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Eat,pray,love [Movies 2 C]

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たとえば、日常のすべてをそのままにして、中くらいのサイズの鞄一つに必要なものだけを詰め込んで、
今とは全くの別世界に旅立てるとしたら、何を持っていきますか?

日常は平凡で退屈で、なにか楽しいことは起きないかしらと思うこともあるけれど、もしも一生に一回でも
そんなチャンスがあったら行ってみたいけれど、それは結構、勇気のいることですね。

なにものにも執着心がないのならば、あ、それでは、と言えるかもしれない。
でも現代に生きる私たちには意外としがらみが多くて、会社はどうするの? 生活費は? いないあいだ、
家のことはどうするの? 電気料金とかペットの世話とか、電話の支払いとか・・・・・

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なんて考え出すと、結局は二の足を踏んでしまいますよね。
日本食が恋しくなったときはどうするの?! なんて思う人もいるかもですね。

第一、鞄一つに荷物を摘めて長期間旅するなんて、とても難しいです!
私は出かけるときはたとえ1泊でもあれもこれもないと落ち着かないために、大荷物を持ち歩くハメに
なってしまうのですw

この映画は、エリザベス・ギルバートの本を映画化したものだそうです。
主人公の名前も本人のまんま、リズ。

リズはNYのライターです。8年連れ添った夫がいて、成功した仕事があって、友達もたくさんいるけれど、
どこかなにか満たされなくて、ついに夫に離婚を申し込みます。

そして自分を救うために、旅に出ます。

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初めはイタリア。
発音もできなかったけれど、友達を見つけて次第になじんでいきます。
イタリア語は身振りで話す、なるほど、納得w
おいしい食事、ゆったりと流れる時間、自由を謳歌する人々。

私はひとり。ひとりぼっち・・・・

時に孤独を感じて涙することもあります。
外国に、なんのつてもなくひとりで乗り込んだことのある方なら、共感するでしょう。
でもそれは、自分と対峙するのに必要な時間なんですよね。
自分は何者なのか、どんな人間なのか、今まで、どんなふうに生きてきたのか。

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作者の感覚だと思いますが、古代ローマの遺跡を見て、彼女が感じたことをモノローグするシーンがあります。
その部分はきっと、共感する人が多いだろうなと思いますよ。
私も共感しましたw

その後彼女はインドへ。私は初めて知ったのですが、アシュラムという修行のための道場があるのですね。
そこで毎朝のお掃除と瞑想をしますが、どうにも集中できないのです。

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アメリカに帰ったら、新しい家に瞑想の部屋を作って、内装はどうしようか、そんなことばかり考えると
言って、瞑想の部屋は自身の中に作るものだ、とたしなめられたり。

私は集団生活は死んでも無理なので、アシュラムはだめだなぁwなんて思いましたけど・・・
自分を見つめなおす、ということは大切だなとも思いました。

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最後はバリ。1年前、9代も続くまじない師の元を訪れて、
「あなたはもうすぐすべてを失う、でもまた取り戻せる。結婚は2回。短いのと、長いのと」と予言されました。
そこへ、戻って写本の手伝いなどをしながら暮らします。

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それぞれの場所には、それぞれの生活があります。
そしてそのそれぞれに惹かれた外国人たちも、たくさんいるのです。

国籍とか生きてきた環境は関係なくて、共感できるものにひとは惹かれる。
異国の文化や暮らし方でも、それが自分の求めるものであれば、生まれは関係ない、そんなことを
感じました。

多くの人々と接するうちに、彼女は顔つきまでも変わってきます。それは内面も変化したことの表れなの
ですよね。人間は環境や考え方で、顔つきも変わるのです。
自分のことで精いっぱいの生活から、多くの人々のことを思いやるようになると表情も優しく、生き生きと
してきます。

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彼女はここで、恋に落ちました。ブラジル人の男性です。
「バリでは誰もがゲームみたいな恋愛を楽しむのよ」と、若いブラジル人女性が彼女に言いますが、
彼女はほかの人々のように恋愛ゲームはどうしてもできないのです。

