお下劣な制服。

乱気流にもまれて「墜落する～～～！！！」と騒いで乗客をパニックに陥れます。
彼女は初めて飛行機に乗ったのですｗ

（ロブ・ロウがほんのチョイ役の副操縦士として出てきますが、何の意味もなし★）

でもまぁ、経験を積めば何とかなるもので、彼女は仕事に慣れていきます。
そしてこのまま田舎の地元線では終われないと、後輩を誘って大きな会社の面接を受けます。

面接官でのちに教官になる男を、マイク・マイヤーズが相変わらずの面白さで演じています。



ドナと一緒に面接に受かった後輩クリスティーヌはクリスティナ・アップルゲート。



この彼女が、ちょっと手癖が悪くて、訓練生を招待した伝説のCAサリーの家からせっけんを
くすねてきます。



最終試験も完璧のはずだったのに、ドナはなぜか近距離線に回されます。
そして落ちこぼれのクリスティーヌはNY線。

どうして？！
納得できないまま、でも国際線をあきらめきれずに日々努力を重ねます。
マイナー田舎路線勤務の時に出会ったテッドと再会、恋人同士になります。

NY線勤務になったクリスティーヌが訪ねてきます。
アイマスク、お酒のボトル、バッジなど、機内の備品をたくさんくすねているようです。

それでも納得いかないドナは、カリスマCAのサリーのコネで自分の卒業試験の解答を見せてもらいました。
するとそれはクリスティーヌのだったのです。彼女が受験番号を書き換えていたのです！

再試験を要求、ドナは見事合格でした。
そして彼女はささやかな幸せをすててテッドに別れを告げて、NY-パリの国際線のCAになります。



勤務初日に、クリスティーヌが訪ねてきます。
彼女は監査がはいり、備品を盗んでいたことがばれてクビになりました。



やっと努力が報われて夢がかなったドナ。
パリでの自由時間を満喫します。



世界のあちこちを飛び回っても、どこか虚しくなって・・・・・

「一番の財産は、自分を理解してくれる人」という言葉に感化され、彼女はテッドのもとへ向かいます。

・・・・まあ、最後はお決まりの「キャリアよりも愛」で終わるのですが。
日本語のタイトルが『ハッピー・フライト』というために、同じタイトルの日本の飛行機映画『ハッピーフライト』
と混同して、おばかコメディーなのかと思っていましたが、ちょっと違いました。

これといって真新しいセンスもないし、一人の女性のありふれたちょっとしてサクセスストーリーでしか
ないかもしれないけれど、きわどいエグさも見ていて不安になる要素もないので、休日に家族で見ても
安心して見られる話だと思います。



どうして努力してやっと勝ち取ったキャリアを、結局は愛のために諦めてしまうのか?
国際線のファーストクラスで働いていれば、もっとお金持ちと出会う可能性だってあるのに？

きっとね、自ら努力しないで相手にだけ好条件を求め、毎日不満や他人の悪口ばかりの女性ではなくて、
まじめで一途で損得を考えずに生きるから、つい結局はせっかく手に入れたキャリアもどうでもよく
なってしまうのかもしれませんね。

野心を抱いて現在よりもはるかに幸せになる人もいれば、地に足がついたささやかな幸せを求める人も
いるということでしょうか。もちろん、どちらも手に入れることのできる人もいるかもしれませんが。

似たような話が東西にあふれているのは、「なにが大切なのか」が、人生の重要なことの一つだからかも
知れないですね。まあ、これはそんな重厚なテーマの話ではないですがｗ



View from the top、上からの眺め。
田舎のスーパーの世間知らずの店員から、国際線のCAになって見えたものは？　ということでしょうか。

ハッピー・フライト スペシャル・エディション [DVD]

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エマ

またまたジェーン・オースティンの小説の映画化です。

エマはおせっかいなキューピッド。
エマのせいで親友は何度も誰かと結婚させられそうになります。



本人には悪気はないのだけれど、こんな友達がいたらかなり厄介ですね☆
「どうか自分のことをどうにかしなよぉ」と言いたくなると思います＾＾；；；

なんか、他人の仲を取り持ちたがるキューピッド気取りの子は、クラスに一人は必ずと言っていいくらい
存在しますね。でも自分のことに関しては、いまイチ、ニ、サン・・・・なぁんて子。



他人のことには精を出すくせに、エマは自分のことに関してはホントに鈍感です☆

でもやがて彼女も自分のいけないところに気づいて、おせっかいをやめて大人になるのです。
そうなった時に、初めて、今まで見えなかったものが見えてくるのです。



19世紀のイギリスの牧歌的な雰囲気を楽しみたいのならば、ジェーン・オースティンはお勧めです。
たいした事件が起こるわけではないし、ドラマティックな非現実的な急展開も何もないのに、なぜに
オースティンの作品は魅力的なのでしょうね。不思議です。普遍性がいいのかな？



