SSブログ

Reward [Galerie d'Anges (+創作)]

a.The Angel of the Annunciation.jpg


小さなころは家庭のお姫様。

わがままし放題、要求が通らなければわんわん泣いて、

アイデンティティの確立以前は

ママの着せ替え人形


やがて幼稚園で、自分がお姫様ではないことがだんだんわかってくる

自分よりも強い子や

意地悪な子

限りなくマイペースが許される子

生真面目な子


やがて私は

自分を防御するために

他者との距離を置くようになる


誰とでも仲良くできるけれど

心にはがっつり、パーソナルスペースははずさない


思春期はある意味生存のための戦争で

生き残りの果てに

いつのまにか、感情表現が下手になっていた


大人になっても誰かに自分を見せることはなく

人に相談されるものの、自分からは決してしない


それがずっとお決まりのスタイルだったけれど


ある日、きみに出会って

どうして?

私は自分のことを、誰にも言ったことのないことを

自然ときみには話してしまうじゃない?


きみは私の稀有

私も知らない私を見せてくれる

私の人生での至上の賜物



coucou♪(・ω・)ノ!(75)  ご自由に(2)  トラックバック(0) 

coucou♪(・ω・)ノ 75

ご自由に2

コダテタカユキ

「niki」さん、いつもniceありがとうございます。

対自的でしっとりしたリリカルな詩ですね…。
あなたが「あなた」であればこそ、わたしは「わたし」でいられる。
人間は対話的存在なんだと思います。
きっとそれこそが、人が詩を綴る理由なんでしょうね。

どうぞ、来年も素敵な詩を生み出し続けて下さい。
by コダテタカユキ (2011-12-29 13:47) 

扶侶夢

「私の稀有~私も知らない私を見せてくれる~至上の賜物」
最高に上手い表現…詩的でいい言葉ですね。
by 扶侶夢 (2011-12-29 18:03) 

ご自由にを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました
a.HesiodListening to the Inspiration of the Muse.Edmond Aman-Jean.small.jpg

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。