夫の貞操 [l'histoires d’hommes]
アルブレヒト・デューラー(1471-1528)は、ドイツのニュルンベルクに、金細工師の息子として
生まれました。
版画家、画家、そして数学者の肩書を持ちます。
少年のころから描いていたので、自画像が多数残る画家だそうです。
これは『1493年の自画像』といいます。
彼が22歳の時に修行の旅をしている異郷で描いたもので、故郷の婚約者に贈られたものだと
言われています。
彼が手にしている花は、エリンギウムだと言われます。
日本では、マツカサアザミというそうですね。
ヨーロッパではハーブとして用いられていますが、夫の貞操をあらわす花だそうです。
赤のアクセントで「慈愛」をあらわし、
緑の衣服で「若さ」→結婚したばかりの若者が着る(まだしていないけれど)、
というように、この時代の色使いの基本をふまえています。
若いのにしっかり地に足がついているなぁと、21世紀の感覚で見ると感心してしまいますw
この時代では決して若すぎる結婚ではないのでしょうけれどね。
現代の22歳はきっと、妻に貞操を誓うなんて、考えられない・・・・かも?
もっとお年を取ってからの自画像は、なかなかダンディーなオジサマになっていますw
この絵にはルーヴルで会うことができます。
「不倫・浮気も文化」だと某俳優がテレビで申してました。このブログを教えてあげたいなぁ。
その俳優さんは野球監督の娘さんと再婚し子供ができたのこうのと申しております。
by 風太郎 (2012-05-18 07:00)
Siemens本社に出張した時、Nuernbergのあちこちにデューラー
祝生誕500年のポスターを見かけました。何時の間にか時が過ぎ
ました。
by ぼくあずさ (2012-05-18 16:09)
私も誓いましたが(^_-)-☆
浮気しようにももてませんからね。はぁ~~~
by 馬爺 (2012-05-18 20:03)
文字ではなく絵で伝える、
かっこいいなぁ。
現代にそういう殿方いたら知り合いたいです。
by nana_hyr (2012-05-18 20:17)