Adorazione dei Magi [Paintings]
『三王礼拝』と日本語では訳されるそうです。
キリストが誕生したとき、星に導かれて東方の三博士が祝いに訪れたという場面で、ダ・ヴィンチや
フィリッポリッピも描いていますが、これはボティッチェリが1475年に描いたものです。
で、何がどうかというと、ボティッチェリはメディチ家のお世話になって絵を描いていたので、この絵の中には
メディチ家の人々や当時の文化人、この絵の依頼人、そして自分自身をも描いているという点が
面白いですね。
生まれたばかりのキリストに祝福を与える三人の賢者たちは、若さ、成熟、老いという人間の生の過程を
象徴して描くことが定番だそうで。3人で一人の人間をあらわすのだそうです。
それぞれがお祝いの品として、黄金、没薬(もつやく)、乳香を持っています。
それぞれがイエスの王権、死、神性を意味するのですって。
では、番号を付けて誰がどこにいるのか見てみましょうね。
1・・・ロレンツォ。
2・・・三人の賢人は左からコジモ、その息子ピエロ、そしてジョヴァンニ。
3・・・ジュリアーノ。
4・・・この絵の依頼者でピエロの友人、デル・ラーマ。
5・・・ボティッチェリ本人。
サンタ・マリア・ノヴェッラ教会のために描いたそうです。
ちなみに、このように宗教的なテーマで一族を一枚の絵に描きこむという手法は、
この時代に流行していたそうですよ。
これ、当時の人が見たら「あ、あそこに誰それがいるね」なんて、すぐにわかって楽しかったかも
しれませんねw
ボティッチェリ、けっこう男前。
サンタ・マリア・ノヴェッラ教会もすごいですけど、薬局で有名ですよね。
by ktm (2012-09-14 00:18)
こんばんは☆
by arles (2012-09-14 03:12)
イタリアではこの日1月6日を、Epifania エピファニアという祭りの形で大切にしていますが、どうやら三賢人は占星術師で、魔術師だったようですね。ギリシャから伝わるこの儀式、キリスト教会だけでなく、日本の古神道にも在るはずですね。12月24日と言えば、誰かさん(2人の方)の誕生日。それから数えて12日目の祭事。何か分かれば、教えてください。
by DM (2012-09-14 08:04)
やるなぁ~、ボッチチェリ・・・(^^;)依頼人と自分だけ、しっかりカメラ目線・・・(^^;)ホント、チャッカリしてます(^^;)
by さうざんバー (2012-09-14 09:59)
ボティッチェリの画は好きですが、これはあまり色彩豊かではありませんね。
by NsHome (2012-09-14 12:43)
今日も興味深く読ませていただきました^^
by 水無月 (2012-09-14 12:48)
3・・・あれ、こんな所に僕がいる。
by Hirosuke (2012-09-14 20:29)
DM様>>> 儀式はよくわからないのですが・・・もしや、古神道は
日本とユダヤが同源説などあったようなので、そのへんの結びつき
でしょうか。旧約聖書には「3人」とは書かれてなくて、贈り物が3つ
だったために三博士としているようです。おっしゃるとおり、占星術師や
魔術師だったようですね。
神道にも「3」はとても重要な数字で、三種の神器ももしかしたらこの
三つの贈り物に通じる何かがあるのかもしれないです。
ちょっと意味深ですね。
あ、音楽会、見ましたよ^^
私はピアノ曲が好きなので、やはりリストがいちばんよかったです。
by niki (2012-09-16 10:49)
nikiさん。お返事ありがとうございます。なるほど。今の陛下がキリストと誕生日近いですが、ユダヤと神道が元を同じくするなら、御生誕12日目に、何か行われていたかもしれませんね。その日はちなみに私の誕生日ですが、ピアニストが沢山生まれています。。。リストは違いますが。
by DM (2012-09-16 16:18)