pro Defunctis [Galerie d'Anges (+創作)]
大地が鳴動して裂けて
暗黒の津波がすべてをさらったあの日から
いつの間にか1年が過ぎたけれど
まだ私たちの心の傷は深くて
なにひとつ、なかったことにはならなくて
道のあちこちも家々も、日常の風景の中に
痛々しい爪痕が残っている
つぎはぎだらけのアスファルトや港
津波が来た時に塀に残された水位のあと
部分的に真新しくなった店の壁や家の瓦
そんなものたちは、直せばどうにかなるけれど・・・
もどらないものが
あまりにも多すぎて
見つからないものが
あまりにもたくさんで
どうか
どうか
さまよえる魂が
少しでも早く、
帰るべき場所を見つけることができますように
肉親のもとに
帰ることができますように。
もどらないもの、みつからからないものは本当に多すぎますね。主人のいとこの連れ合いはいまだ不明の3000人の中の一人です。被災地の方にとっては区切りなんて言葉はないのだろうとつらい気持ちになります。そして決して今までの自然、国土ではなくなってしまったことが重い現実ですね。
by yuzuhane (2012-03-11 09:18)
昨日はお祝いのコメントを有り難う御座いました!
by viviane (2012-03-11 12:34)
本当に早く帰れればいいと思います。
今日同じ思いでミサに与りました。
by 風太郎 (2012-03-11 14:22)
念いを言葉(五感)に替えると足りないことをたくさん感じますね。
by Baldhead1010 (2012-03-11 19:50)
お誕生日おめでとうございます!
いつも興味深い記事をありがとうございます。
陳舜臣 の「小説十八史略」を読みましたが、ヨーロッパも、中国も時代が違っても人間の権力欲、愛憎は一緒ですね。
by しばちゃん2cv (2012-03-11 19:59)
そして、
生きて地上に残っている僕は、
無力感に打ちひしがれ、
苛まされています。
金も仕事も能力をも失い、
うなだれているだけ。
こんなに人々のチカラが必要な時に、
こんな僕は何を一体どうやって、
これから生きていけばいいんだろう。
この命で、
誰かの愛する人を贖う事ができるのならば、
僕は喜んで差し出します。
僕の唯一の財産を。
それさえ許されないのなら、
無価値な命です。
by Hirosuke (2012-03-11 20:44)
思い返すとなればあっという間と 言葉にすることは容易くて
胸が苦しくなるような気持ちにもなります。
これからも生きていく自分を含めた人間達がしていけることは忘れないこと。
思いだすこと。
感じること。
by nana_hyr (2012-03-12 01:10)