ロンドンのデパートから幽霊話まで [Travel]
リバティ。
チューダー朝様式の建物です。
イギリスの建築様式にはあまり詳しくないのですが、同じヨーロッパでもフランスとはまったく違いますね。
とてもかわいらしいデパートです。
チューダー朝と言えば、ヘンリー8世とエリザベスⅠ世。
ヘンリー8世は離婚ができないカトリックでありながら離婚したいために、
ローマ教皇に逆らって英国国教会を作ってしまいました。
最初の妻を離婚して再婚したのがアン・ブーリン。
「1000日のアン」とよばれています。前妻の侍女で、エリザベスⅠ世の母。
離婚後死刑にされました。
(アン・ブーリンはこちら→ http://niki310.blog.so-net.ne.jp/2011-07-25-5 )
ヘンリー8世は生涯6人の妻をめとりました。
4番目の妻は2番目の妻と同じアンという名前でしたが、侍女ではなく外国の公女。
でもお見合いの絵が(写真がない時代なので)あまりにも美化されすぎていて、
実際の彼女は全くの別人だったため、ヘンリー8世は激怒、
半年で離婚してしまったそうです;;;;;
2番目の妻アンと5番目の妻キャサリンはロンドン塔(処刑場)で斬首の刑に処されました。
今でも、アンは青白い亡霊として首のないままロンドン塔をさまよい、
キャサリンは断末魔の叫び声をあげながら逃げ回り続けているそうです。
母があることないこといくつかの濡れ衣を着せられて処刑されたエリザベス1世。
庶子とされたり投獄されたりと数奇な運命をたどった後に女王になります。
女王は生涯独身でした。
父王を見ていたからなのかもしれませんね。
幼いころ疱瘡にかかり、あばたが全身に残っていたからという説もありますが。
でも、恋人や愛人はいたようです。
生涯独身を通したのは、彼女の意地だったのかもしれませんね。
(エリザベスのスキャンダル編はこちら→ http://niki310.blog.so-net.ne.jp/2011-08-11-2 )
(同じく、トラウマ編はこちら→ http://niki310.blog.so-net.ne.jp/2011-08-10-1 )
あ、リバティから外れてしまいました;;;;
中は吹き抜けになっています。タイムスリップしたみたいな気分になれて、なかなか面白かったです。
イギリス海軍の2層の軍艦の木材を再利用して作られたそうですよ。
でも、いろいろなものを見たい、買いたいという方は、ハロッズにいきましょう(笑)
この間、山田勝著「イギリス貴族」という本を読んでいたら
建物(おもに田舎の荘園について言及されていましたが
イギリス人は「ババリアン」であることを自認しており、
かつまた、それを自慢にもしているそうです。
なぜなら、ジェントルマンは騎士、すなわち
ウォリアーの末裔だからだそうです。
猛々しいところが、残されていないと
イギリス人とはいえない、のだそうな?
チューダー様式のおうちはやはり、そういうところからの
伝統なのかもしれないですね・・・・・・・。
by sadafusa (2012-02-26 23:02)
ジェヌヴィエーヴ・ビジョルド主演の「1000日のアン」という映画が
ありましたね。
by cafelamama (2012-08-05 06:13)