魔性? Salome [なんちゃって博物誌]
サロメは1世紀ごろ、パレスティナに実在したとせれる王女です。
旧約聖書によれば、母のヘロデアは、まだサロメの父が存命中に離婚して、その兄弟である
パレスティナの領主ヘロデと再婚したといわれます。
兄弟の妻をめとったことで預言者ヨハネは王を非難しました。
そのことを恨んだ妻のヘロデアが、王の嘆賞にを祝う宴で舞を舞った娘のサロメに、
舞いの褒美として王に預言者ヨハネの首を所望させた、というのが、大体のあらすじです。
聖書にははっきりとサロメという名では記されずに「ヘロデの娘」とだけ記されているようですが、
ほかの文献を参考にすれば、この「ヘロデの娘」がサロメであろう、ということのようですね。
聖書のサロメは純真無垢、母の言うことをきいて預言者の首をくださいと、義父にもうしでただけ。
悪女は母で、自分のじゃなまもである預言者ヨハネを、娘を利用してまんまと始末したのです。
義父の王はもとはおじに当たりますが、サロメがかわいくて、自分の誕生日の祝宴にじょうずに
舞を舞ったご褒美に、なんでもお前の所望するものを与えよう、と言うのです。
サロメは「なにがよいでしょうか?」と母に尋ねるのです。
母のヘロデアの瞳は、そこでキラリと邪悪に光ったことでしょう・・・。
なんでも与えると言ってしまった以上、王はやむを得ず預言者の首を与えます。
盆に載せて母に見せに行くサロメ。
この話は芸術家の感性を大いに刺激して、たくさんの作品を生み出しました。
カラヴァッジオ、ティッツァーノ、モロー、その他にもたくさんの画家がサロメを描き、
有名なところではオスカー・ワイルドも戯曲をのこしています。
私はオリジナルよりも、ワイルドの戯曲のほうが好きです。
オーブリー・ビアズリーの挿絵も、あまりにも有名ですね。
ワイルドはその生き方もよく話題に上りますが、『サロメ』はその内容の衝撃性から、しばらくの間
上映禁止になったいわくつきの作品です。
英語訳したのは当時のワイルドの愛人、アルフレッド・ダグラス。
ストーリーはより官能的にアレンジされています。
ユダヤの王エロド(フランス語は”h”を発音しないため、このような名前になります。ヘロデのことです)は、
兄の妃に横恋慕して、奪ってしまいます。
そうして得ながらも、今度はその娘サロメに目をつけるのです。
義父の自分を見る視線の異様さに気づいているサロメは、うんざりしています。
王の城には、預言者ヨカナンがとらえられていました。
兄弟の妻をめとった王を非難したためです。
サロメは好奇心から、牢に囚われた預言者を見に行きます。
そして、一目ぼれしてしまうのです。
でも・・・・
預言者はサロメの運命をけなすばかり。彼女の気持ちを受け止めてくれません。
そんな折、王の催す宴で、サロメは舞を舞うことになります。
褒美は望むものを何でもつかわそうという王に、彼女はヨカナンの首を所望するのです。
愛してくれないのならいっそ、
口づけてくれないのならいっそ、
見つめてくれないのならいっそ・・・・・
ヨカナンは首を斬られました。
狂喜するサロメ。
これで彼は永遠にあたしのもの・・・・!
彼はもはや、首をそむけて彼女から逃げることはありません。
彼女は盆に載せられたヨカナンの首をうっとりと眺め、そしてその唇に口づけるのです。
こんなひとに惚れられたら、大変なことになりますね;;;;;;
ストーカーより恐ろしいです^^;;;
スキャンダラスなワイルドが書いたからスキャンダルな話とされたようですが、でも逆に、
自分のものにならないなら殺してしまえなんて、究極の純愛のようにも思えませんか?
あ、日本にもそんな女性がいましたね、安倍定さん・・・・。犯罪史に残るひとです。
そう、現実ではやってはいけないことですが;;;;
まあ、サロメ=悪女 のイメージは、このワイルドの作品からできたようですね。
旧約聖書によれば、母のヘロデアは、まだサロメの父が存命中に離婚して、その兄弟である
パレスティナの領主ヘロデと再婚したといわれます。
兄弟の妻をめとったことで預言者ヨハネは王を非難しました。
そのことを恨んだ妻のヘロデアが、王の嘆賞にを祝う宴で舞を舞った娘のサロメに、
舞いの褒美として王に預言者ヨハネの首を所望させた、というのが、大体のあらすじです。
聖書にははっきりとサロメという名では記されずに「ヘロデの娘」とだけ記されているようですが、
ほかの文献を参考にすれば、この「ヘロデの娘」がサロメであろう、ということのようですね。
聖書のサロメは純真無垢、母の言うことをきいて預言者の首をくださいと、義父にもうしでただけ。
悪女は母で、自分のじゃなまもである預言者ヨハネを、娘を利用してまんまと始末したのです。
義父の王はもとはおじに当たりますが、サロメがかわいくて、自分の誕生日の祝宴にじょうずに
舞を舞ったご褒美に、なんでもお前の所望するものを与えよう、と言うのです。
サロメは「なにがよいでしょうか?」と母に尋ねるのです。
母のヘロデアの瞳は、そこでキラリと邪悪に光ったことでしょう・・・。
なんでも与えると言ってしまった以上、王はやむを得ず預言者の首を与えます。
盆に載せて母に見せに行くサロメ。
この話は芸術家の感性を大いに刺激して、たくさんの作品を生み出しました。
カラヴァッジオ、ティッツァーノ、モロー、その他にもたくさんの画家がサロメを描き、
有名なところではオスカー・ワイルドも戯曲をのこしています。
私はオリジナルよりも、ワイルドの戯曲のほうが好きです。
オーブリー・ビアズリーの挿絵も、あまりにも有名ですね。
ワイルドはその生き方もよく話題に上りますが、『サロメ』はその内容の衝撃性から、しばらくの間
上映禁止になったいわくつきの作品です。
英語訳したのは当時のワイルドの愛人、アルフレッド・ダグラス。
ストーリーはより官能的にアレンジされています。
ユダヤの王エロド(フランス語は”h”を発音しないため、このような名前になります。ヘロデのことです)は、
兄の妃に横恋慕して、奪ってしまいます。
そうして得ながらも、今度はその娘サロメに目をつけるのです。
義父の自分を見る視線の異様さに気づいているサロメは、うんざりしています。
王の城には、預言者ヨカナンがとらえられていました。
兄弟の妻をめとった王を非難したためです。
サロメは好奇心から、牢に囚われた預言者を見に行きます。
そして、一目ぼれしてしまうのです。
でも・・・・
預言者はサロメの運命をけなすばかり。彼女の気持ちを受け止めてくれません。
そんな折、王の催す宴で、サロメは舞を舞うことになります。
褒美は望むものを何でもつかわそうという王に、彼女はヨカナンの首を所望するのです。
愛してくれないのならいっそ、
口づけてくれないのならいっそ、
見つめてくれないのならいっそ・・・・・
ヨカナンは首を斬られました。
狂喜するサロメ。
これで彼は永遠にあたしのもの・・・・!
