SSブログ

Paradis Latin [Paris 2015]

春の終わり? あるいは初夏のパリ。
夜のとばりが降りるのはかなり遅め。



ちょっとおしゃれをして、私と叔母は夜遊びに出かけました。
予約しておいた、パラディ・ラタンのワンシャンパングラス付きのナイトショー。




カルティエ・ラタンにもともとはテアトル・ラタンという名で存在していたそうですが、火事で全焼、その後あのエッフェルさんによって再建されたそうです。一時閉鎖されていたそうですが、今ではキャバレーとして健在です。




100年以上たっているので、黒いおしゃもじで歴史的建造物に指定されています。


paradis-latin.JPG



ディナー付の人たちのディナーが終わると、ショーが始まります。
英語サイトで予約すると、日本語サイトのシャンパンなしと同じ値段で、ワングラスシャンパンがつきます♡



受付でバウチャーをわたし、ようこそいらっしゃいましたとスタッフの方々に笑顔で迎えられ、キュートなギャルソンに案内されて中へ。




ステージに面した中央フロアでは、ディナーを終えた人たちが満足げに談笑していました。
ショーのみの人たちは、コの字の外側の席へ。私たちはステージから見て右手の、結構見やすい席。
ちゃんと名前入りのカードが置かれていましたよ。


シャンパンを注いでもらってしばらくするとショーの始まりです。



なぜシャンゼリゼ通りとかモンマルトルの超有名どころにしなかったのかというと、左岸のほうが治安はいいし、パラディ・ラタンは小さめだからアットホームな感じだと紹介されていたからです。
キャバレー初心者ですから、ね。



bienvenue_R.jpg




ダンサーさんたちはみんなキレイ。
ミスターレディのおねえさんもめちゃめちゃ美しかったです。



司会者はフランス語と英語の2か国語で進行。
私は叔母さんに通訳。




インド人とブラジル人の2大団体さん、それにオーストラリア、ニュージーランド、カナダ人。
なんとこの夜、日本人は私たち二人だけ。
司会者が「日本からようこそ~」と各国人へ歓迎のあいさつをします。



私たちの前の席のニュージーランド人の女子がiPadでショーを盗撮。
ギャルソンに注意されても何度も繰り返していました。プロに対して失礼ですよね。
この女子、となりにいた父親にもやめないさと注意されていました。母親は何も言わず。


私はいかなかったけれど、叔母さんがトイレに行きました。赤いじゅうたん敷き詰めたらせん階段を下りて行ってなんかすごかった!と言っていました(笑)。



ショーの中で日本のバイクが出てきました。
空中ブランコは客席の真上で技を披露します。
ものすごく軸の高い一輪車のおじさんのショーもすごかったです。


そしてフレンチカンカン。
小学校の時、よく運動会でかかってたあの曲!


出演者総出のグラン・フィナーレの白い衣装がキレイでした。
21:30から1時間ちょっと、おもしろかったです。


ショーが終わるとトリックスターや司会者がお見送りしてくれます。
帰りはクロークのお兄さんにお願いして、タクシーを呼んでもらいました。


楽しい夜でした。







↑   動画の後半のショウは、現在はテーマが違ってやっていませんが、前半の楽屋編では、私たちが見たショウに出演していたダンサーさんたちが映っています!




黒いおしゃもじ。 [Paris 2015]

DSCN0714_R.JPG



パリの街の中を歩いているとよく目にする黒いパネル。

歴史的建造物に指定された建物をあらわす、「パネル・イストワ・ド・パリ」。
(パリの歴史パネル)




私には黒いおしゃもじに見えたけれど、船のオールを表しているらしいです。


フランスの有名な工業デザイナー、フィリップ・スタルク氏のデザインなのだそうです。


このかた多彩でいらして、日本でもセブン・イレブンの文房具とか、ソニーのAV機器用のはめ込み家具などのデザインを手掛けていらっしゃるそうです。


そしてなによりもなによりも私たちが目にしたインパクト200%の彼の作品と言えば…


あれですよ、あれ。金色の・・・



浅草のアサヒビールスーパードライホールの設計!
いま、「あ~ぁ!」とおっしゃったでしょう? o(≧∇≦o)






で、話を戻しますが・・・・





このパネルはシラクさんのアイディアで設置されたとか。
スタルク氏にちなんで「スタルクオーズ」とも呼ばれるらしいです。


767のパネルがパリのあちらこちらに設置されているそうです。


オールと言われればオールに見えてくるのですが、先入観なしに見ると私にはおしゃもじか、もんじゃのヘラみたいに見えちゃいました☆



残念ながら、英語表記もなくフランス語表記だけですが・・・
パリのお散歩歩きの際には、このパネルを探してみるのも楽しいですよ。


村の風景 3  (と、迷子のおばさんたち) [Paris 2015]

