ルイ17世 [Unsolved Misteries]
ルイ17世は、ルイ16世とマリー・アントワネットの二男として1785年に生まれました。
生まれた時からノルマンディ公爵の称号を与えられた、愛らしい王子でした。
長男が夭折してしまうと、アントワネットの浪費はさらにエスカレートして、「赤字夫人」と呼ばれました。
1789年、市民がバスティーユを襲い、武器を手にベルサイユへ行進して、フランス革命が勃発します。
国王一家はとらえられますが、スウェーデン貴族でアントワネットの愛人であったフェルゼン伯の手引きに
よりヴァレンヌ逃亡を企てて失敗し、一家はタンプル塔に幽閉されました。
(フェルゼン伯の意外な最期はこちら→http://niki310.blog.so-net.ne.jp/2011-05-31 )
その時彼はたった6歳。
2年後には父も母も公開処刑されてしまいます。
ルイ少年は父母と引き離され、靴屋のシモン夫妻に教育されます(監視です)。
しかしシモン夫妻はある日突然に教育係を辞退してタンプル塔を去りました。
それから2年間、少年は独房に入れられて、一日一回の食事を与えられるほか、放置されます。
そしてある日、結核で病死しているのが発見され、共同墓地に葬られました。
しかしこの哀れな10歳の王子のために塔に運び込まれたひつぎは165cm大。
遺体は10歳にしては成長しすぎています。
シモンの妻はのちに尋問にかけられ、塔を去るときに箱にいれて連れてきた浮浪児と王子をすり替えた
ことを告白しましたが、王子の行方は知らないと言いました。
37年後…自分はルイ17世だと名乗る男が、ドイツからやってきます。
幼い時のことをよく覚えていて、身体的特徴も同じものがあると言います。
まるでロマノフのアナスタシアの男性版です。
姉である王女に面会することを希望しましたが、姉は決してこの男と面会することはありませんでした。
国王ルイ・フィリップは調査を始めましたが、中断してこの男をイギリスへ強制移送します。
それからこの男はオランダで病死するまで、悲惨な半生を送りました。
2000年、ルイ17世のものと思われる心臓と、マリー・アントワネットが所蔵していた
王子の髪、アントワネットの母系の血縁者たちとのDNA鑑定が行われ、王子本人だと確定されました。
そして遺体は2004年にパリのサン=ドニ聖堂に埋葬されたのです。
さて、本当に王子は幽閉中に死んだのでしょうか、それとも王党派の残党たちによって脱出してひそかに
どこかで生きて、亡くなった後にすり替え埋葬されたのでしょうか?
・・・真相は誰も知りません。
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7月14日はフランス革命の日~。
ということで、勝手にフランス特集ですw
こんにちは。
フランス革命の頃の骨肉の争いはすさまじいものですね。でも、後世にかなり脚色も・・? デュマの「鉄仮面」、少年時代に読んだ本を古書店で見つけて、大事に持っています。
by sig (2011-06-12 16:01)
いまや革命というより軍事パレードに近いですね。フランスではパレードの予行演習をやっていたみたいですよ。
by carotte (2012-07-14 08:22)
かつてはフランス革命に“人民の解放・共和制の萌芽”“自由・平等・友愛の精神”をみて文句無く承認していたのですが、最近では“果たして本当にそうだったのか?”少しばかり疑問に感じる事があります。
by 扶侶夢 (2012-07-14 12:50)
流血の無い革命は基本的には存在しないのかもしれません。
支配する側と支配される側、立場が変わったとき、反動で
憎悪がより強くなるのでしょう。
by 青竹 (2012-07-14 13:08)
nikiさん、食欲がないようですね!こういうときは無理にスタミナ料理食べないで消化のいいもの食べて体調戻してくださいね(〃^ー^〃)
by リキマルコ (2012-07-14 15:25)
うぬぬ・・・。こんな時代だとヘタレの私は瞬殺だと思います・・。現代でよかった・・。_:(´ཀ`」 ∠):
by 大林 森 (2012-07-14 17:04)
女の子みたいに 優しいお顔ですね。
王族って数奇な運命をたどるって、決まってるみたい。
韓国の大統領一族はここのところ 犯罪者になったりいいこと無い
みたいですね(>д<;)
by aya (2012-07-14 23:37)
ベルサイユ宮殿は見て来ました。
マリーアントワネットの部屋や写真も多数見て来ましたが、
子供の事は記憶から消えてます。
by 旅爺さん (2012-07-15 08:33)
王族の争いは凄まじいですね。
この王子が可哀相でなりません。真相が闇の中って怖いですね。
by PATA (2012-07-15 16:29)
ロマノフ王朝のアナスタシアは確か本人ではなかったと判定がでたかと記憶していますが…
こちらはどうやら本人のようなのですね。
とすると37年間もの長い間、子供だった王子がどうやって暮らしてきたのか…
歴史にはいつも「闇」が付きまとうものですね。
by ようよ (2012-07-16 13:08)