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いつも笑いなさい、あなたの肝臓でも笑えるように笑いなさいと、まじない師のおじいちゃんが言います。
なるほど・・・・顔の筋肉だけを動かすのではなくて、内臓からの自然な笑い。
各地の人々の様々な言葉にはさまざまなヒントがあって、きっとその中のどれかにはっとさせられるでしょう。

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美食の国イタリアで知り合った女友達がピザに手をつけなかった時、リズが言うのです。
「あなたは、いままでに男の人の前で服を脱いだことがあるの?」
女友達が「ええ、あるわ」
リズが、「それで、今までに男の人が逃げて行ったことがある?」
女友達が「いいえ、ないわ」
するとリズが、「ならばいいじゃない。男の人は、女の裸が見られればうれしいの。気にすることなんて、
ないわ。私はこれを食べたらサッカーの試合を見て、明日、サイズが大きいパンツを買いに行くわ」と。
それで、女友達はにっこり笑って、自分のピザをほおばるのです。

これはアメリカ女性の視点で描かれているから、ちょっと違和感はあるけれど、たぶん日本女性ならば
ちょっと角度が違うと思うけれど、共感できる点は多いと思います。

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イタリアもインドもバリも共通していることは、アメリカの女性ほど女性は自由に生きられないということ。
17歳で親の決めた相手と結婚させられるインドの女の子、離婚など考えられないバリで、娘のために
全財産をはたいて離婚した女性。ひとはさまざま、生き方も様々です。

自分を救うための旅だったけれど、それはみんなを救うための旅になった、と彼女は言っています。
作者は実際に旅をして本を書きましたが、旅費は出版社が前払いしたそうです。

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断舎利という考えが去年はやりましたね。
何かを捨てるということは、新しいものを得ることなのかもしれません。

これ、お勧めです。
見たことない方は、見て感想を教えてください^^



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Piroko

ジュリア ロバーツの大だいファンで、一週間前に娘が買ってくれて観たばかりです。
リズの生き方が出来たらって思っても、でもでもって、ビビって出来ない私です。
自分優先の生き方が出来るのは、独身ならないと無理…

58歳の私は、これから我慢 忍耐の生活から、自立するために就活中だけど、海外も一度も出てないので、自分を取り戻す為と頑張ってみます[力こぶ]

生きる意味を探します[力こぶ]

何か文章が下手でごめんなさいm(_ _)m

アナタの名前も、分からないけど、アナタのブログは、毎日楽しみに読んでます。知らなかった事が多すぎて、勉強になります。
ありがとう[わーい(嬉しい顔)]
by Piroko (2012-08-25 01:43) 

niki

Piroko様>>>嬉しい言葉をありがとうございます♥

そうですね、あの生き方を選ぶにはとても勇気がいると思います。
第一、戻ってから生活がどうなるのかもわからないですものね。

ここまで思い切らなくても、今までの生活のままで、ちょっとだけ
考え方を変えてみるのも良いかもしれないです。

就活の合間に、安いチケットを買ってお嬢さんと旅行に行ってみると、
なにか新しい発見があって、今後の仕事探しにもいい影響があるかも
しれませんよ^^ 今海外は、国内旅行より安いものもたくさんあります。

Pirokoさんは妻でありお母さんであり、また娘さんでもあり、それだ
けでも生きる意味がとても大きいです。そんなご自分を誇らしく思って、
年齢など関係なく、なんでも挑戦してご自分の世界を広げると、これから
楽しい生き方が待っているかもしれないですよね。

・・・と若輩者の私が生意気かもしれないですがwwスミマセン_(._.)_

私の書いたことに何かを感じていただいて、とてもうれしいです。
就活、良い結果がでますように~~(*'A^q)


by niki (2012-08-25 08:46) 

旅爺さん

爺は小さなショルダーバック一つだけで数か月放浪の旅をしたことがあります。お金が無くなったら喫茶店で1週間働いてまた旅に・・・帰って来た時はどんぶり飯二杯食べて二日間寝てたそうです。なんとかなるものですよ。
by 旅爺さん (2012-08-25 09:11) 

