なんとしてもマリア!? [l'histoires de femmes]
マリア・カロリーナ・フォン・エステルライヒ・・・ときいてもぱっとこないでしょう?
でも、彼女の母親の名前ならば大抵の日本人も知っています。
彼女の母はオーストリア女帝・マリア・テレジアです。
マリア・カロリーナは1752年の夏に、この偉大な女帝の13番目の娘として生まれました。
アントワネットのお姉さんです。
彼女はなんていうか、偶然が重なってナポリの王妃になりました。
ヨハンナ。
まず、姉のマリア・ヨハンナとナポリのフェルディナンド王との間に、婚約が調いました。
でも、マリア・ヨハンナはふこうにも当時流行していた天然痘にかかって、婚約後にあっけなく亡くなって
しまいます。
ヨゼフィーナ。
そこで今度は、その妹であるマリア・ヨゼフィーナがなくなった姉の代わりにお嫁に行くことになりました。
彼女はお輿入れのためにアルプスを越えてイタリア入りしました。
でも・・・・
亡くなった姉にサヨナラを言うために遺体安置所を訪れていた時にどうやら彼女も天然痘に感染して
しまっていたのでした。
せっかくお嫁に来たのに・・・17歳の若さであっけなく姉のあとを追ってしまいました。
フェルディナンド。
さて、どうしてもハプスブルクの血を引いたお嫁さんが欲しかったナポリ王家。
どうかどうかと女帝にすがりついて、マリア・カロリーナをお嫁にもらうことを取り付けました。
これが三度目の正直というのかどうかですが・・・・
姉たちのお嫁入り道具がすでにそろっていたために、今すぐにでもお嫁にいけそうな勢いでした。
豪華なお嫁入り道具を持ち、彼女はイタリアへ。
彼女は無事、フェルディナンドのもとへ嫁ぎ、お世継ぎも生んで役目を果たすことができました。
ママが偉大でも娘が同様であるとは限らなくて・・・カロリーナにしてもアントワネットにしても、やはり
母親ほど賢明ではなかったようですが、まぁ、カロリーナは一応、数奇な運命と言えばそうだったのかも
知れませんね。
この時代背景いいですね~!!
by macinu (2012-09-09 02:01)
御訪問有り難うございます〜(・_・)(._.)
何にでも興味津々… 楽しく拝読させて頂いています〜
by 沈丁花 (2012-09-09 09:29)
上のふたりのおねえさんは
バッチ、ロココの衣装なのに、
カロリーナは新古典主義風な衣装ですね。
これってアンピール風?でもなさそうだけど・・。
時代は常に動いているんでしょうね。
by sadafusa (2012-09-09 09:41)
こんな偶然ってあるものなんですね~人生っておもしろいです^^
by 水無月 (2012-09-09 11:12)
肖像がの女性たちのウエスト(@@)ホソっ(@@;)苦しくないんでしょうか?(^^;) 政略結婚で、姉の変わりにお嫁に行くのなんか、イヤでしょうね(--;) 意外に大丈夫なんでしょうか?(^^;)数奇な運命・・・私には耐えられません(--;)
by さうざんバー (2012-09-09 13:58)
面白いお話(*^^*)
姉妹に何人もマリアさんがいるんですね♪
でも、それぞれひとりの女の子、
個人として尊重されていないところがやはり悲しいです。
by emixmamy (2012-09-10 10:32)