かわいらしいドレスも見ものです。
ほんとうに、エマの着ているドレスはどれも着てみたくなってしまいます( ´艸｀)
お針子姫さまならわかってくださるでしょうか～～♬



グィネスはアメリカ人なのに、クイーンズイングリッシュがうまいですね。
このころの彼女はとてもきゃしゃなので、時代的にドレスのデザインがよく似合っています。

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お知らせです

水曜日はまたまた一日中、INできそうにありませんので、本日の21時以降から明日の22時以降くらいまで
ほぼ一日、留守にします！

記事は予約投稿しておきます。うまくいくかな・・・？

エマ [DVD]

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眺めのいい部屋

この映画はフィレンツェが舞台ということで、学生のころにヨーロッパ旅行に行く前に見ました。
フィレンツェの雰囲気を見てみたかったからです。

結果は・・・・何年たっても、心に残る映画になりました。
フィレンツェの美しさばかりにあこがれたものですが、最近ではこの人間関係がやっと理解できるように
なってきたと思います。



まだ10代や20代初めのころは何でもできちゃいそうな気になっていて、怖いもの知らずで思慮のかけらもなく、
生意気でわがままに生きていた私ですが（笑）、そんな小娘にこの時代の社会における女性の生きづらさなど
理解できるわけもなくｗｗ

でもいつの時代もどんな国でも、こういう女の子は存在するのですね。
母親とか社会とかに抑圧されているけれど、心の中には春の嵐のような情熱がくすぶっている。
なにかのきっかけによって、その情熱は酸素を得た炎のように一気に燃え上がって噴き出してくる・・・・。

イギリスの令嬢ルーシーは、いとこ（お目付け役）とともにフィレンツェに旅行に行きます。
ホテル・ベルトリーニで眺めのいい部屋を譲ってくれた青年が気になります。



帰国後、ほかの人と婚約することになりますが、彼女は感情を素直に表現する、ちょっと風変わりな
その青年のことが忘れられなくなるのです。



無垢というか無知というか、そういう教育をされてきたし、これからもそうあれと求められるおとなしい女の子が、
初めて心のままに行動することで、大人の女性へと成長します。イタリアって、すごい魔力を持っている国ですねｗｗｗｗ



フィレンツェの美しさは必見です。

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Sense and sensibility

ジェーン・オースティンの原作を、主演も果たしているエマ・トンンプソンが脚色しました。
『高慢と偏見』も好きなのですが、ほかにもいくつか好きな作品があるのですよ～。

この映画は10代のころから何回も見ていますが、何度見ても感動して泣いてしまいます。
ハリウッド系のエンターテイメント映画もたまにはいいけれど、心の奥から感動を呼び起こすような映画も
とてもいいと思います(これは前にも言った気がしますがｗ）。



私にしてみると、これぞ恋愛映画の王道、という感じですｗｗ
どうしてそこまで自分をおさえるの？とその健気さに心騒ぎます。
それが「奥ゆかしさ」というものなのでしょうね。

18世紀末のイギリスの田舎で、父親の遺産を異母兄の妻の意地悪で受け継ぐことができない三姉妹
のお話です。



思慮深い長女は、強欲な兄嫁の弟に恋してしまいます。
でも彼には婚約者がいました。
情熱的な次女はケガしたところを助けてくれた紳士に恋しますが、彼は突然、彼女のもとを去ってしまいます。

切ないですね、好きな人が自分以外の女性と、お金や家の取り決めで結婚してしまいそうなんて。
自分たちの意志を押し通せなくて、親に脅されてあきらめざるをえなかったり・・・



画面に広がるシーンはどれも美しいし、なにより、絶対に泣いちゃいますよ（笑）
話の内容はちょっとややこしいですが、この時代にありがちの身分制度や社会規律の壁が、素直な思いの
邪魔をするのです。考えてみれば持参金とか相続財産とか、けっこう物質的な理由なのですがｗ



このお話は結局はハッピーエンドになるのですが、本当に壮大な試練のあとのその終焉には、
ほっとさせられます。この時代に恋愛結婚できること自体、奇跡なのかもしれません。

私は役者について語れるほどの知識はありませんが、エマ・トンプソンは好きです。
映画俳優は、舞台俳優が起用されることもよくありますが、彼女は美貌だけでなく脚本などの制作にも
才能がある、すごいことです。



ハリウッドに行く前のヒュー・グラントも出ています。
彼はやはり、ハリウッッドよりも英国映画のほうがよいと思います。

それにしても、イギリスの田舎はとても美しいですね。いつか行ってみたいです。
ロンドンしか行ったことがないのですよ・・・。:*:・( ´艸｀)