DSCN0209_R.JPG




別のカフェ発見。


農家カフェ?みたいです。


前庭は畑、畑は日本と見た目はまったく同じ!
数種類の野菜が育っていました。


おくの母屋がカフェのようで、軽食も摂ることができるようですね。



DSCN0207_R.JPG





DSCN0203_R.JPG




ホントになにもない牧歌的な風景です。


私が訪れた緑の季節はお散歩には最適ですが、もうすでに7月は猛暑のようなので、熱中症には気を付けないといけないですね。


DSCN0204_R.JPG




ほんの2時間ほどの滞在でしたが、地方の景色を堪能できてよかったと思いました。
長年訪れたかったモネの家も庭も見られたし、満足です。



駐車場に咲いていた菜の花!
なんと、まだまだ満開でした。


やはり5月は・・・春?
あ、右手はオートキャンプ場かキャンピングカー専用駐車場でした。


DSCN0213_R.JPG








ちなみに・・・・最後の最後にハプニング発生~!



このあと、1組のおばさんのグループが道に迷ったとかで20分も遅れてきました。
探しに行ったガイドさん、大変だったことでしょう。

後ろの席のおばさんは「困っちゃうわ、予定が狂っちゃうわ、どうしてくれるのよ」と普通の大きさの声でぶつぶつ文句を言っていました。たしかに、そのとおりですね。


結果、この遅刻のため帰りの道では渋滞に巻き込まれてしまいトータル1時間は遅れ、バスの運転手さんは次の仕事に遅刻しそうになりました。



後ろのおばさん、強し!(たぶん、旅慣れているのでしょう、そんなかんじ)
遅刻グループにあからさまなブーイング浴びせています。



気の小さい私は迷子のおばさんたちがバスに乗ってきたときに「見つかってよかったな」とは思いましたが、後ろの席のおばさんのようにあからさまなブーイングしたり文句を言ったりすることができませんでした;;;


だって・・・自分だって、そういうヘマをしでかす可能性があるので・・・
(なにせ迷子常習犯なので、私は団体行動の時には時間に余裕を持たせてちゃんと気を遣っていますけどね)



でも同情の余地なく、迷子のおばさんたちもけっこう「何か」が厚かった ( ←さて、何が厚かったのかはみなさんおわかりでしょう?)。


遅れてきたことは謝ったけれど、あまり申し訳なくなさそうでいちおう言ったってかんじ。

その後リーダー的おばさんがガイドさんを独占。自分たちが知りたい情報をどんどん質問して、解散前にオルセー美術館への行き方をずっと訊いて引き止め、皆さんの時間を奪い続けていました(解散してから訊けばいいのに、自分たちの時間は無駄にはしたくなかったようです)。


そこにほかの参加者に対する遠慮や気配りはみじんもなく・・・
自分たちのことだけ!


4,5人のグループでしたが、その中の一人のおばさんは「群れ」に遅れまいと、ほかの人を押しのけてリーダーについていくのに必死そうでおどおど・・・リーダーが怖いのか、旅を楽しめているのか・・・謎です。(私も押しのけられました、二度ほど)


やっぱ団体はイヤだな・・・自分勝手な人がいる限りは・・・と



あらためて思ってしまいました。



てか、


オルセー美術館の行き方くらい、ガイドブック見ればいいやん・・・ではないですか?
載っていないガイドブックはないだろうと思いますが?
(でも気が小さいので言えませんでした)





さて、やっと次回からはパリです(やっとね)!

村の風景 2 [Paris 2015]

ジヴェルニー村は、人口500人ほどだそうです。
その何十倍もの観光客が日々やってくるのですね。


DSCN0201_R.JPG




セーヌ川とエプト川の合流地点にあるそうですが、モネの水の庭は、このエプト川から水を引いているのだそうです。


DSCN0211_R.JPG





半世紀でもほんの150人ほどの人口が増えたくらいで、モネが移住してその村の名が世界でも知られるようになったようですね。村人は「ジヴェルノワ」と呼ばれるそうですが(なんかかっこいい)、宿とかお土産屋とかカフェで生計を立てている人もいるようです。



