あっぱれ西行さん [いろんなブンガク]
願わくば 花の下にて春死なむ その如月の 望月のころ
(できることなら、満開の桜の花の下で死にたいよなぁ。 2月の満月の夜にさぁ)
そう詠んでホントにその通りに死んだ西行法師。
自然を愛し、桜を愛した風流人。
みちのく(東北)で桜が咲き始めたよー、と聞くと、山崎(大阪と京都の間)から歩いて見に行きます。
俗世にいたときの名前は佐藤義清(のりきよ)さん。
鳥羽院の北面の武士(いまでいうSPみたいなもの)に任ぜられて、妻子もありそれなりに幸せな生活を
送っていたはずですが、23歳の時、妻にも両親にも何も告げずにこっそり出家してしまいました。
こんな夫はいやですね。
何の相談もなしに突然家族を捨てて出家だなんて!!
なぜ出家したのか?
A:失恋した
B:友人の死に無常感を感じた
今となっては本人に確かめようがないので憶測の域をでません。
でも、家族に何の相談もなく、いきなり出家はひどすぎます。
もとから和歌を好んでいたということなので、武士でありながらも文化意識が高く、もしかして内向的だった
のかもしれませんね。出家した後、幼いわが娘を見て涙が流れたというくらいですから。
とにかく、のちの芭蕉もうらやむだろう雲水ぶり。
雲水とはふらふら歩くお坊さんのことですね。
自分の思い通りの死にざまを迎えることができる人は、すごくうらやましいですね。
そのあっぱれな死にざまが、藤原定家や鎌倉、室町のブンガクにも影響を与え、さまざまな作品を
生み出しました。
すばらしい~~~(。・д・)ノ★⌒。。
終わりよければ、すべてよし・・・ですね。
by sig (2012-03-03 12:52)
大河ドラマ「平清盛」でも西行(佐藤義清)が出ています。
今後どのように描かれるか,楽しみ☆
by 【みなと】 (2012-03-03 18:22)