なんていうか・・・・心にしみ込むというか、何かを考えさせられる映画って、いいものですね。
原作もよいですがｗ
わかりやすいという点で、映画化されたものを見るのもよいでしょう（イメージにギャップが生じることも
多々ありますが）。

週末の夜に一人で見るといいかもしれません。
自分の人生を見つめなおすこともできます。



映画のほかに、2回のドラマ化がされています。

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普通じゃない

オリジナルタイトルは”　A Life Less Than Ordinary"　（ある普通以下の人生）
とにかく面白いのです。

天使の警察署って、発想が新しいですね。

天使たちが大金持ちのわがまま娘と清掃員の平凡な男をくっつけようとするのです。



天使たちの策略で失業して彼女も失ったロバートは、ひょんなことから令嬢セリーンを誘拐します。
ところが事はセリーンのペースで進みます。身代金要求の電話の掛け方も彼女に教わるのです。



二人は行動を共にするうちに意気投合します。
もはや誘拐というよりも二人のめちゃくちゃな旅です。

そのうちセリーンは父親にカードを止められて腹を立て、銀行強盗を思いつきます。



何が何だか分からなくなって、気が付くとハッピーエンドです（笑）

普通じゃない [DVD]

• 出版社/メーカー: 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
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Pride and prejudice

2005年にキーラ・ナイトレイ主演でリメイクされました。
BBC政策のドラマのほうがより好きですが、あのイギリスの田舎の風景を見られるなら、どちらでもよいと
思ってもみます。

ドラマ版。

『ブリジット・ジョーンズの日記』でも、ブリジットが理想の男性として挙げているのはこの映画でコリン・ファース演じるミスター・ダーシーです。そして『ブリジット～』のなかでも、ファースが同じ役名で出演しています。

コリン・ファース。

エリザベスは知性ある美しくつつましい、気の強い女性です。5人姉妹の次女でしっかり者。
でもジェントリ階級ながら家は財産がなく、母親は娘たちをなんとか金持ちに嫁がせようとなりふり構わず、
妹たちも軽薄で浅はかで後先考えずにあちこちで恥をさらします。

彼女の唯一の対等な話し相手は姉のジェーンだけ。

お金持ちのダーシーが、初対面の時に自分のことについて失礼なことを言っていたのを偶然耳にして、
彼女は彼に対してかたくなに心を閉ざすようになるのです。



二人のぎすぎすしいやり取りに、やきもきさせられます。
なぜって、お互いに惹かれあっているのに、どちらも素直ではないからです。

お姉さんのほうを気に入った友達が、彼に「妹のほうもかんじがいいね」と言うと、彼はつい、「僕がほれるほど
十分に美しいわけではないさ」と言ってしまうのです。しかもそれを、彼女は偶然に耳にしてしまうのです。

「あんなひと、もう二度と口をきかないわ！」



・・・この気持ち、なんかわかりますよね。
特に気になる相手に冷淡にされたら、ついプライドで自己防衛してしまいます。

ダーシーは大人なのに、小学2年生の子供みたいに、好きな相手に素直に接することができません。
18世紀のイギリスの格差社会の壁は、人を好きになるときも邪魔になるのですね。
自分の家柄よりもかなり格下のエリザベスに対して、好意を見せることがなかなかできないのです。

エリザベスのプライドの高さも半端ないのです。
家族に品がないからと、家に財産がないからと、安っぽく見られたくないのです。

首つりじゃなくてブランコですよｗ

親戚の牧師に求婚されても、その人の浅はかさが許せなくてきっぱりと断り、どうしても娘たちを片づけたい
母親を激怒させますが、彼女は決して首を縦に振りませんでした。
代わりに、美しさも財産もない友達が、彼にアタックして結婚することになります。

美しさも財産もなく、年を取っていくだけなのに、出会いもない田舎であせる友達のシャーロットは、普通の
女性のステレオタイプのような感じです。結婚した彼女を訪問したエリザベスは、彼女が幸せなのを見て
ほっとします。



でも、彼女のダーシーとの関係は、さらに最悪になっていきます。
お互いの意地の張り合いといえばそれまでですが、偏見に誤解も重なって、事態はどんどん複雑に。

シャーデーの歌に、Love is stronger than prideという曲があります。愛はプライドよりも強い、という意味です。
この二人の場合は、プライドが勝っていて、そのために恋敵もいないのにことがややこしくなるのです。
でも、ダーシーが身分の低いエリザベスの親戚にも気を使うようになり、敬意を払い始めることから、
偏見も和らいでくるのです。



要するに、プライドを気にしないような愛に出会えるかどうか、ということなのかもしれないですね。

高校生の時にJ・オースティンに夢中になったけれど、今見ても読んでも同じように感動できるなんてホントに、
すごいことですｗ

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・・・今夜もひどい重さですね。
メンテナンスはなんの意味もなさないようですね。

本当にひどい速度で、ご訪問しきれていませんT_T

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