DSCN0192_R.JPG




長くのびる道をモネの家とは反対側に15分か20分くらい歩けば小さな教会があって、そこにモネのお墓があるそうです。


行きたかったけれど・・・バスの集合時間を考えると往復40分くらいかかるのはちょっとキツそうだったのでやめました。



DSCN0196_R.JPG




ほかのおうちもモネの色に合わせているのでしょうか? それとも偶然なのかな?
扉が緑色。



DSCN0198_R.JPG





これからは暑くなってくるので、日傘や帽子も売られていました。
睡蓮の模様の傘もありますね。
このお店、ツタの絡まる塀の上のほうに青い箱が取りつけてあって・・・




DSCN0199_R.JPG





そこからシャボン玉がぷぷぷっと出ていました。




DSCN0202_R.JPG




カフェも田舎の雰囲気ばっちりです。
ゆっくりお茶する時間があればよかったなぁと思います。
あ、アメリカのおばさまがばっちりカメラ目線で写っていらっしゃいます(笑)




ちなみに・・・

左下の標識のヴェルノンですが、最寄りの国鉄の駅です。
そこからバスが出ていますが、本数が少なめ。


駅前のカフェでレンタサイクルすることもできるそうです(裏ワザ)。
ヴェルノン駅から歩けば1時間はかかるそうです。散歩道もけっこう素敵だと体験者談にありました。



でももうすぐ集合時間なので、団体さん専用のバスの駐車場に戻ることにします。


村の風景 1 [Paris 2015]

モネの家を出ると、周りにはちらほらとお土産屋さんやカフェが見られます。
かわいいおうちを発見! と思ったらこれはお土産屋さんでした。

DSCN0191_R.JPG



この庭を見ただけでも癒されます。

花のある玄関、訪問が楽しくなりそうです。




DSCN0188_R.JPG





ちょっと離れてみてみるとこんなかんじ。



角で二人のおばさんたちが・・・


DSCN0189_R.JPG




「ちょっと、孫にお土産買ってきたのよ」
「あら、いいじゃない」
「フランスって感じがするわね」


などと言っていたかは不明・・・ですが(笑)いや、そうじゃなくて、


通りすぎたクラシックカーを撮ろうとしたのですが、遅くなってこのようになってしまいました。
残念~。






DSCN0195_R.JPG




ツタの絡まる石塀がすてきです。屋根が変わっていますね。
どうしたらこんなデザインになるのかな?

こうして周りを見ると、先ほど見てきたモネの家の大きさはご近所さんの中でも一番でしょうか。
ほかは石造りなのに、モネの家は木造でしたが、それもなぜなのでしょう?




DSCN0193_R.JPG




それにしても、住んだこともないし文化も違うし、自分の生活環境も全く違うところに好感を持つって、どういうことなのでしょうね?いつも不思議に思います。




DSCN0194_R.JPG




さてさて、

ジヴェルニーの村、もうすこしお散歩してみましょう~。

水の庭 2 [Paris 2015]

DSCN0135_R.JPG




年を取ってからのモネは、白内障を患ったそうです。




DSCN0168_R.JPG


だから大好きな緑色も、だんだんくすんで赤茶けて見えるようになりました。
周囲からは手術を勧められるも、万が一の失明が頭をよぎると、なかなか手術に踏み切れません。

緑いろを失ったままか、すべてを失うか。
年老いた画家にとっては、究極の選択だったことでしょう。



DSCN0181_R.JPG





画家が好きな色を表現できないことは、とてもつらいことだと思います。




手術の結果は成功でした。
そして彼は80代で亡くなるまで、水の庭を描き続けました。




さて・・・


五月の終わりの水の庭は、睡蓮のつぼみがあちこちから顔を出し始めてはいたものの、残念ながら咲き誇る様子を見ることはできませんでした。




DSCN0180_R.JPG






庭師さんが小舟に乗って水中の藻を除去していました。
作業中ながら景色に溶け込んでいるので、彼もまるで一枚の絵の中の不可欠な素材のようです。




DSCN0174_R.JPG






よく見ると睡蓮の葉の間でカエルたちが気持ちよさそうに鳴いています。
人間にとっては鳴いているだけにきこえるのかも?
でも彼らにとってはラブソングを歌っているのかもしれません。




