quinque sensibus [Paintings]
五感。
見る、触る、聞く、嗅ぐ、味わう。
感覚には形がないから、それゆえに想像力も無限に広がります。
何か一つについて特筆するのもいいかもしれないけれど、これらいくつかを同時に感じることによって、私たちの脳は刺激されるのですね。
おいしいものを見たら、匂いもかぎたくなり、もちろん、味わってみたくなります。
きれいなもの、素敵なものを見たら、手に取ってみたくなります。
音が鳴るもなら、鳴らしてみたくもなりますね。
感覚は人それぞれだから、ほかの人と自分の感覚が違っても、気にする必要はないですねw
さて・・・
古今東西の画家たちも、この五感を絵で表すことに挑戦し続けているようです。
これら五つの感覚を擬人化するときには、すべて女性で表されるとか。
17世紀のフランドルの画家ヤン・ブリューゲル(父のほう)も、有名な絵を残しています。
では、見てみましょうか。
まずは・・・・味覚!
キャンバスいっぱいに描かれた食べ物の中心では、ニンフがサテュロス(半神半獣の森の神)にお酒を
注いでもらっています。それにしても・・・・画面右下の鳥獣類(=肉)の描写はなんか、すごいですね;;;
「豊穣」をも表しているそうですよ。
次は触覚。
まず右半分には美の女神アフロディテと息子のエロス。もちろん、肌の触れ合いで触覚を表しています。
見えにくいかもしれませんが、彼らの右手のテーブルの上には、ペンチと抜いた歯が置かれていて、痛みを
表しています。バラの花は、やさしい感触でしょうか。
左半分は、アフロディテの夫がヘパイストスが、鍛冶の神だから。鎧は固く冷たい感触。
画面の中心には赤く溶けた鉄。熱い、という感触ですね。
聴覚。
さぁ、音を発するものたち大集合ですよ。
左端の楽器たちはもちろんのこと、右のテーブルの上の時計、ベル、小鳥やオウム、銃までありますw
女神の後ろにいるシカは、耳の良い動物の象徴として描かれているらしいですよ。
視覚。
目で見なくてはわからないものたちがたくさんありますね。
絵画はもちろんのこと、彫刻や、図表を描くためのコンパスや定規などの道具も。
一番のヒミツは、エロスがアフロディテに見せている一枚の絵画です。
これは盲人を諭すキリストを描いているのだそうですよ。すごい、こっていますね。
最後は嗅覚。
・・・・5枚の絵の中で、私の一番好きな絵はこれです。
ブリューゲル(父)は、花をとても美しく描きますよね。楽園や大地、自然を描いたほかの絵たちもとても
美しいです。
もちろん、嗅覚を刺激するわかりやすい題材は花です。
アフロディテとエロスが花園にいます。
花々がかぐわしく匂ってきそうです。
アフロディテの後ろにはわんちゃん。もちろん、ここでは絵画にお決まりの「貞節」の象徴ではなく、嗅覚に
優れた動物の代表として描かれていますね。
女神の足元には香水瓶と、香水の材料になるものたち。
まだらの動物はシヴェットかな?ジャコウが摂れます。
どの感覚の絵が、お気に召しましたか?
見る、触る、聞く、嗅ぐ、味わう。
感覚には形がないから、それゆえに想像力も無限に広がります。
何か一つについて特筆するのもいいかもしれないけれど、これらいくつかを同時に感じることによって、私たちの脳は刺激されるのですね。
おいしいものを見たら、匂いもかぎたくなり、もちろん、味わってみたくなります。
きれいなもの、素敵なものを見たら、手に取ってみたくなります。
音が鳴るもなら、鳴らしてみたくもなりますね。
感覚は人それぞれだから、ほかの人と自分の感覚が違っても、気にする必要はないですねw
さて・・・
古今東西の画家たちも、この五感を絵で表すことに挑戦し続けているようです。
これら五つの感覚を擬人化するときには、すべて女性で表されるとか。
17世紀のフランドルの画家ヤン・ブリューゲル(父のほう)も、有名な絵を残しています。
では、見てみましょうか。
まずは・・・・味覚!
