心の中の小さな花のたね [Lorem ipsum (創作)]
私の心の中に、ある日ぽとりと落とされた
ちいさなちいさな花のたね
泣いたり笑ったりしているうちに
芽をだしのびて、一つの花を咲かせた
この花は一度咲けばもう枯れたりしない
きみが踏みにじらない限り
永遠に咲き続けるの
そう私が言ったとき
きみがにっこり笑いながら言った
ぼくの心の中に同じ花を咲かせたのは誰だろう?
そのひとも、同じ気持ちだったら
真実、幸せなんだけど
心の中に咲いた おなじ花
たいせつにたいせつに
育てていけるといいな
You are my song [Lorem ipsum (創作)]
「もしも」という仮定は、今まで何度も繰り返し使われてきた
「もしかしたら」という推量も数えきれないほどあった
でも私のかたくなな自尊心を崩し去るような
そんな確信はひとつも、一度もなかった
自らが対峙するあらゆるものから
心を防御してきた厚い自尊心の壁は
すべてのものに生命をあたえたもう
夏の初めの通り雨のようなきみが
いとも簡単に溶かし、崩してしまった
きみが私に言葉をくれるたびに
私の中に新しい言葉が生まれる
きみが心を閉ざしたときは
私は不毛の砂漠で途方に暮れる
きみゆえに私は詩(うた)を生み
きみは私の 詩そのものになる
きみは私のうた
私だけの、この世にひとつだけのうた
月と太陽のはざまで [Lorem ipsum (創作)]
月と太陽のはざまで
陽の名残を惜しもうか、月の光を待ち望もうか?
月と太陽のはざまで
きみと初めて会った日のことを思い出していた
黄昏の羽衣がスミレの夜気に溶け込んで消えていく
その瞬間にきみは私の前に現れた
あの日からこのひとときが
特別に思えてきた
月と太陽のはざまで
今までともに過ごした時間をいとしもうか、
これから共に過ごす時間にあこがれようか
月と太陽のはざまで
離れているきみのことを想う
月と太陽のはざまでは
きみのことを
きみのことだけを
いつも想っているよ
夏の夜の夢 [Lorem ipsum (創作)]
あまりの暑さになかなか眠ることができなくて
窓をそっと開いてみれば
まばゆいばかりのまどかな銀の月が
庭で眠る草花を照らしている
月光に蒼ざめた
かぐわしいバラのため息が
夜気に漂って鼻先をくすぐる
この香気が
きみの夢の中にまで届くといい
そして私に
夢の中で逢ってほしい
Une bénédiction [Lorem ipsum (創作)]
蒼昏く凍てついた深い水の底で
じっとうずくまって震えていた
思い出せば過去の悲しみが
双眸(ひとみ)からこぼれ出て
珠となってうたかたとともに浮かんで消えた
眠れない夜をいくつも越えて
だいじょうぶだからと自分に言い聞かせていた
あれはきみに出会うための試練だったのかもしれない
きみはまるで深い悲しみの淵に差し込んだ
ひとすじのあたたかな光
蒼ざめた私の頬に
薔薇色がさす
冷えきった手を優しく大きな手がとらえて
蒼闇の底から連れ出してくれた
きみのような存在は今までもこれからも他にはいない
これからがどうなろうとも
優しい心を分け与えてくれたきみは
私に与えられた生きることへの祝福そのもの
Most wonderful gift I've ever been given is..... [Lorem ipsum (創作)]
それは目には見えないし
はっきりした形もない
なんの保証もないし
いきなり現れたから
いきなり消えるかもしれない
どれだけ続くのか
ある日はかなく消えるのか
それさえもわからない
とても誇らしくもあるし
どこか不安でもある
天をあるくような心地がするし
地の底に沈むため息が出ることもある
誰かに自慢したいけど
誰にも知られたくないとも思う
この気持ちはゆるぎないけれど
それに名前を付けることはできない
今までも誰かを好きになったことはあるけれど
きみみたいなひとはひとりもいなかった
きまぐれな小鳥がある日うかつにも
私の心に小さな種を落としていった
そしていつのまにかそれは芽吹いて
すっかり根付いてしまった
今まで生きてきたのは
きみに会うためだったかもしれない
somnium [Lorem ipsum (創作)]
物心ついたころから、何度もい見ている夢がある。
靄がかった湖面の彼方で
誰かが私を呼んで手招きしている
私は「そちらへ行くことはできない」と躊躇しながら言う
すると声が、「だいじょうぶ」と言う
右足を水面にのせてみれば
不安定な揺らめきが足の裏に伝わってくる
こちらへおいでよ・・・・
声が私を呼ぶ
一歩、二歩、踏み出してみれば
冷たい水の揺らめく感触の上を歩くことができている
落ちないように、そっと、そうっと・・・・
私は慎重に湖面を歩く
えもいわれぬ浮遊感に恍惚として
声に導かれるままに岸を離れる
あとすこし
あと少しで真ん中に・・・・
そしていつもの急降下
踏み出した足が水の中に堕ち
本来の重力を突然に取り戻す
びくりと震えて目が覚める
何度も
何度も
それはくりかえされる
ゆめ [Lorem ipsum (創作)]
碧の水面(みなも)に紋を描き
櫂はなめらかに行く末をあやつる
不揃いに天にのびるはちすはの
葉かげにみそかに咲(ひら)くのは
水底の昏く深い泥の中より
出でし 私の 清廉のおもい
まだ早き朝の露を置き
あらゆる穢(けが)れを内包してもなお
完全に無垢であるかのように
その刹那だけを生きるかのように・・・
ただひとりだけが 見てくれればいい
きみだけが 気づいてくれればいい
「きみはうつくしい」と
この世でたったひとりが 認めてくれればいい
来世もきっと 同じうてなに
生まれてから死ぬまでをずっとともに繰り返したい
それが私の唯一の望みで
永遠のゆめ
Written in the stars [Lorem ipsum (創作)]
見上げた夜空の星々が
たんに二次元的に見えたとしても
たとえどこにどんな星座があるかわからなくても
お隣同士に見える星たちが
実は何万光年も離れているとしても
すべては
生まれた時から決まっている
この国に生まれたことも
この時代に生きていることも
いいこともつらいことも
身に起こるすべての出来事が
道に迷った時は夜空を見上げよう
短いうつつ世の瞬く間には
いつも変わらずに見えるはず
きみに出会ったことも
何の不思議もなくて
私たちの物語も
すべては
きらめく夜空に書かれているの
夏のゆめ [Lorem ipsum (創作)]
照りつける日差しを避けて
緑深い木々をくぐる
木漏れ日が無数の天使の梯子みたいにさす
森の中奥深くに
その水を飲めばなんでも願いがかなうという
永遠にかれることのない泉があるという
そこにたどり着けるのは幸運な人だけ
妖精たちが導いてくれるのですって
心を開いてみれば
水先案内たちが見えるはずだと
コマドリが言った
あとすこし、あとすこしでたどり着くよ・・・
・・・そんなところで、目がさめちゃった!
願い事は、なんだったっけ?