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六歌仙 [いろんなブンガク]

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9世紀半ばから後半にかけて、様々な技法を駆使した、華麗で優美な、貴族的な和歌が多く読まれました。
その中でも今でいえば「歌よみベスト6」の歌人たちが大活躍しました。

これは日本画家の菱田春草(1874-1911)の『六歌仙』です。
小野小町、大伴黒主、文屋康秀、喜撰法師、僧正遍昭、そして在原業平。

喜撰法師など、あまり後世に作品が伝わっていないのに、ベスト6に選ばれているなんてすごいですね。
紀貫之のペンネームだったかも?とも言われますが、資料不足で確証はないようで。

業平は『伊勢物語』で有名ですね。天皇の婚約者と駆け落ちして、その女性の兄たちにぼこぼこにされて
関東へ流されました。生まれは高貴なのに、幸うすい人生です。

僧正遍照は出家してからのほうが歌風が洗練されたようです。

文屋康秀は小野小町の友達だったそうで。小町が落ちぶれてからも見捨てなかったようです。
う~ん、貫之は言葉巧みだと評しているけれど、どうかな・・・私はあまり好みの歌風ではないです。

大伴黒主は、貫之に酷評されています。だから??後世、能楽『草紙洗小町』で悪役にされてしまった
のでしょうか?

紅一点は小野小町。
ご存知でしょうから、説明は不要でしょう~(●´▽`)ナハハ

ところで、「美人のなれの果て」的な話は好まれるようで。人のサディスティックな感情を刺激するのでしょうか。
若いとき美を鼻にかけ数々の男性を手玉に取り不幸にした(→なんの根拠もないような・・・)ので、年を取って
みじめに地方で一人さびしく野垂れ死にした・・・と。茨城には小町の墓なるものもありますが。
常陸の国=「東路の果て」なので、そんな話も生まれたのかもしれません。

ちなみに6倍に広げて「ベスト36」にすると、清少納言のパパも選ばれていますね。
清原元輔さんというのですが、おもしろいエピソードがあるのでまた今度に。


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ご自由に3

Hirosuke

「うふふ枕草子」という本を読んでます。えへへ。

by Hirosuke (2012-01-21 06:57) 

nana_hyr

最近芥川賞を受賞した彼も時が経ったら、こんな風に語り継がれると面白いのですが^^;
最近は自身の読書離れがひどくて・・・反省しますわん(;=_=)
by nana_hyr (2012-01-21 13:39) 

扶侶夢

余談ですが、小野小町は遣隋使の小野妹子の血縁にあたる、そこそこ身分の高い女性だったようですね。(井沢元彦氏の説によると…)
by 扶侶夢 (2012-01-21 22:26) 

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