ヒミツを目撃...。

ロココ様式というのは、18世紀のフランスの美術様式です。
イメージで言えば・・・・ヴェルサイユ宮殿。ゆるいかんじの貴族好みの様式ですｗｗ

この絵は、世界史の資料集で初めて見た覚えがあります。

ジャン・オノレ・フラゴナールの『ぶらんこ』という絵です。

真ん中のブランコの女性は既婚者です。
彼女の背後でブランコを押しているのは、彼女の夫。何も知らず、楽しそうです。
彼女はきっと、「もっと高く～！」なんてはしゃいでいるのでしょう。

左下でのけぞっている若い男は、歩いていて突然ぶらんこのご婦人が飛んできたから驚いている、
わけではないのです。

じつは・・・

彼は彼女の愛人です。
そして、この絵を画家に発注した本人。
当時の女性は、まだ下着を履いていなかったので、その角度から中が見えてしまいます。
つまり・・・彼女は夫に高くこがせて、わざと、若い愛人を挑発しているのです。
彼女の視線がそれを物語っています。

そして彼の頭上のキューピッドの石像にもご注目あれ。
「しー」と、秘密の保持のポーズ。

ちなみに、ペチコート（今の下着の原型）の発明はもうちょっとあとです。
ご婦人がドレスのままでも乗馬できるようにと作られました。

ヴェルサイユ宮殿にはトイレがなくて、庭のあちこちで、貴婦人も立ったまま用を足していたとかｗ
だからヴェルサイユはとっても臭かったそうですｗ

(●´▽｀)ﾅﾊﾊ

ご自由に12

絵の解説が楽しいです。(●´▽｀)ﾅﾊﾊ
by sig (2012-01-11 00:17) 

ヴェルサイユ宮殿にトイレが無かったとは知りませんでした。
by moonlight (2012-01-11 01:07) 

この絵は昔テレビで見たことがあったかな？
下着が無かったことがとても驚きましたし、子供心に解説にドキドキしたもんです。
ヴェルサイユ、臭かったのか・・・（ﾟ∀ﾟ*)ｶﾞｯｸﾘｗ
by nana_hyr (2012-01-11 11:21) 

ヴェルサイユ宮殿が臭かった話し・・・知ってます。
一枚の絵でも、色々分るし・・・表現してるんですよね〜＾＾
by hatumi30331 (2012-01-11 13:11) 

以前に見たオムニバスの舞台の一つが、この絵がテーマでした。
結構忠実に再現されていたような・・・。

そうそう、トイレがなかった頃の話、聞いたことがあります(^_^;)
by michaela (2012-07-11 10:44) 

たった１枚の絵の中に、ドラマが潜んでいるんですね・・・・(・_・;)
とても奥深いです。
by くるめっち (2012-07-11 17:08) 

男女関係なく、貴族の責任と規律の上での「自由」・・・そして秘密！
う～んマロンだわさぁ！（もとい！）　ロマンだわさぁ！
by hanamura (2012-07-11 20:03) 

ペチコートって、そういう意味だったのですね・・・。

どこかで聞いたけど、どこで聞いたのか、思い出せません・・・。
　
by 響(きょう) (2012-07-11 21:35) 

わかりやすいお話で絵を見るのが楽しくなりますね。歴史教科も年号暗記じゃなく、そんな風に教えて欲しかった（＾＾；）
by momiji (2012-07-11 23:05) 

ミュージカルコンタクトでも出てきます。
ミュージカルでは、見せられるのは左の主人で、召使は愛人は後ろで押しています。
でも実は服装を変えて逆にするように命令されています。
絵も主人（右の人）が描かせていることになっています。
by arles (2012-07-12 02:46) 

(●´▽｀)ﾅﾊﾊ

by Hirosuke (2012-07-12 19:13) 

解説で絵が面白く見えてきますね。
しかしベルサイユ宮殿が臭かったとは何だかガックリ。
by ＰＡＴＡ (2012-07-12 23:59)