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ヘレンドの柿右衛門 [J'adore]

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17世紀の半ば、ヨーロッパではアジア趣味、特に中国趣味が広まりました。
これをシノワズリと呼びます。
モネやゴッホが夢中になった日本趣味(ジャポニズム)は、これより少し遅れて19世紀半ばに始まります。

伊万里(有田焼)は、17世紀に中国を通して、オランダやイギリスの東インド会社経由でヨーロッパにもたらされました。白地に青い繊細な模様のものも愛されましたが、赤い模様の柿右衛門が、特に愛されました。

ヨーロッパの陶工は、競って伊万里の模倣を始めました。
ヘレンドも頑張りましたw

これはその名も「柿右衛門」。
本家柿右衛門にすれば、外国の名陶工に模倣されてそのままの名前で呼ばれるなんて、すごいことですね。

アジア趣味の良いところは、オリジナルの良さを生かしつつも、ヨーロッパのセンスをとりいれていて、両者がうまく融合されて、上品な趣味の良いものに仕上がっているところです。

時々、「なんじゃこれは??」と思うような、変な「日本趣味」が巷には見かけられます。たとえば、アメリカのドラマや映画で「日本と言えば」で出てくる、中国なのか日本なのかチャイナタウンなのかよくわからないものとか、お土産屋さんで売られてるユカタとか。「その誤解、ひどすぎるでしょう・・・」と言いたくなるものたち;;;;

でもこれはそんなニセモノっぽさを少しも持たない、「名品」です。
ジャスミンティやアールグレイを飲みたくなるようなカップです。











ヘレンド(Herend) 柿右衛門スタイル コーヒーC/S

ヘレンド(Herend) 柿右衛門スタイル コーヒーC/S

  • 出版社/メーカー: ヘレンド(Herend)
  • メディア:



新・ファベルジェのジュエリー [J'adore]

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インペリアルイースターエッグという、金に糸目をつけない卵形の豪奢な細工物で有名になった、
ロシアの天才金細工師、ファベルジェ。

実はインペリアルイースターエッグでは作品が多くあるものの
(それでも大半は行方不明ですが)、
ジュエリーとしては彼の作品は数少ないと言われます。

現在のファベルジェは、彼の技法を再現しようとするブランドです。
グッチのように、名前は残っているけれど、まったくの他人が買い取っていますが、
方針は受け継ごうとしているようです。
ファベルジェのひ孫たちが、アドヴァイザーとして貢献なさっているようです。

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エッグの時に書きましたが、彼の作品は明るい七宝を使っているのが特徴です。
妥協を許さない職人気質が、素晴らしい作品を生み出しました。

fab24.jpg宝石箱。

また、ファベルジェは花や鳥のモチーフを好んだそうです。
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本当にため息が出るほど見事な作品ばかりです。

fab9.jpgこの指輪、すてき[ハート]

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セットのジュエリーもあります。

fab20.jpgこれもゴージャスですね。

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そして、手鏡までもこんな風になります^^
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長い柄に七宝が施されています。

そしてなんといっても、こんなシンプル・ゴージャスな指輪!!!

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インペリアルイースターエッグを再現する計画もあるそうです。

でもね・・・・もっとすごいものがありますヨ( ´艸`)

これこれ。これはファベルジェ本人のオリジナル。

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一見すると、ただの一輪挿しです。

でもよく見ると、花はすべて七宝でできているのです。枯れることのない花たち。
そしてなんと・・・・グラスの中の水!!
水ではないのです。
これも作り物。

ね?すごいでしょう?