キャンバスいっぱいに描かれた食べ物の中心では、ニンフがサテュロス(半神半獣の森の神)にお酒を
注いでもらっています。それにしても・・・・画面右下の鳥獣類(=肉)の描写はなんか、すごいですね;;;
「豊穣」をも表しているそうですよ。
次は触覚。
まず右半分には美の女神アフロディテと息子のエロス。もちろん、肌の触れ合いで触覚を表しています。
見えにくいかもしれませんが、彼らの右手のテーブルの上には、ペンチと抜いた歯が置かれていて、痛みを
表しています。バラの花は、やさしい感触でしょうか。
左半分は、アフロディテの夫がヘパイストスが、鍛冶の神だから。鎧は固く冷たい感触。
画面の中心には赤く溶けた鉄。熱い、という感触ですね。
聴覚。
さぁ、音を発するものたち大集合ですよ。
左端の楽器たちはもちろんのこと、右のテーブルの上の時計、ベル、小鳥やオウム、銃までありますw
女神の後ろにいるシカは、耳の良い動物の象徴として描かれているらしいですよ。
視覚。
目で見なくてはわからないものたちがたくさんありますね。
絵画はもちろんのこと、彫刻や、図表を描くためのコンパスや定規などの道具も。
一番のヒミツは、エロスがアフロディテに見せている一枚の絵画です。
これは盲人を諭すキリストを描いているのだそうですよ。すごい、こっていますね。
最後は嗅覚。
・・・・5枚の絵の中で、私の一番好きな絵はこれです。
ブリューゲル(父)は、花をとても美しく描きますよね。楽園や大地、自然を描いたほかの絵たちもとても
美しいです。
もちろん、嗅覚を刺激するわかりやすい題材は花です。
アフロディテとエロスが花園にいます。
花々がかぐわしく匂ってきそうです。
アフロディテの後ろにはわんちゃん。もちろん、ここでは絵画にお決まりの「貞節」の象徴ではなく、嗅覚に
優れた動物の代表として描かれていますね。
女神の足元には香水瓶と、香水の材料になるものたち。
まだらの動物はシヴェットかな?ジャコウが摂れます。
どの感覚の絵が、お気に召しましたか?
なぜでしょう、何度か拝見しているうちに、触覚にたどりつきました。
ペンチとか、鎧とか、なんだか痛々しいのはいやなのですが
無性にそこに辿り着くあたり・・・・^^;
by nana_hyr (2012-02-03 03:31)
何かを象徴しているアイテムの意味がわかっていると絵画を見る楽しみが広がりますね。
by punchiti (2012-02-03 08:00)
3枚め。聴覚の絵がいいな。
窓から見える景色もいいし。^^
by がり (2012-02-03 09:47)
私は・・・触覚・・・ですね〜(笑)
by hatumi30331 (2012-02-03 10:54)
さっそくのご訪問、ありがとうございました。
by お水番 (2012-02-03 11:34)
niki さん たくさんのナイスをありがとうございます。
私のコレクションのために一挙に公開したものですが、ナイス欄は最後のページだけとすべきでした。
お手数を煩わせ申し訳ありません。ありがとう!
by 般若坊 (2012-02-03 12:00)
nikiさんのブログを見て、いつも豊な感覚に
感心します。自分自身はだんだん
鈍くなっていっているような感じです。
by citron (2012-02-03 12:55)
僕には絵の世界は難しすぎて・・・。
だから「あの人」とは通じ合えなかったんです。
僕は音楽だったから。
by Hirosuke (2012-02-03 13:51)
面白い仕分け方ですね。私は聴覚や視覚の絵が好みですね。
by たいちさん (2012-02-03 16:47)
すごいですね。どれも圧倒されます。
by moroq (2012-02-03 22:14)