彼はもはや、首をそむけて彼女から逃げることはありません。
彼女は盆に載せられたヨカナンの首をうっとりと眺め、そしてその唇に口づけるのです。
こんなひとに惚れられたら、大変なことになりますね;;;;;;
ストーカーより恐ろしいです^^;;;
スキャンダラスなワイルドが書いたからスキャンダルな話とされたようですが、でも逆に、
自分のものにならないなら殺してしまえなんて、究極の純愛のようにも思えませんか?
あ、日本にもそんな女性がいましたね、安倍定さん・・・・。犯罪史に残るひとです。
そう、現実ではやってはいけないことですが;;;;
まあ、サロメ=悪女 のイメージは、このワイルドの作品からできたようですね。
「デリカエッセン(映画」を思い出してしまった…(汗。
by 素老人 (2011-09-20 00:21)
怖w( ̄△ ̄;)w
by (。・_・。)2k (2011-09-20 00:56)
ワイルドの「サロメ」は座右の書の一つであり、絵も好きなものばかりです。
RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2011-09-20 06:06)
怖い絵ですね~。
by kazu-kun2626 (2011-09-20 07:49)
・・・言葉が出ません
by くまら (2011-09-20 08:35)
昔読んだ本に出てくるサロメは色事の代名詞みたいでした。
この様な写真を沢山見ているとそのように扱われたのも仕方ない気がします。
by 旅爺さん (2011-09-20 09:37)
洋画って美しくてリアルなんだけど、結構残酷な描写が平気で行われますね!民族性かな・・・・?日本画にもありますが、見慣れているせいか?あるいは表現力の違いか・・・・
by 般若坊 (2011-09-20 09:41)
怖い話ですね^^;
過去の女性、良い人ばかりで良かった(; ̄ー ̄)...ン?
by てんてん (2011-09-20 09:52)
怖すぎる~。
夢にでてきそーだ。^^;
by がり (2011-09-20 11:40)
こんにちは。これまたすごいコレクションですね。こういった情景を芸術的に表現するから芸術家というのでしょうね。
by sig (2011-09-20 11:50)
すごいよね〜 この話し・・・^^;
by hatumi30331 (2011-09-20 12:18)
歴史は残酷な時代を繰り返して現代に至ったとはいえ、生々しいですね。
日本人は切腹、獄門台のさらし首が野蛮だといわれていましたがどこの国の歴史も同じようなものですね。
今度はミカエルとルシフェル兄弟の聖戦の話でもお願いします。
兄ルシフェルが敗れて魔王サタンになるまでを(*^o^*)
by たもちゃん (2011-09-20 13:11)
怖い話ですね><
こういうことが罪にならないなんて・・・。
by mako (2011-09-20 13:25)
死んだ首の表情が穏やかに見えました。
その分、生きている人間それぞれが妄執にまみれた顔のように見えますねえ。
by ナツパパ (2011-09-20 14:11)
純粋な愛ですね。
by テリー (2011-09-20 14:57)
過去にオペラ「サロメ」を観たことがあります。怖い女性ですが、何か惹かれるものもありますね。
by たいちさん (2011-09-20 15:25)
オペラ「サロメ」はよくみますが、怖いわ~。
by arles (2011-09-20 18:14)
ブログを開いて1枚目がこの絵だったので、思わず唸ってしまいました。
すごいです。
by sora (2011-09-20 20:10)
恐いけど、きっとキレイで魅力的な女性だったのでしょうね。
こういう女性に好かれた男性は大変そう。。。
by prismiclyon (2011-09-20 20:11)
純粋、純真、怖いものですね。。。
by じゅんじい (2011-09-20 20:49)
こんばんは!いつも優しいコメントをありがとうございます。(^0^)/
ぜひぜひ、機会があれば〝多香野の天むすび〟食べてみてね!
また(o・・o)/~!美味しいものを紹介します!
by メルシオ (2011-09-20 21:38)
サロメの話はオペラになったり戯曲になったり様々ですが、私は、ピエロ・パオロ・パゾリーニ監督の「奇跡の丘」の描写が一番印象に残っています。
踊りに付けられた音楽とともに、淡々とした描写が怖かった。
by 伊閣蝶 (2011-09-21 00:22)