Reward [Galerie d'Anges (+創作)]
小さなころは家庭のお姫様。
わがままし放題、要求が通らなければわんわん泣いて、
アイデンティティの確立以前は
ママの着せ替え人形
やがて幼稚園で、自分がお姫様ではないことがだんだんわかってくる
自分よりも強い子や
意地悪な子
限りなくマイペースが許される子
生真面目な子
やがて私は
自分を防御するために
他者との距離を置くようになる
誰とでも仲良くできるけれど
心にはがっつり、パーソナルスペースははずさない
思春期はある意味生存のための戦争で
生き残りの果てに
いつのまにか、感情表現が下手になっていた
大人になっても誰かに自分を見せることはなく
人に相談されるものの、自分からは決してしない
それがずっとお決まりのスタイルだったけれど
ある日、きみに出会って
どうして?
私は自分のことを、誰にも言ったことのないことを
自然ときみには話してしまうじゃない?
きみは私の稀有
私も知らない私を見せてくれる
私の人生での至上の賜物
2011-12-29 00:01
coucou♪(・ω・)ノ!(75)
ご自由に(2)
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「niki」さん、いつもniceありがとうございます。
対自的でしっとりしたリリカルな詩ですね…。
あなたが「あなた」であればこそ、わたしは「わたし」でいられる。
人間は対話的存在なんだと思います。
きっとそれこそが、人が詩を綴る理由なんでしょうね。
どうぞ、来年も素敵な詩を生み出し続けて下さい。
by コダテタカユキ (2011-12-29 13:47)
「私の稀有~私も知らない私を見せてくれる~至上の賜物」
最高に上手い表現…詩的でいい言葉ですね。
by 扶侶夢 (2011-12-29 18:03)