Palau de la Música Catalanaとミシマと音楽と [なんちゃって博物誌]
三島由紀夫によると、芸術は大体がサディスティックなんですって。
形あるものが自分の感性に訴えかけてきて、自分は受動的だから。
でも音楽はマゾヒスティックなんですって。
形がないから、それに包み込まれると不安を感じる・・・と。
ベートーベンを聴くとそわそわして、別のことを考えちゃうから、
彼は食事中のどうでもいいBGMとか、中南米の自然に体が動いてしまうような音楽しか
聴こうとしないのですって。
確かに、一理あるかも?
私は、センスがなくて楽器を扱えないけれど、音楽が好きですが。
クラシックでもロックでも民謡でも、心の琴線に触れれば何でもよいです。
たぶん、人間はまっさらの状態ならばどんな音楽も受け入れるでしょう。
疑いをもたず、嗜好も定まらない状態ならば。
(だから流行の歌ばかり聴いている人はこれだと思います)
でも長く生きて様々な経験を経るとやはり好みって偏ってくるのであって、
自分好みの音楽に耳を傾けるときや、心の琴線に触れる音に出会ったら、
やはりうれしくなります。
ほかの芸術も音楽も、好きなものであれば、私には心地よいです。
芸術を形而上と形而下に分けて考えたことはなかったのですが、
そのどちらもが合致すると感性が(脳が?)刺激されて、なんかセロトニンがたくさん分泌されているように感じます(笑)
あ、でもね、聞きたくもない音楽を流しっぱなしにするような公共の場にいると苦痛を感じます。
夏のビーチでBGM? ないほうが断然よいですよ。好きじゃない音楽を流されると、拷問ですから。
ペニンシュラホテルのロビーでカルテットの演奏を聴きながらカクテルを啜るのはいいけれど、
歌詞入りの歌の有線放送を流すレストランはイヤだなぁ(笑)。歌詞が気になっちゃう。
さて、本題。
この音楽堂、どうでしょうか。
なんという美しさ。
モデルニスモ様式というらしいです。つまり、モダニズム。で、つまりは
アール・ヌーヴォーのことですって。なるほど、そういわれると納得。
一目見て「アール・ヌーヴォー!」と思ったのに、モデルニスモと言われて「どこが違うの?」と
首をかしげたのですが、同じことだったんですね。
1905年から1908年にカタルーニャ・ルネサンスにおいて、合唱団のために建設されたそうです。
1997年には世界遺産に指定されました。
圧倒的な美。
こういうセンスがあって、それをこうして具現化して人を感動させることができるなんて、本当に素晴らしい才能ですね。
これぞ形のない「音楽」の具現化にあたるかな?
↓ こんなCMも。常盤貴子さんもうつくしい。
2014-10-30 10:20
coucou♪(・ω・)ノ!(192)
ご自由に(5)
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発信者がぁ・・・圧倒的なのか?受信者の感性(感受性)が鋭いのか?
先日、亡くなられた赤瀬川原平センセイに、教えて頂いた感覚(?)というか、ものの見方は、私を、受動的では無い「好奇心」(?)なんだ?コレなんだ?おもしろい?おもしろい!!へと、駆り立てます。
nikiさんの感性は、三島由紀夫じゃない方だと、私は勝手に思っています。(あはは笑)
by hanamura (2014-10-30 19:06)
う、う、美しい・・・常盤貴子さん^^
これは美の二重奏や~。
by Hirosuke (2014-10-30 20:05)
太陽?
どうしたらこんな造形をイメージできるのだろう。
こまかい装飾ですね。
生で見たら…感動は計り知れないですね。
by desidesi (2014-10-30 20:20)
こういう所でCantate Dominoを聴いたらいいだろうな・・
きっと、nikiさんも好きだよ
で、お膝に乗る気になったの?(笑)
只今、ウチの姫が座らなくなったので、空席となっております^^
by Rose (2014-10-31 06:24)
わー!
とっても美しい音楽堂!
まさに圧倒されますね^^
見惚れてしまいます。
by yoshinonoko (2014-10-31 20:42)