DSCN0173_R.JPG





5月は春の終わりでしょうか?
午前中はまだすこし肌寒さが感じられます。




DSCN0162_R.JPG





でも太陽が上がるにつれて、じょじょに暖かくなってくるのです。
この季節、気温が一番高くなるのは14時から16時の間くらいだったと思います。


水面は太陽の高さや雲の陰り具合によって、刻々と表情を変えてゆきます。
好きな場所にイーゼルを置いて、モネは黙々と水面を描き続けたのでしょうか。




DSCN0157_R.JPG




水には形がないので、いくら描いても描ききれるものではないのでしょう。
水という流動的なものの一瞬をとらえることは、カメラでも絵でもとても難しいものだと思います。





DSCN0183_R.JPG





この庭に棲んでいるカエルたちは、幸せかもしれません。
だってこんな広い庭に、のびのびと暮らせるのですから。

動画を撮ってみました。
とても短いし、ブレブレだし、隣にいたアメリカ人のおばさんたちの声もばっちり入ってしまっていますが、この庭の雰囲気を感じていただけるかと思います。













もっと知りたいモネ―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)

もっと知りたいモネ―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)

  • 作者: 安井 裕雄
  • 出版社/メーカー: 東京美術
  • 発売日: 2010/01
  • メディア: 単行本



クロード・モネ絵画集 近代絵画

クロード・モネ絵画集 近代絵画

  • 出版社/メーカー: アートクラシックス
  • 発売日: 2013/07/08
  • メディア: Kindle版


モネの家のおみやげやさんにて。 [Paris 2015]

image-20150704190553.png



花のモチーフの香水瓶。
とてもきれい。



image-20150704190801.png



花瓶とか、文鎮とか置き物とか…
アールヌーボー調かな、曲線がいいかんじです。

おみやげやさんは、家のむかって右手、トイレのとなりにあります。

カレンダー、画集、ペンとかノート、しおりなどの文具、マグカップなどの定番商品ももちろんあります。




image-20150704191136.png



これ、面白いでしょう?
パレットに絵の具が絞り出されたデザインのピアスやネックレス。

ちゃんと絞り出した絵具も立体的で、本格的なミニチュア。
・・・それにしても結構なお値段です。





わたし? 何を買ったかですか?



ここでは見るだけでした☆








ジャンプ傘 モネ CAMILIA

ジャンプ傘 モネ CAMILIA

  • 出版社/メーカー: あまの
  • メディア: ホーム&キッチン



1000ピース ジグソーパズル 睡蓮 マイクロピース (26x38cm)

1000ピース ジグソーパズル 睡蓮 マイクロピース (26x38cm)

  • 出版社/メーカー: ビバリー
  • メディア: おもちゃ&ホビー



Monet or the Triumph of Impressionism (25)

Monet or the Triumph of Impressionism (25)

  • 作者: Daniel Wildenstein
  • 出版社/メーカー: Taschen America Llc
  • 発売日: 2010/10
  • メディア: ハードカバー



Monet: Miniature Art Book (Miniature Masterpieces)

Monet: Miniature Art Book (Miniature Masterpieces)

  • 作者: Rh Value Publishing
  • 出版社/メーカー: Random House Value Publishing
  • 発売日: 1992/09/07
  • メディア: ハードカバー



Claude Monet : 1840-1926

Claude Monet : 1840-1926

  • 出版社/メーカー: Parkstone
  • 発売日: 2005/04/27
  • メディア: Kindle版






水の庭 1 [Paris 2015]

ホントにいい季節です。
どこを見ても心がなごみます。


DSCN0133_R.JPG


団体用の大型バスの駐車場入り口から5分ほど歩けば、モネの家と庭に着きます。

image-20150623092644.png



もうすでに瀟洒な水の風景。


それにしても、つくづく思いました。
バスで来てよかった~と。

海外旅行初心者を連れて電車で来て地元バスに乗り換えてこの村にたどり着くのは、さぞかし大変だったことでしょうから、自力でたどりつく4倍の金を払ってでも(下世話な話ですが)これでよかったと。


地元のバスは本数が少ないうえに帰りは人が集中するため、乗れないこともあると体験談で読んでいたので、やはりパリから直通の観光バスに便乗するのがラクです。

もっとも、一日か泊りがけでルーアンのほうへ足を延ばすならば、国鉄もよいでしょう。

image-20150623092716.png



家と花の庭から、道路の地下道をくぐり向う側へ。

いよいよ水の庭へ向かいます。

image-20150623092852.png



この景色は、きっと当時から同じ光の加減なのでしょう。


竹林がなんか、懐かしい感じです。

DSCN0145_R.JPG



藤棚もあります。
モネが浮世絵で見た丹塗りの太鼓橋が、彼のアレンジでお気に入りの緑色の橋に。
日本の「あを」とはちょっと違う、鮮やかなミドリ色。
光の加減が違うから、ミドリ色も違って見えます。


