罰としての永遠の命 [Mythologyのみそ]
海神ポセイドンの娘(孫という説も)と全能の神ゼウスを両親に持つシビュレ。
彼女は洞窟に住む巫女であり予言者でもあります。
彼女は太陽神アポロンから求愛され、これを受けました。
アポロンは求愛を受けたお返しとして、彼女に永遠の命を与えました。
この場合、不老不死ということですね。
両親ともに神の血筋なのに、彼女の場合は不死ではなかったのでしょうかね?
しかし、彼女は心変わりしてのちにアポロンの求愛を拒みました。
気を悪くしたアポロンは、今度はお返しならぬ仕返しをしました。
その仕返しとは…
永遠の命を得る、しかし、永遠に年を取り続ける、という呪い。
おそろしい罰です。
罰?
心変わりの…呪い、ですね。
それは…
手に握れる分だけの、砂粒ほどの数の命。
アポロンに捕えられ、彼の神殿で鳥かごのようなものに閉じ込められて吊るされていたそうです。
「お前の望みは何だ?」と尋ねられると、「死にたい」と答えたそうです。
心変わりがいけないのか、男のプライドがあまりにも尊大なのか。
あるいは神のくせにアポロンが幼稚なのか。
神話の神々は時々とても心が狭くて、そこがとても人間ぽいです。
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しばらく、週に1,2回のアップになります。
女神の出自、実は・・・ [Mythologyのみそ]
キュベレーはギリシア神話においては、大地の女神レアと同一視されるそうですが、もともとは小アジアのフリギュアの地母神だそうです。
自然の豊かな恵みと同時に人間にはどうすることもできない猛威も象徴する女神だそうです。
フリギュアの王メイオンの娘で、山に捨てられて野獣に育てられた・・・という点は、アタランテに似ています。
アッティスという美少年と恋に落ちて、絶対服従を誓わせました。
なんで恋に落ちて絶対服従なのでしょうねぇ?
で、彼女は宮殿を建てて、アッティスを神官にしたのです。
でも・・・
アッティスはあるニンフと浮気してしまいました。
裏切られたキュベレーは彼を発狂させ、自らを去勢させ死に至らしめました。
すさまじい罰です。
彼の死後、キュベレーはアッティスを神として自分の宮殿に祀りました。
それ以後、去勢した男性のみが、彼女の宮殿の神官なることを許されました。
で、実は。
キュベレーはもともとは男だったという説もあるそうです。
というか、アグディスティスという、両性具有具の神だったとか。
アグディスティスはほかの神々に(何らかの理由で)去勢され、地上に落ちた男性器が大地のニンフをはらませて(!)、美少年アッティスを誕生させた、と。
アグディスティスは名前を変えてキュベレーとなり、アッティスを見初めた・・・・って・・・
まさかの、もとは父と子???
これは・・・・
うーん・・・・
悩みます。
ちなみに、メッカのカーバ神殿。
語源はキュベレー。
コトシマニャコと空の星々 [Mythologyのみそ]
ネイティヴ・アメリカンの、コチティ・プエブロ族の神話。
人類の創世の母であるイアティクは、大洪水の後にもう故郷に戻っても大丈夫だと彼女の人々に告げました。
そして人々は南へ下ることにしました。
このときにイアティクは、ある少女にひとつの袋を渡しました。
彼女の名前はコトシマニャコ。「青い羽根」という名前の少女です。
イアティクはコトシマニャコに言い聞かせました。
運んでいる最中には、決して袋の中身を見てはいけないよ。
しかし・・・好奇心に負けた少女は、言いつけを破って袋を開けてしまうのです。
コトシマニャコが袋の口を開けると、中からはじけるように星々が飛び出てきたのです!
