『姑獲鳥の夏』 京極夏彦
京極堂シリーズの第1作です。
作家の関口には、変わり者の友人がいます。
古本屋の店主であり、小さな代々の神社の神主でもある中禅寺です。
彼は現代の陰陽師でもあり、邪悪なもの祓い清めることができるのです。
関口は中禅寺に久遠寺という家の不可思議について話します。
もう、12か月も妊娠したままの奥方がいる・・・・。
ご存知、映画化されていますが、やはり私は小説のほうが断然好きです。
本の表紙は毎回、京極夏彦氏が作った妖怪が飾っています。
姑獲鳥とは妊娠したまま死んでしまった女性のなれの果ての妖怪のことです。
京極堂シリーズは毎回、妖怪の名前がタイトルに含まれます。
この話は古い病院が舞台です。
その庭にさわさわとなよやかに、風にそよぐはかなげな花はダチュラ。
この花がストーリーに重要な役割を果たすのですよ・・・・・。
ダチュラと狂女・・・・・。
文庫本で買っても分厚すぎて、寝転がって読むとすぐに手が痛くなります^^;;;;
これがデビュー作だなんて・・・・・すごい!!!
京極堂シリーズはこれが最もわかりやすくて面白かったかな、と。
最も好き(というか怖い)のは第2作「魍魎の匣」ですがw
by るね (2011-08-28 00:20)
こちらに来る時に持ってきた本の中のひとつです。
懐かしくなりました。また読んでみようかなー ^^
by fam-kaninchen (2011-08-28 05:00)