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プラチナ [le coffret à bijou]

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白金、と日本語で書きます。

銀と混同されてきたことから、ミステリアスな経歴ものち主です。

プラチナとは「小粒の銀」という意味で、もう名前からして混同されてるということ。
この名前が付いたのでさえ、やっと18世紀でした。

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金よりも銀よりも希少価値が高いのに、融点が高すぎてなかなか分離できないために嫌われて、発掘されると埋め戻されることも多かったそうです。

川砂利のなかにも小さな粒がたくさん存在しますが、あまりにも小さすぎて見つけづらいのです。

目立たない美女みたいです。本当の価値を知る人にしか見つけられない、至上の美女。

カルティエの3代目オーナーが注目したことで、プラチナは世界的に有名になり、もてはやされることになりました。銀よりもなによりも、ダイアモンドと相性が良いので、よくダイヤの台に使われます。あのインドの伝説のダイヤ、コイ・ヌールも、プラチナとほかのたくさんのダイヤモンドたちとともに、イギリスのジョージ6世の王冠を飾っています。

per1.jpgこれはコイ・ヌールではないけれど、ジョージ6世のプラチナ、ダイヤ、パールの王冠。
自分では姿を変えることはないのに、何かの姿を変えることができるという、魔法使いのような性質を持っています。だから工学的価値も高いのです。

細工がしやすいのに、さびることがありません。

ほらね、どんな熱にも溶けないでクールに輝き続けるあたり、自分の意思をしっかりと持って、たった一人の人にしか心を許さない凛とした女性のようではありませんか? 
世間からどんな誤解や偏見を受けても、信念が揺らぐことがない、そんな美しい人。

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日本人の結婚指輪のほとんどが、プラチナでできているそうです。

とうぜん、石言葉は「永遠、気品」です。




カメオ [le coffret à bijou]

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珊瑚、象牙、貝殻、メノウなどに浮彫を施したものをカメオと呼びます。
貝殻が一般的。

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小さなころに祖母のカメオのブローチを見て、おばあちゃんのアクセサリーだと思い込んでいました。
宝石のようにきらきらと輝いているわけではないし、ただ白一色の外国の女性の横顔なんて、何の魅力も感じなかったのです。

古代から作られ、ルネサンスのイタリアに渡って技術が磨かれました。


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私の持っているカメオは、ほんの5mmX7mm大の、一対の手作りピアスです。
ベネチアに行ったときに、ふらりと入ったアンティークショップで買いました。
本物のカメオを見て、「おばあちゃんのアクセサリー」とは感じなかったんです(笑)
むしろベネチアの雰囲気によくあっていて、ついつい、買ってしまったのですよ。

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米粒に絵を描く職人さんが日本やアメリカにいるそうですが、これは米粒よりはちょっと大きいけど、同じように大変そうです。私ならつるりと手を滑らせて、顔をなくしてぎゃあああと叫んでしまうかも(笑)
こんな小さなものに、よくぞ彫りました。

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表情が荒いから、そんなに高価ではなかったと記憶します。
でも、学生に買えるものなので、そんなものでしょう。

ベネチアでは祖母にもお土産にカメオの指輪を買いました。
ローマではカメオの指輪を印章代わりに用いていたそうですね。
もちろん安物ですが、祖母は大事そうにタンスにしまっていました。

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大切なものは身に着けずにタンスにしまうことを知っていたので、その時私はちょっとだけ誇らしい気分になったものです。


アメトリン(バイカラーシリーズ) [le coffret à bijou]

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アメシスト(紫)とシトリン(黄色)のハーフ&ハーフ。

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シンプルなステップカットのほうが好みです。
控えめな感じがもっと美しさが引き立つかな、と。

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二つの反する魅力を兼ねそろえた小悪魔的な石です。
二色の石をバイカラーと呼びます。

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アメシストとシトリンのいいとこどり、石の意味も2倍( ´艸`)