それらは口からあふれ出し、あちこちにこぼれて飛び回り、跳ね返ってはまた飛び回り、ついにはすべてが夜の空に落ち着いたのです。
コトシマニャコは慌てて袋の口を締めました。
でも中に残ったのは大きな星がいくつか。
コトシマニャコは故郷に帰ったのち、イアティクに正直に告白して謝りました。
イアティクは残りの大きな星々を慎重に空似並べるように少女に命じました。
そしてコトシマニャコは大きな星々を、慎重に空におきました。
これが星々の瞬く、きらめく夜空の始まりなのですって。
花のヨメ [Mythologyのみそ]
ウェールズ地方のケルト神話。
スェウ・スァウ・ゲフェス(巧みな手を持つ輝く者)という名の青年は、実の母親によって呪いをかけられていました。
彼はけっして、人間の女性とは結婚できないという呪いを。
スェウのおじで魔法使いのグウィディオンは、友人の魔法使いに助けを求めます。
でもよほど母親の呪いが強力なのか、呪いを解くことはできません。
そこで彼らはスェウのために、「花嫁」を作ることにしました。
エニシダ
オークの花
シモツケソウ。
それらの植物で、華やかな美女を作り出したのです。
彼女の名前はブロダイウェズ。
「花の顔」という意味の名前です。
でも・・・・
うまいこと行かないのです。
ブロダイウェズは、スウェイではなく、グロヌウ・ペビルという別の人間の男性と恋に落ちてしまいました。
グロヌウはブロダイウェズとの障害であるスウェイを殺してしまいました。
スウェイはワシになり、オークの木の上に飛び去りました。
魔法使いのグウィディオンは、かわいそうな甥を生き返らせて、人間の姿に戻しました。
スウェウは自らの「復讐」として自分を殺したグロヌウを殺して、グウィネッツ(グロヌウの土地でしょう)、今の北ウェールズの領主となりました。
哀れ、「花で作られた花嫁」ブロダイウェズは、魔法使いによってフクロウに変えられてしまったそうです。
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ケルト人はオークの木には魔力が宿ると信じていたようです。
だから魔法使い(ドルイド)の杖はオークでできています。
また、オークのヤドリギは、儀式に用いられました。
生き返らせる魔法は使えても、人間の女性と結婚できないという呪いはとけないのですね。
なぜ母親が息子にそんな呪いをかけるのかは詳しくはわかりませんが、権力争いとかなにかがあるのかもしれないですね。
ギリシア神話のピグマリオンみたいに妻を作り出しちゃう・・・という、でもハッピーエンドにはならない、これって、なんでも思い通りにはならないという、人生の真理かも。
オピオンとタマゴ [Mythologyのみそ]
昔々、この世はカオスという混沌状態でした。
なぁにも存在しないカオスの中に、「創造」の力がどこからともなく出現しました。
これは、オケアノスという神の娘である、女神エウリュノメであると言われています(諸説あるようです)。
彼女の夫となったのは、オピオンという蛇の姿をした神。
カオスにおいて、エウリュノメはハトに姿を変えて、大きな卵を一つ、生み落しました。
その卵の中にはありとあらゆる、この世界を形作るものたちが入っていたのです。
オピオンはその卵に巻き付いて、温めました。
蛇の神が巻き付いた女神のタマゴはやがて孵化しました。
そして「世界」が生まれたのです。
天、海、山、川、そして大地。
エウリュノメとオピオンは「世界」の誕生を見届けると、オリュンポスの山の頂上に神殿を立て、そこに鎮座しました。
そしてそこでまさかの夫婦喧嘩か勃発です。
オピオンは、自分こそが世界を作り出した神だと主張しました。
怒ったエウリュノメは、彼を冥界に追放してしまいました。
世の妻帯者である殿方たち、奥さんを怒らせてはなりません(笑)。
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私が良く知る神話では、大地の女神ガイアと天の神ウラノスが夫婦となって世界を創造した、というものです。
エウリュノメとオピオンのお話しは、古い文献にちらほらとみられるものだそうです。
なぜ万物創造の女神がハトに姿を変えたのか、ハトとヘビが夫婦なのかなど、いろいろな疑問が出てきますが、卵に巻き付いて「世界」を孵化させたのがヘビというところが、なにか象徴的な感じがします。