ひとめぼれブラウス [J'adore]

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日曜日、ショッピングセンターで見つけたブラウス。
一目ぼれです。

色は淡いピンクグレイ。

裾のリボンがポイントです。

もう少し暖かくなったら着ようかな。:+((*'艸`★))+:

ファベルジェのたまご [J'adore]

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「たまご地獄」ですよ・・・ふふふ。たまごだらけ!・・・といっても、食べるたまごではありません。
すべてが宝石でできた、豪奢な「たまご」です。

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フランス系ロシア人のピーター=カール・ファベルジェは、ロシアの宝石商であり、
天才と呼ばれた金細工師でした。

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宝石商の父を持ち、ジュエリーの学校に通って跡を継ぎました。
集中力のある、物静かな人物だったそうです。
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エルミタージュ美術館所蔵の、4世紀の腕輪のレプリカを作ったとき、その精巧な出来に皇帝は満足して、
彼に専用の工房を与えたといいます。それはいわば、彼が絢爛豪華なインペリアルイースターエッグを
作ることのきっかけとなりました。

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イースターエッグは、春を祝うための卵です。
イースターバニーというウサギが、キレイに絵を描いた茹で卵をあちこちに隠します。
それを子供たちが探して回るという、イースター(復活祭)に欠かせない小道具です。
現代では卵形のチョコレートがゆで卵の代用品になっています。
もちろん、ゆでたまごをペイントすることもちゃんとありますけど^^

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ロシア正教徒にとっては、クリスマスのようなキリストの誕生を祝うことよりも、
むしろ復活を祝うほうが重要なのです。

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ファベルジェはその腕を買われて、皇帝から直々に注文を受けたのです。

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そう・・・ロマノフのアレクサンドル3世とニコライ2世が、妻や母のためにファベルジェに作らせたものが、インペリアルイースターエッグといいます。ゆでたまごじゃないのです( ´艸`)

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現代では、復元不可能な見事な細工が施されたものも少なくはないと言われています。
集中力の高い彼ならではの作品なのでしょうね。

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七宝をふんだんに用いて、独特の技法を生み出しました。
ギヨシエとよばれるそれが、彼の作品の特徴でもあります。

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ファベルジェは、贅の限りを尽くして細工を施したエッグを50~60個作ったと言いますが、現在確認されているものは40数個から50個ほどで、贋作も多いために正確な数はわかっていないようです。

fab13.jpgこれは変わっています。卵形のトリプティック。

宝石をちりばめたエッグは、本物であれば最低でも億単位の値がつくそうです( ̄Д ̄;;

でも・・・値段などはどうでもいいのです。
本当に美しいんです。

一つ一つのデザインがONE&ONLYで、施された仕掛けも様々です。
注文した皇帝にさえ、どんな仕掛けなのかは見るまでのお楽しみだったそうです( ´艸`)
ファベルジェがいたから、あのカルティエでさえも、ロシア進出を断念したほどだといいます。

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ニコライ2世は、毎年二つ・・・母と妻にひとつずつ、注文し続けていたそうです。
美しくて、なにか楽しい仕掛けがしてあるものを毎年プレゼントされるなんて・・・すてき。

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ファベルジェがインペリアルイースターエッグを作り続けた30年間、それはロシアの栄華の時代だったのかもしれません。ニコライ2世一家が、革命で不幸な末路を迎えたことは周知の事実です。

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手に入れなくても(入れられるわけはないけど)、見ているだけで幸せな気分になります。
ロマノフはあっけなく滅んでしまったけれど、天才と呼ばれた宝石商のおかげで、
こうしていくつかの栄華を今に残しています。

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まさにロシアの誇る宝物ですね。

今はこれを模してペンダントなどにして売られているようです。
自分好みの逸品を見つけるのも楽しいかもしれませんね。












ヘレンドの「地中海の庭」 [J'adore]

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非対称に小鳥が描かれています。
これはヘレンドがロスチャイルド家のために手がけていたロスチャイルド・バードの一種で、
ほかのシリーズに比べるとちょっとシンプルです。

それでも、金色の縁取りが全体をよく締めていて、小鳥と花々にふりそそぐ地中海の太陽の光のようです。

新緑の庭でのティータイムにぴったりです。

それにしても、富豪ってすごいですね。
自分の家専用の食器が作れるんですから。


ヘレンドの「フォーシーズンズ」 [J'adore]

