Une sérénade [Lorem ipsum (創作)]
つまびくのは春の調べ
花たちのたまゆらのため息に耳を傾けて
あまい旋律をあみあげよう
欠け始めた月の
やわらかでひそやかな光のもと
紗をふうわりと風になびかせて
春のお使いがやってくる
どうか私にすてきな言葉をさずけてください
だれもが忘れがたくなるような
泉のようにつきることのない甘美な言葉を
だれかの心を癒せるような言葉を
恍惚をもたらすような言葉を
ひさかたの月影に花たちが
明日の陽だまりへのあこがれをいだいている
いずこよりか小夜曲がかすかに聴こえてくる
あれは春のうた
きみを想いながら奏でられる私の
待ち焦がれていた
春のうた
日々雪とにらめっこしていますので、「春」という言葉に心が躍ります、
by 風太郎 (2012-03-10 06:15)