水無月

じっくり入り込んで読ませていただきました!
日常を離れて普段の自分を見つめなおせる旅は私の人生に欠かせません^^
また出かけてみたくなりました。
by 水無月 (2012-08-25 09:15) 

hatumi30331

WOWOWで、少し前に見ました!^^
いい映画でしたね〜♪

映画は大好き! ほぼWOWOWですが・・・
イタリア映画もおもいろいですね。
最近3本まとめてイタリアのを見て・・・・・
気分はイタリアン〜!?(笑)違うか・・へへ;
by hatumi30331 (2012-08-25 10:22) 

niki

旅爺さん様>>>ふふふ。今日はまだコメを返す余裕がちょっとありますw
 
男性はちっさなバッグで行けるかもですが、女性はそうはいきませんよ~~。
だって、すっぴんで髪振り乱して旅を続けるなんて、すさまじいですもの。

学生の頃ならバックパックひとつで旅に出るなんて、いいかもしれませんね。
いまならば多少、こざっぱりして旅をしたいです。だからかもしれないですが、
旅するときはいつも大荷物になって20kg超過とかですwww



水無月様>>>いつもあたたかいお言葉をありがとうございます^^

私もどちらかといえば旅は思索の場です。
何かを発見できたときはとてもうれしくなりますね。
そうそう、どこかへ行きたくなっちゃう、そんな映画です(*'ω`*)ゞ




hatumi30331様>>>hatumiさんも映画がお好きですよねっ^^

イタリアの映画を見るとイタリアに生きたくなりますね。なぜだろう、なんか
空気が違うというか、景色が美しく見えるというかww

この映画ではイタリアは”eat”にあたる場所なので、おいしそうなものも
た~くさん出てきましたね。今日のメルシオさんの記事にもありましたが、
ピザが食べたくなってしまいますww


**********************

今日はこれからお豆のお見舞い+休日出勤してきます~~^^
みなさん、楽しい土曜日をお過ごしくださいね。


by niki (2012-08-25 11:14) 

こっちゃん

旅に持っていくとしたら、今は本かな?
何の本にしようかな?
解らん・・・
この年にしてまだ人生に迷っている私です。(T_T)
by こっちゃん (2012-08-25 12:40) 

sana

原作を読みましたが、面白かったです。
映画も良さそうですね~!

結婚生活について具体的に書かれていないのは、離婚の時の条件だったとか。幸福じゃなかったようですね。かなりせっぱ詰まったものがあったんでしょう。
もともと旅行が好きで、経験に基づいて作品を書く小説家だったようで。前に読んだのは骨太な印象の小説でした。
たくましいですよね~。
真似は出来ないけど…疑似体験出来ただけでも、面白かったです。
ジュリア・ロバーツだとコミカルで、わくわくした雰囲気が出そうですね。
by sana (2012-08-25 13:42) 

prismiclyon

見てみたくなりました。
本より映画がいいかな?
by prismiclyon (2012-08-25 16:58) 

大林 森

見ました!ジュリアロバーツがいい演技でしたねえ。(・´з`・)アメリカもそうなんでしょうけど、日本で一生懸命働いている人たちにとっての夢だと思います。(*´ω`*)
by 大林 森 (2012-08-25 18:20) 

Sizuku

こんばんは^^
私は本が気に入って二度繰り返して読みました。

eat/pray/love どのセクションにも心に響く部分がありましたが、インドのアシュラムの部分が特に好きです。
”爆食”という呼び名にも心掴まれました。
翻訳の方、いい仕事しているなぁと思って・・・^^
原書ではどう表現されているのか、とても気になります。

その後たまたまwowowで映画があったので観たのですが
私にとってはちょっと物足りなく感じてしまいました。
(映画は限られた時間で本の内容を網羅しなければならないので仕方ないとは思っています^^)

by Sizuku (2012-08-25 23:09) 

ja1nuh

確かに柵を捨ててどこか別のところへ行くというのは勇気が入りますね。 願望はあってもそれを実行はなかなか出来ませんね。 面白そうですDVD観ます。
by ja1nuh (2012-08-25 23:25) 

ageha-bfy

気になります!今度見たみたいです。(^ω^)
by ageha-bfy (2012-08-25 23:26) 

michaela

この映画、ずーっと気になってて・・・最近BSでやったのも見逃してしまって・・・DVD借りてきます。
by michaela (2012-08-27 09:20) 

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