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小さなステップカットの指輪なんてかわいいと思います。





スモーキークウォーツ [le coffret à bijou]

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とにかく、丈夫な石です(笑)

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硬度が高いために割れにくいんですって。

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地味な石だなぁと思っていたけれど、ある日この指輪が目に入ったら、指輪が言ってきたんです。
「買って!! 連れて帰って!」

いうことを聞いちゃいました(笑)

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意外と真夏の暑い日などに、アイロンの利いたシャツを着て髪をひっつめて、
この指輪をしていたりするとなんか逆に涼しげな感じに見えます。

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もちろん、一年中つけますが、特に真夏が似合う石だなぁと思いました。

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残念ながら石言葉は、調べたんですが出てこないです。
そのうちパワーストーンの本を立ち読みでもしてきてあとで編集します(笑)

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ご存知ならおしえてくださいね。

↓         ↓         ↓

MURAMASA-X6さんが調べてくださいました!!

「責任感」、「不安からの解放」、「安眠への誘い」だそうです!
ありがとうございます~^^




モルガナイト [le coffret à bijou]

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ベリル5姉妹の四女が無色のゴーシェナイトで、地味で飾りっ気のない自由な少女だとすれば、モルガナイトは甘えん坊の末っ子です。

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マンガンを含むために淡いピンクになるのです。
時々、藤色やバラ色が出ることもあります。

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宝石愛好家のモルガンさんに由来して「モルガンの石」と名付けられました。
もう少しかわいい名前にしてもよさそうなのに・・・・。

mor7.jpgこの形が一番好きです^^

モルガナイトの名付け親は、ティファニーの宝石学者クンツァイトさん。
だからティファニーがこの石を宝飾品として有名にしました。

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巷ではお安いものは何千円程度で売られていますが、さすがティファニー、ゼロの数が違います。
そして最高級のモルガナイトを使っています。

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親しみやすくてかわいい石かと思ったら、姉たちのようにゴージャスになることもできるんですね。



アクアマリン [le coffret à bijou]

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ベリル姉妹の中のロマンティスト。そんなイメージです、
「海の水」という意味で、船乗りのお守りでした。

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見る角度によっては淡いブルーに見えたり、無色に見えたり。
極端に色が違わないかすかな変化なので、控えめな感じがします。

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最高のものは、熱処理をしていないクリアなスカイブルー。
でも残念なことにそれは希少で、出回っているほとんどは青色を出すために熱処理されているそうです。

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エメラルドと違う点は、アクアマリンにはインクルージョンがないということ。
ほんとうに透明な水なのです。

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水が固まって石になった、そんな感じ。

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海の水が青く見えるのは、空の青を映しているからです。
では、アクアマリンはどこの空を映したものなんでしょうね?

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南の島の汀(みぎわ)の青。白い砂が透けそうなあたり。

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古代のローマでは、恋人の愛を取り戻す石と言われたそうです。

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3月の誕生石。
石言葉は「沈着、勇敢」。








エメラルド [le coffret à bijou]

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衝撃の事実です。
エメラルドも実は姉妹がたくさんいるのですよ!

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もとはベリルと言います。
緑のベリルがエメラルド。


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薄い青がアクアマリン。
黄金色だとヘリオドール。
そして、淡いピンクだとモルガナイトです。


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他にも無色のゴーシェナイト、珍しい赤のレッドベリルがあります。

ベリル一家は姉妹がたくさんいますね。

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エメラルドは劈開性(縦に割れる性質)が強いため、上のようなステップカットにされることが多いです。
また、インクルージョン(内包物)をもつことが特徴なので、何も入っていない完ぺきな透明の緑色であれば、
そのエメラルドは偽物ということになります。


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古代ギリシアでは、美の女神アフロディテ(ヴィーナス)に捧げられた石だそうです。


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5月の誕生石。
石言葉は「幸運、希望」。




ターコイズ [le coffret à bijou]