醜いからとヘラが捨ててしまったヘパイストスを育てたり、ゼウスとの間に三女神を産んだ水の女神もエウリュノメですが、この万物創造の女神とその夫オピオンが、クロノスとレア夫婦との権力争いに敗れてオリュンポスを去り、この女神は海の中に消えたという話もあるので、のちに水の女神となったのでしょうか。
恋するアネモネ [Mythologyのみそ]
今日は10日、私の誕生日です。誕生花はアネモネですから、ちょっとアネモネの話をしたいと思います。
あ、そうそう、sigさんの誕生日でもあります。sigさん、オメデトウです♬
kazuminさんも!!! おめでとうございます~^^
誕生花・・・なんか、違う植物になっているものも結構ありましたが、まぁ、今回はアネモネで~ww
さて、アネモネに関する神話には、有名な話が二つあります。
よく知られているほうは、アドニスのお話ですね。
わたしも去年の夏に書きました。
美少年アドニスを、美の女神アフロディテと冥界の女王ペルセポネが取り合ったお話です。
アドニスを巡る二人の女神の恋の争いはこちら。→ http://niki310.blog.so-net.ne.jp/2011-07-18
これは赤いアネモネの由来だと言われていますが・・・・
もう一つは、ホントにホントにアネモネの起源です。
まずは花のニンフであるクロリスのことから。
ゼウスとの間にアルテミスとアポロンという、正妻ヘラも悔しがるくらい立派な双子を設けた女神レト。
彼女に対してニオベという女性は、人間の分際で「私の子供たちのほうが断然すばらしいわ」と対抗します。
起こったレトは、アルテミスとアポロンに銘じて、ニオベの自慢の14人の子供たちを殺してしまいます。
そのとき生き残ったメリボエアという娘が、真っ青に青ざめて、ニンフとなってクロリスになったと言われます。
クロリスとは、「青ざめた」という意味だからです。
このクロリスに、西風のゼピュロスが恋をします。
そして二人は結婚するのです。
ゼピュロスに愛されたクロリスは、花の女神フローラになったと言われますが・・・諸説あります。
ゼピュロスが彼女を愛すると、彼女の吐く息はバラになりました。
でも・・・ゼピュロスは心移りするのです。
それが花のニンフの一人、アネモネでした。
いくら好き合っていても不倫は不倫ですから・・・北風はゼピュロスに、アネモネと別れることをすすめます。
でも実は、北風の横恋慕だったのですけれどね。彼もアネモネに恋していたのです。
一方、可憐なアネモネに夢中になるゼピュロスの心変わりに気づいたクロリスは、嫉妬でアネモネを花に
変えてしまったのです。
アネモネとは、ギリシア語の「アネモス」からきていると言われます。「風」という意味です。
これはアネモネの花びらが風で儚く散ってしまうことに由来するらしいです。
花に変えられてしまったアネモネは、西風ゼピュロスのことを変わらずに愛して、彼が近くに吹くときに
花を咲かせるようになりました。でも北風が吹くと咲かなくなったのです。
西風は春を連れてきますから、アネモネは春になると咲くのですね。
こんなちょっと翳りのある花なので、花言葉も
きみを愛する(赤)、期待、はかない恋、無邪気(白)、きみを信じて待つ(紫)だそうです。
アネモネの別名は「風の花」です。
彼女の光が失われたとき [Mythologyのみそ]
北欧神話の最高神オーディーンと、妻の女神フリッグには、バルドルという光の神である息子がいます。
バルドルは多くの神々のなかでは一番のイケメン。
彼の妻はナンナといいます。
ナンナは夫のことをとても愛していました。
二人は仲睦まじくアースガルズのブレイザブリク宮殿で暮らしていました。
でもバルドルが殺されてしまうのです。
バルドルの母であるフリッグと犬猿の仲のロキという神の裏切りによって、
盲目の神ヘズ(バルドルの弟)に命を奪われてしまいました。
世界が悲しみに沈みました。
母のフリッグの悲しみは前回お話ししましたが、妻であるナンナの悲しみも相当なものでした。
バルドルの遺体を船に乗せて送り出すとき(バイキングの弔い方です)に、彼女はひどい悲しみのあまり心臓が割けて死んでしまったのです。
神々は彼女に深く同情して、彼女の遺体も夫とともに船に乗せて弔ったそうです。
黄泉の国へ行った後も、二人はいつもともに仲睦まじく寄り添っていたといわれます。
夫が死んだ悲しみで心臓が二つに裂けるなんて、とても愛情深いですね。
ナンナは何をつかさどるのかははっきりとわからないようですが、
ナンナ→ナニーとなったのかも?と言われるようです。
よく英語圏の国でおばあちゃんのことをナナとかナンナと呼びます。
子守(ベビーシッター)のことがナニーです。
彼女の名前に由来するのかも?