藤と言えば日本の花ですが、ヨーロッパでも愛されているようです。
英語ではウィステリアと言いますね。


image-20150623092944.png



太鼓橋から見た、よく絵に描かれている景色とは反対側の景色。
ちょと地味。


それにしても、アングルも何も、写真のセンスがなくてすみませ~~~ん。
団体客が写らないように撮るのに必死で・・・(笑)
つぎつぎに後ろから小突かれて押し出されるのもですから・・・(いえ、それだけじゃなくてホントにセンスがないだけなのですが)。

image-20150623093018.png



さて、いよいよ、あの有名な風景へ。

Chez Monet 3 [Paris 2015]

image-20150623092231.png



モネ家のキッチンは、大家族らしく大きなテーブルがでんと置かれています。
でもなんといってもかわいらしいのはタイル!


image-20150623092255.png




セーヌ川に沿って谷側には白亜質の石灰岩が豊富にとれるため、レンガやタイルが多く作られたのですって。



確かに、その辺の家の屋根は薄いオレンジのテラコッタの瓦で、焼きむらなのか微妙に不揃いの色がかえっていい味を出しています。

19世紀半ばか後半まで、森の中で焼いていたのだそうですよ。


image-20150623092344.png



それで、装飾用の青いタイルですが。

16~17世紀に中国趣味の影響を受けて、白地に青か、青地に白のタイルがたくさん作られたそうです。

もともとはルネサンス時代のイタリアの影響を受けたルーアンのタイルが有名らしいですが、こちらは柔らかな色合いの小鳥や植物の絵が描かれていたりすます。


image-20150623092407.png



ピカピカに磨かれた銅製のお鍋が並べられていて、青いタイルがとても素敵です。
こんなキッチン、いいなぁ~ヾ(*゚▽゚*)ノ

Chez Monet 2 [Paris 2015]

image-20150618103334.png



モネが好きだった色は、緑だそうです。
だから家の玄関の階段も、日本庭園風の庭の池に架かる太鼓橋風の橋も緑色。




image-20150618103555.png




普通に考えても、かなり大きな家です。
39歳の時、妻が亡くなり、二人の幼い息子がのこりました。
その時すでに、この家に移り住んだ時には再婚していたアリスとその子供たちも、一緒に住んでいたそうです。

詳しくはこれより前に住んでいた家のことについて←こちら。


アリスはモネのパトロンの妻でした。
でもパトロンのオシュデ氏は、破産して家族を捨て、失踪してしまったのです。
6人目の子はまだアリスのおなかの中にいたのですって・・・


DSCN0113_R.JPG


妻カミーユは次男の出産で命を落としました。
カミーユとアリスは一緒に暮らしていた時期もあるから、カミーユはアリスにモネと自分の子供たちのことを託したかもしれないですね。


自分の息子たち2人、アリスの子供たち6人、自分たち2人。
計10人の再出発家族。



DSCN0114_R.JPG




あ、ちなみに家の中の撮影は自由ですが、フラッシュは厳禁です。


DSCN0116_R.JPG



飾られている絵は(もちろん)複製ですが、当時の雰囲気は出ていますね。


iphone/image-20150623093203.pngiphone/image-20150623093229.png


43歳(42歳とも)でこの家に住み始めたそうですが、ガイドさんによれば当時の金額でも5億円だか、何億か正確には忘れましたが・・・購入にはとにかくかなりのお金がかかったようですね。


DSCN0117_R.JPG



ここを終焉の地と決めたのは、どんな瞬間なのでしょうね。
もともとパリのど真ん中に住んでいたけれど5歳でノルマンディに移り住んでいるので、ノルマンディが馴染み深くて好きだったのでしょうか。



この村はなにも有名なものがなくて、今でもにぎわっているのはこのモネの家のおかげなのだそうです。この家の周りにはお土産屋とかカフェとか小さな雑貨屋があり、すごくかわいい宿屋もありますが・・・交通手段は観光地としてはお世辞にもいいとは言えません。


村はモネの家の観光で周囲の村より収入がちょっと高いのかな?
なーんて、現実的な状況はさておき・・・




川から水を引き、大きな池を作り、異国の草や木や花々を集め、家族と過ごす日々。
家の前は「花の庭」。
道路の向こう側があの「水の庭」。

画家は自分の数々の作品をさておき、この二つの庭が自分の最高傑作だと言ったそうです。



DSCN0125_R.JPG








a.HesiodListening to the Inspiration of the Muse.Edmond Aman-Jean.small.jpg

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。