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鉄と銅の含有率によって、スカイブルーからエメラルドブルーまで、さまざまなパステルブルーになります。
おそらく、発掘される最古の石の一つだそうです。

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トルコで産出されないのにトルコ石。
ヨーロッパには十字軍の時代に持ち込まれましたが、アジアでは古くシルクロードで交易されていましたし、
さらに古く、殷からも出土されているそうです。


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ネイティヴアメリカンの石、という印象があります。
ネヴァダでたくさん取れるらしいですね。

中世では色が変化することで持ち主に危険を知らせると言われていました。

魔よけ、旅のお守り、人間関係の向上、活力増進、交通安全などの効果があります。
ひとにもらうとその効果を十分に発揮するそうです。
ときに、女性から男性に贈ると効果はすばらしく発揮され、贈った女性にも幸運が訪れるそうですよ。

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私の女友達の一人が、指の第一関節くらいの大きさのターコイズの指輪と、
銀の台に平べったくターコイズがはめ込んであるバングルをしていました。

彼女はとてもまじめな考え方の持ち主で、まがったことが大嫌い。
嫌なことは嫌と、はっきりと自己主張します。
みんなが流行りの髪形をして流行りの服を着ていても、彼女は自己をとおします。
そんな芯のぶれない彼女がいつも身に着けているのがトルコ石。

茶色、黒、赤などの含有物が混じります。
白いターコイズはホワイトバッファローと呼ばれます。
白いターコイズは白いバッファーローを見つけるのと同じくらい珍しいから。

産地や含有物によって色や表情が変わるので、好きなものを見つけるのも楽しいかもしれませんね。


ガーネット [le coffret à bijou]

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これもまたいろいろな種類がある石ですね。

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色合いは赤なんですが、産地や成分によって赤にもいろいろあるのです。
オレンジやグリーンもありますけど。

カラーチェンジガーネットもあります。

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一般的にガーネットと言えば、深く暗い赤色をしています。それはパイロープガーネットです。
パイロープとは「火炎」というギリシア語に由来します。この画像の指輪もパイロープです。

私が好きなのはピンクがかった赤ですが、これはアルマンディンガーネット。
雲母のようにせける性質のため、カットされて教会のステンドグラスとしてはめ込まれていたこともあるようです。
昔、小さなピアスを外国で買いましたが、引っ越しやなにやらで紛失してしまいました。残念。

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あとはグロッシュラー、スペサルティン、ウバロイト、アンドラダイトなどのガーネットがありますが、宝石としてはあまり用いられないようです。かろうじてスペサルティンとグロッシュラーがきれいなのでアクセサリー加工されます。

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身に着けると元気になれる石です。
ザクロの果肉にいているので、日本での名前は「ざくろ石」。

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1月の誕生石。
石言葉は「勝利、優雅、権力」。








クリソプレーズ [le coffret à bijou]

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パルテルグリーンの水晶。
ギリシア語で、金のネギですって(笑)。

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あのアレキサンダー大王がお守り石にしていたそうです。
未来への希望を高めて、自信を持たせてくれるのですって。

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仕事で成功したいときに身に着けるとよいそうですよ。
神の加護を約束してくれる石。
成功に導いてくれる。

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感情もコントロールしてくれるんですって!すごい。

アレクサンダー大王は遠征の帰りにこの石をなくしてしまったそうです。
それからの不運は、ご存知の通り。

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おもちゃのガラス玉のようにも見えるけど、クイーンズランド産の良質のものはとても価値が高いのです。
カルセドニーと呼ばれる石の中で、最も価値の高い石です。

芽吹き始めた若葉のような色。いえ、青リンゴの色?

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控えめで大人しめな美人、という感じ。
太陽の光に当たると、色あせてしまうので、やはりかよわい女性という感じがします。

石言葉は「希望、雄弁」です。


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a.HesiodListening to the Inspiration of the Muse.Edmond Aman-Jean.small.jpg

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