SHIZUKA [いろんなブンガク]
しづやしづ しづのをだまきくりかえし 昔を今に なすよしもがな
吉野山 みねのしらゆき踏み分けて 入りにし人のあとぞ恋しき
訳: 静や、静やと、オダマキのツルのごとく何度も何度も呼ばれていたあのころに
時を戻すことはできないものかしら?
吉野山の雪の道に消えていったあのひとが、たまらなく恋しいのです
静御前は白拍子。
源義経の愛妾です。
兄の頼朝と不和になった義経が逃亡する際に、途中はぐれて、とらわれてしまいました。
頼朝の前で義経を慕ううたを詠んで舞を舞い、その怒りを買いました。
でも頼朝の妻政子は、もし自分が静香の立場だったとしても、同じようにすると言ってかばいます。
静香は子供を身ごもっていて、女の子ならば助けようと言われますが、生まれたのは男の子でした。
子を奪われまいとした決死の抵抗もむなしく、子は殺されて由比ヶ浜に流されました。
かなしい白拍子は解放されました。
政子が同情してたくさんの財宝をつかわしましたが
その後消息は不明のままでした。
気持ちにまさる宝は無いのですね。
自分はどうかな・・・財宝に心を慰めようとしてしまうかも?
こればっかりは実際に起こらないとわかりませぬw
by nana_hyr (2011-12-20 09:35)
昨日訪れた鎌倉鶴岡八幡宮で、まさにこの静の舞いを思い出していたところでした。
倒れて残った幹の部分からの再生を待つ大銀杏を見て「昔をいまになすよしもがな」でした。
by shinobirika (2011-12-20 10:52)
義経が好きでしたから静御前も好きでした。女の子だったら静香と決めていましたが、女の子には恵まれませんでした。笑
by sig (2011-12-21 09:31)