姫君と豆 [いろんなブンガク]
小さなころ、母が毎晩、童話を一つ、寝る前に読んでくれました。
その中でも、いまでも強烈に覚えていて忘れられない話のうちのひとつが、この話です。
アンデルセン童話です。
ある国に、結婚したがっている王子様がいました。
でも彼は、真の姫君を探し求めていたので、なかなか結婚したい相手にめぐり合えませんでした。
真の姫君の条件とは?
何事にも、繊細な感性を持っていること。
ある嵐の夜、王子の城に一人の少女が一夜の宿を求めてやってきます。
彼女は王子と王子の母后によって試されることになります。
20のマットレスと20の羽根布団の上に、一晩寝かされることになるのです。
一番下のマットレスの下には、一粒のえんどう豆が置かれています。
彼女がもしも王子の求めるたった一人の姫君であれば、その豆を感じることができるだろう、とww
結果は・・・・
彼女は小さな一粒の豆のために背中に一晩中不快感を感じて眠ることができず、翌朝、
王子と母后によく眠れたかどうか訊かれて、背中が痛くて眠れなかったと答えて、王子から
求婚されるという・・・・・・たしか、そんな話でした。
なぜ豆なのか? 20もマットレス敷いた下にある一粒の豆なんて、わかるわけないじゃんっ、と
小さいころは思ったものでした。
王子様の求める結婚相手の条件が、敏感さであったことも、まぁ、一般的な理想像ではないにしても、
たまたまこの王子様個人の理想であったとしても、一粒の豆を感じ取れる繊細さとは、何事に対しても
思いやりとか、優しさとが、豊かな感性を持つことができるということなのかなと思います。
確かに、一を聞いて百を知る賢さがあれば、どんな困難も乗り越えていけるでしょうから、豊かな感性も
大切といえば大切なのでしょうね。
王子と母后が試してみようと思ったくらいですから、外見もすでに合格点なのでしょうしw
テストしてみるだけの価値があるとみなされたのでしょうね。
そのうえ感性も持ち合わせていれば、言うことなしということなのでしょうか。
豆は生命力の象徴なので、マットレスの下に入れられたのが豆であったことも、あながち不思議では
ないのかもしれないですね。
お豆が入ってると痛くてあざになっちゃうくらい大事にされてるお姫様ってことなのかと思ってました。
姫が読んだご本では繊細な感性なんて書いてなかったから・・・。
そういう意味だったのですね~。
でも、繊細すぎると大変なの。
王子様はそんなお姫様をきっと守ってくれるのね。
20のマットレスと20の羽根布団・・・
実験したくてもマットレス20こありませんのにゃ~。
どんな感じなのかな?
by お針子姫 (2012-03-24 12:07)
素敵なイラストですね。
試される内容はいいけれど、ちょっと度の過ぎた親子のアイデアが嫁ぎ先としてはどうかと…w
by nana_hyr (2012-03-24 12:54)
このお話、好きでした!
時々思い出してたんですが、どうして20枚のマットレスの下に豆を置くことになったのか、そのいきさつが思い出せなくて・・・ありがとうございました!
なるほど、一粒の豆を感じ取れる感性はそう解釈できますね!
子どもにはわからない・・・(笑)
by michaela (2012-03-24 16:24)