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なんて美しんでしょう。

職人がひとつひとつ手書きしているんです。
春夏秋冬、四季の花々が淡いブルーの中に描かれています。

ミルクティーやアールグレイを飲んでみたくなります。
ヘレンドはハンガリーが誇る繊細な陶磁器のメーカーです。
何度も焼き重ねる細密画が有名ですが、こんな柔らかなデザインのほうが好きです。













 贈物 [J'adore]

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お酒の好きなある人に、プレゼントを探していました。
焼酎や日本酒を飲むときにと、セットの酒器がいいなと思っていました。

でも、ほしいものは探しているときほど結構見つかりづらいのです。
セレクトショップのかわいい酒器セットは・・・・ちょっとカジュアルすぎて、3つ目あたりならよさそうだけれど、
はじめての酒器セットならばどうかなと。

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デパートのはなんかどれもピンとこなくて。
う~ん・・・・どうしようか。
笠間に行って笠間焼をみてこようか? と考えていた時、友達ののりさんが、「酒屋にあるかも」と。

おお! ナイスアイディア!

ということで、行ってみました。
そしてこれを購入です。

笠間焼。
陶芸家 秋山敏さんの作品と書いてありました。

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茶器や酒器は、人との出会いと同じだと思います。
同じように作られていても、窯の中の位置や釉薬のかかり方、温度の影響、わずかなひずみなどによって、
微妙な違いが現れます。

杯もひとつひとつ表情が違います。
そのなかで選び取ったのがこの二つです。

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この組み合わせになったのも、一期一会の偶然です。
ふちの金色が地味なのに見ていると内側からにじみ出てくるみたいできれいです。

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海外への贈り物です。
気に入ってくれるといいなぁ。
(キョウトドクハズ・・・)


焼物の里を訪ねて 益子・笠間 (エイムック 1816)

焼物の里を訪ねて 益子・笠間 (エイムック 1816)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: エイ出版社
  • 発売日: 2009/10/14
  • メディア: 大型本



Moët & Chandon [J'adore]

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フルートグラスの中で立ち上っては消えてゆく気泡を眺めていると、なぜか心が落ち着きます。
出会っては去って行った人たちのこと、うれしかったこと、悲しかったこと、つらかったことや幸せだったこと、
そんな出来事の数々のようです。

人間も年月をかければ、自分なりの生き方を見つけることができます。
それは何歳になればわかる・・・というものではなくて、そのひとが何をどう経験してきたかによって
ひとりひとり違いますね。

鴨長明は人生を川のあぶくとか、葉の上に置く露にたとえたけれど、もしもはかない刹那のものとして
たとえるならば、私はシャンパンの気泡にたとえようかと思います。

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私は専門家ではないし、そんなにワインやシャンパンについて詳しくはないですが、好きなものでは
あります。

フランスのシャンパーニュ地方で収穫されるたった3種類のブドウから作られる発砲ワインを、シャンパン
と呼び、そのほかで作られるものはすべてスパークリングワインと呼びますが、そういった別格の扱いを
内外に認めさせている、それだけ圧倒的な魅力があるということですね。

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モエ・エ・シャンドンは、1743年に創設されました。
この会社を世界に知らしめたのは3代目のジャン=レミ・シャンドン。
ナポレオンは有名な顧客ですね。

それまでフランス国外には輸出されなかったシャンパンを、世界に広めたのです。
3万ヘクタールの畑で作られる3種類のブドウたちは、メゾン(本社)の地下のシャンパンセラーで
時を経て、琥珀色の魅惑的なシャンパンとなります。

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このワインセラーは全長28㎞もあるそうです。

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スカーロット・ヨハンソンのナレーションのこんなCMもありますが・・・

途中で出てくるクラッシーなイケメン(セラーのカギを開ける人)は、モエ・エ・シャンドン社の
醸造最高責任者のかたですよ。

そして・・・なんてゴージャスな、シャンパンタワーなのでしょう~?