Danaides [Mythologyのみそ]
エジプトのアルゴスの王ダナイオスには、50人の娘がいました。
彼女たちはダナイオスの娘たち、つまりダナイデスと呼ばれています。
ダナイオス王は双子の弟アイギュプトスと王位を争っていて、和議のために彼の50人の息子たちと自分の娘たちを結婚させることに同意しました。
でもそれはたてまえ。
彼は50人の娘たちに短剣を与え、弟の50人の息子たちを殺すように命じました。
これは、アイギュプトスがダナイオスとその娘たちを殺すだろうという神託を受けていたためでした。
さて、49人の娘たちは父の命に従いました。
でも、長女のヒュペルムネストラだけは、初夜に夫が彼女の意思を尊重してその純潔を守ったために、夫を殺さないでいたのです。
49人の娘たちは夫殺しの罰として、死後、冥界で永遠に終わらない仕事に従事させられました。
それが穴の空いた甕(かめ)に水を汲み続けるという作業でした。
くめども汲めども、水はたまるわけはなく・・・
それでも、手を休めることは許されないのです。
ヒュペルムネストラはのちに50人兄弟の長男リュンケウスとそのまま結婚して、アバースという子を産んだということです。
北欧の夜と昼 [Mythologyのみそ]
ある巨人に、ノートという美しい娘がいました。
彼女の名前は「夜」を意味します。
ノートはアース族のデリングという神と結婚しました。
この神の名前は「曙の光」を意味しています。
二人の間には男の子が誕生し、ダグと名付けられました。
名前の意味は「日」です。
ダグは名前の通り明るく美しく、あまねく世界を照らします。
神の中の王オーディーンは、ノートとダグを天に召して母と息子それぞれに馬車を贈りました。
そして、二人には天と大地の周りをまわるように命じたのです。
ノートの馬車をひく馬は「霜のたてがみ」を意味するフリームファクシ。
フリームファクシの馬銜(ハミ)から落ちる泡は、朝露になります。
母の後からやってくるダグの馬車をひく馬は、「光のたてがみ」という意味の、スキンファクシ。
この馬がたてがみを振れば、そこから天と地に光が降り注がれるのです。
こうして母と子がかわるがわる天と地をめぐることで、一日が始まり、そして終わるのです。
彼女の名前は「夜」を意味します。
ノートはアース族のデリングという神と結婚しました。
この神の名前は「曙の光」を意味しています。
二人の間には男の子が誕生し、ダグと名付けられました。
名前の意味は「日」です。
ダグは名前の通り明るく美しく、あまねく世界を照らします。
神の中の王オーディーンは、ノートとダグを天に召して母と息子それぞれに馬車を贈りました。
そして、二人には天と大地の周りをまわるように命じたのです。
ノートの馬車をひく馬は「霜のたてがみ」を意味するフリームファクシ。
フリームファクシの馬銜(ハミ)から落ちる泡は、朝露になります。
母の後からやってくるダグの馬車をひく馬は、「光のたてがみ」という意味の、スキンファクシ。
この馬がたてがみを振れば、そこから天と地に光が降り注がれるのです。
こうして母と子がかわるがわる天と地をめぐることで、一日が始まり、そして終わるのです。
すべての光と美の女神 [Mythologyのみそ]
フリッグと混同される女神、フレイヤ。
北欧神話の美の女神、ですが・・・・彼女の持つ役割はあまりにも大きいです。
