ゼウスの正妻はヘラですが、実は旧約聖書のアダム同様に、ゼウスもヘラの前に別の女神と結婚していた
のです。
それが知恵の女神メティス。
でもゼウスはかつて自分が父クロノスを倒したように、生まれてくる子が自分を倒すことを恐れました。
だからメティスが身ごもった時に、妊婦の彼女を飲み込んでしまったのです!
でもね、メティスは不死の女神ですから、ゼウスの中でも生き続けるのですよ。
そそてある日、ゼウスが文字通り割れるような頭痛を感じた時、彼の頭から娘が生まれたのです。
黄金の鎧に身を包んで、雄たけびをあげて生まれてきたのはアテナ。
母親の性質を受け継いで、知恵の女神であり、そして技術や戦争の女神でもありました。
彼女は賢く公正で、ゼウスも彼女の言葉はおとなしく聞いたと言います。
ギリシアの首都アテネは、彼女の名にちなんでいます。
はじめ、この地の守護を海の神ポセイドンとアテナが争いました。
この地の民により有益な贈物をしたほうがこの地の守護神になるという勝負を、アクロポリスの丘で
行ったのですって。
ポセイドンがミツマタの鉾で地を叩くと、塩水があふれました。
アテナが槍で地を突くと、オリーブの木が生えてきました。
どちらが人々にとって有益なのか、わかりますよね?
だからギリシアの首都は「アテネ」になったのですって。
「パルテノン宮殿」はその昔、アテナを祀る神殿でした。
「パルテノン」はパルテナス、つまり処女を表す言葉だそうです。
アテナは誰とも結婚することのない高潔の処女神なので、彼女を祀る宮殿がそのように呼ばれたそうです。
いまもまだアクロポリスの丘に建っているなんて・・・・すごいですね。
アテナに関しては、クモとのお話もあるのですが、また別の機会に^^
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