『私の頭の中の消しゴム』 [Movies 2 C]
主人公が不治の病にかかってしまうといえば、ドラマや映画の不幸要素の定番ですが、
この映画はそんなメロドラマ的な要素とは違うように感じます。
既婚者の上司を好きになって駆け落ちの約束をしたのに、相手は約束の場所に来なかった・・・
そんなところから話は始まります。
コンビニに入って缶コーラを買い、うっかりコーラと財布をカウンターに忘れてきたことに、バスに乗るときに
気が付いて引き返します。
そしてお返しに飲まれる
コンビニのドアから出てくる男が手にコーラを持っているのを見て、てっきり自分が買ったものを彼が
取ったのだと思い、その手から横取りして飲み干します。
のちに意外な場所で彼女は彼を見かけます。
父親の建築会社の現場監督として働く彼に、彼女は惹かれていきます。
初めは反対していた父も、結局は二人の仲を許して、二人は結婚するのです。
大きな家を建てる約束をして、彼も建築士の試験に合格して、二人は幸せの絶頂にいました。
でも、次第に彼女は自分の体の異変に気づきます。
自分の家に帰る道がわからない・・・・
若年性アルツハイマーにかかっていたのです。
幸せな思い出も夫のことも、やがては自分のことさえも忘れ去る恐怖と悲しさに打ちひしがれます。
妻の病気を知った夫は、それでも彼女の世話をし続けようとします。
でも親たちは、離婚することを進めます。
もしも自分の大切な人が、絶望的な病気にかかってしまったら、どうしますか?
ただ悲しんでいても治るわけではないし、そうしている間にも病状は進みます。
若年性アルツハイマーのような致命的な病気でないにしても、絶対に起こりえないことではないです。
病気でなくても、事故に遭ってしまうとか、心を閉ざしてしまうとか、いろいろと考えられます。
そんなときもし夫婦のように相手に対して責任感がなかったとしても、自分を理解してくれない、自分の
献身が報われない状態に耐えるのは大変なことだと思います。
きっと、介護もそうなのでしょう・・・・。
部屋中付箋だらけ・・・忘れないように
病気になったからと言って、周りが進めるように「それでは、別れます」というように割り切れるわけでは
ないでしょう。実際、そのようにして別れを告げられる人も多いようですが。
日本での若年性アルツハイマー患者数は約37.000人ほどと言われています。
老年性とは違って、若年性は遺伝的要素が強いと言われているそうです。
亡き祖父も糖尿病から軽い認知症にかかっていました。
ある日突然に大昔のことを話し出したり、お前は誰だと訊いてきたり・・・・
ただの「物忘れ」ではすまされない、若年性アルツハイマーは深刻な問題です。
「もしも・・・」のときに、何ができるか、何をすべきか。
ハッピーエンドではないラストシーンが印象的です。
これは泣かされました(T_T)
by non_0101 (2012-07-30 00:12)
私もこの映画好きだったなあ・・・
by minK (2012-07-30 00:38)
撮り貯めていたものを、ちょうど先週見てました。
ラストは印象に残りますよね。
by せとっこ (2012-07-30 00:38)
日本のドラマ版も、この映画も観ました。
切なかった~。
by かぁしゃん (2012-07-30 00:55)
夫が病気だと事態はさらに深刻です。
by Hirosuke (2012-07-30 05:52)
何度、観ても涙がとまらない…イロイロな事を考えさせられる映画です
by may234 (2012-07-30 11:59)
生きてきた人生で溜めた記憶をアルツハイマーで
失い白紙の状態に戻っていく。
アルツハイマーは脳内のアルミニウム濃度と関係があると
言われたことがあります。
まだこれが原因だと特定は出来ていないようですね。
by 青竹 (2012-07-30 13:18)
現実的な問題として、医療・介護を考えねばなりませんね。
by momiji (2012-07-30 14:03)
「君が僕を忘れても」は、引き込まれるように見た記憶があります。
切ないドラマでした。
by mamalu (2012-07-30 14:23)
認知症にかかった時、なかなかその事実を受け止めるのが難しいものだと思います。
患者さんや家族の方をサポートする体制が整うことを望んでいます。
by 水無月 (2012-07-30 16:50)
見たい見たいと思いつつまだ見ていない映画の一つです。
息子の誕生日へのお祝いコメントありがとうございました!!
by キク (2012-07-30 20:41)
切ないお話ですね、治す薬がないとか、でも本当にいつこうなるか分からない
そのことの方が、恐い気がします(´∀`;)
by aya (2012-07-30 21:40)
以前放送された日本のテレビドラマ
「ピュア・ソウル」のリメイクだと聞いています。
見ましたが、最後がとても切ないです。
この映画はまだ見ていないのですが
見てみたいですね。考えさせられそうですね。
by PATA (2012-07-30 22:10)
これは泣きました
by tam (2012-07-31 19:17)