丸い月にぼんやりと浮かび上がる満開の桜を見ながら、ピンクシャンパン・・・・なんて、素敵だと
思いませんか?



モエ・エ・シャンドン ロゼ 箱付き ラッピングなし

モエ・エ・シャンドン ロゼ 箱付き ラッピングなし

  • 出版社/メーカー: モエ・エ・シャンドン
  • メディア:



モエ・エ・シャンドン ロゼ アンペリアル 375ml

モエ・エ・シャンドン ロゼ アンペリアル 375ml

  • 出版社/メーカー: モエヘネシーディアジオ
  • メディア:



モエ エ シャンドン ブリュット アンペリアル 750ML

モエ エ シャンドン ブリュット アンペリアル 750ML

  • 出版社/メーカー: モエヘネシーディアジオ 株式会社
  • メディア: 食品&飲料



ヘレンドの「ウィーンのバラ」 [J'adore]

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ハンガリーのヘレンドが出している「ウィーンのバラ」といシリーズです。

昔はハプスブルグ家だけが使っていたそうです。
フランツ・ヨーゼフ1世の皇后であったエリーザベトも愛したと言われています。

この世にも美しい皇后については・・・→ http://niki310.blog.so-net.ne.jp/2011-04-16-10
さらに詳しい一生はこちら→ http://niki310.blog.so-net.ne.jp/2011-11-23-4

ヘレンドの陶磁器は生まれながらの貴婦人のような美しさ、そして可憐さがあります。

すてきですw





La vita del caffè [J'adore]

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もしもこの世にコーヒーが無くなったらなんて、私には考えられません。

ここ何年も深入りのイタリアンローストをバリスタで入れたエスプレッソでカフェラテが多いですが。
オーストラリアのイタリア移民のカフェで働いたことがあります。

その時に、ミラノから一家が大事に持ってきたという60年以上前の手動式エスプレッソマシーンで、コーヒーの入れ方を教わったのです。

パーツの一つ一つを外して、隅から隅まで丁寧に磨かれたぴかぴかのマシーン。
昼間でも薄暗い店内の片隅で存在感たっぷりです。
上手に完璧なミルクフロス(泡)がたてられるまで、何リットルの牛乳をダメにしたことか。

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うまくできないとイタリア女のマリアは「どうしてできないの?」と怒り出すので、「ごめんね」というと、
「あやまらなくていいから、成功しなさい!日本人はすぐあやまるのね!」と怒られます。

そこでまたごめんなさいと言いかけて言葉を飲み込みます(笑)
でも、うまくできたとき、彼女はわがことのように喜んでくれました。

お客さんはイタリア移民のおじいちゃんたちが多いのです。
そのおじいちゃんたちからもおすみつきをもらわないといけません。

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彼らがまずいと言えば、私のコーヒーはまずいということです。
結果は…OK!!
マリアの特訓のおかげでしたw

おいしいエスプレッソは、日によって煎れ方を変えます。
曇りの日や晴れの日、雨の日によって湿度の影響を受けるからです。
プレスの仕方でも味が変わります。

常連さんが道の向こう側に見えると、いつものコーヒーのためのカップをマシンにセットします。
誰が何を飲むかはもう決まっているので、姿が見えたらカップをセットしますw
Hiとあいさつをしたら、煎れたてのコーヒーを差し出します。

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本店のパティシエが、朝ごはんにとイチゴのタルトをくれます。
私が使っていたのはいまどきのオートマティックのマシーンでしたが(アンティークの練習は、本当においしい
コーヒーを煎れられるようにするためだったらしいです)、準備ができたら開店前に1杯いれて、イチゴのタルトで朝ごはんです。

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コーヒーのアロマが漂い始めると、それに引き寄せられた常連さんたちがやってくるのです。

今は仕事ではないので自分のために煎れますが・・・

一日に1~2杯程度ならばカフェインは問題ないです^^
がんの予防にもなると最近は言われているようです。

きらいならば無理やり飲む必要はないですが・・・( ´艸`)



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