まずは、豊穣の女神であること。
フレイという兄がいますが、兄妹で豊穣をつかさどります。
兄のフレイは古代ノルド語で「神」、ということは、フレイヤは「女神」でしょうか。
ゲルマン地方ではとくに信仰されたようで、今でもドイツ語の「フラウ=女性」の語源だと言われています。
同じく豊穣のシンボルであるネコが引く戦車(船の場合も)に乗っています。
傍らにはヒルデイスヴィニーという名のイノシシがいますが、これはフレイヤが愛した人間の男性が姿を変えたものだと言われます。イノシシ→家畜化してブタ、も豊穣のシンボルなのでしょう、彼女の聖獣ですって。
豊穣のイメージからか、繁殖、美、セクシャリティのシンボルでもあります。
恋多き奔放な女神都としての一面もあり、夫との間に二人の娘がいますが、人間の愛人やそのほかもいろいろといるようです。このあたり、アフロディテとイメージが重複します。
恋の悩みを聞いてくれる女神としても崇拝されているとか。
また、金(きん)の女神でもあります。
彼女のアイテムで有名なものはブリーシンガメンという黄金(また琥珀だとも)の首飾り。
この世で最もゴージャスで、唯一無二の首飾り。
これを小人たちに作らせる交換条件として、彼女は4人の小人たちとそれぞれ一夜を共にしたと言います。
欲しいものを手に入れるためには手段を択ばない・・・あっぱれです;;;
奔放で多情な一方、夫がさらわれたときに世界中を探し回り、流した涙が地に落ちて黄金に変わったという話もあるようですね。自身も黄金を生産するから、金の女神でもあるのか、あるいは金→金星→金曜日のイメージからでしょうか?
鷹の羽でできたマントも持っています。
これを纏うと彼女は鷹に変身できるのです。
そして、「セイズ」という魔術の使い手でもあります。
どんな魔術なのかははっきりしないようですが、世界的に見ても女性が呪術を行う→巫女のシャーマニズムに通じるのかもしれないですね。セイズは人を操ることのできる魔術で、主に女性が用いると言います。
フレイヤはセイズを主神オーディーンに伝授したこともありますが、これを用いたオーディンが、ほかの神にそんな女の魔法を、とバカにされたことがあるみたいです(笑)
そしてそして、死や戦争も司ります。
戦場にて戦死した男たちの魂は戦場の乙女・ヴァルキューレたちがフレイヤの神殿に連れていきます。
大広間に集められた魂の中から、勇敢で栄光に値する魂を選抜して死者の楽園・ヴァルハラに送るのがフレイヤです。(直行でヴァルハラへ行ける魂もあるみたいですけど)
たぶんここではフレイヤは戦場の乙女たちの元締めみたいな感じでしょうか?
美の女神が死の女神。
まさに女。
彼女は女性性の象徴なのでしょう。
私見ですが、死者と結びついたのは、彼女にセイズ→巫女的な要素があり、ヨーロッパでは昔から各地で豊穣を願うための人間の生贄が捧げられてきたことを考えると、不思議はないのかもしれないと思います。
最近、泥炭層から形状のはっきりしたヒトの化石がたくさん発見され、それらが豊穣を願い神(=自然)にささげられた生贄だとすれば、きっと何らかの儀式があり、その儀式をつかさどる役割の人がいたのかもしれません。
それが巫女だとしても不自然ではないかも。きっと研究がすすめば解明されるでしょうが、あくまでもこれは素人意見なので真に受けないでくださいね(笑)