Cruel Intentions [Movies 2 C]
フランスの作家ラクロの『危険な関係』の映画化です。
舞台を現代のアメリカに変えています。しかも登場人物は高校生たち!
名門高校に通うキャスリンと義理の弟セバスチャン(親同士の再婚で)は、人を陥れることが好きな、
優等生の皮をかぶった悪魔たちです。
キャスリンはプライドを傷つけられたチェロ教師への復讐のために、彼が大切にしている新入生の
セシルをうまく言いくるめて操ります。彼女に、「誘惑」の仕方を教えるのです。
一方、セバスチャンにはある賭けを申し出ます。
純真な女生徒のアネットを落とすことができたら、キャスリンが自分を彼に与える、でも失敗したら
彼のスポーツカーをキャスリンに譲ると。
セバスチャンは賭けに応じます。
しかし、彼は本気でアネットに恋し始めてしまいます。
そのためにキャスリンの遊びの計画は狂うのです。
キャスリンにすべてをばらすと言われたセバスチャンは、アネットに別れを告げます。
キャスリンの残酷さに気付いた彼は、すべてを告白した日記を持ってアネットに謝罪に訪れます。
でも怒った彼女は取り合ってくれません。
そしてチェロ教師が、セシルをもてあそんでいるセバスチャンを責めます。
もみ合っているうちにセバスチャンは車にはねられて死んでしまいました。
そして学校で優等生キャスリンがセバスチャンへの弔辞を読み上げると、全校生徒の反応は・・・・・
ラストがすごいのです。
でも、10代が主人公だから成り立つ残酷さでありながらも、10代でここまで屈折してしまう子供って、
どうなんでしょうね。
子供は子供らしく育ったほうがいいのに、ここまでアダルトチャイルドというか、社交性が高くて
勉強もできるし美貌も淫らさもお金も(親のですが)すべてを持ち合わせて怠惰に邪悪に10代を過ごす
キャスリンのような子は、大人である期間が長いだけに逆に気の毒な感じです。
原作は貴族が登場人物です。
もう少し複雑なんですが、この映画は相関図がわかりやすいですね。
あ、そういえば、韓国でもありましたね。『スキャンダル』という邦題でしたか・・・。
チマチョゴリや朝鮮王朝の家具がとても美しかったです。
『危険な関係』の作者は、「ド」が付いてるから「貴族」ですね。
『ベルばら」で知りました!
by Hirosuke (2012-08-01 05:46)
「スキャンダル」は観ましたよ♪
「危険な関係」が原作なんですね!
知りませんでした。
by TAMA (2012-08-01 23:13)