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平安のシンデレラ~L(´▽`L )♪ [いろんなブンガク]

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昔々、ある中納言の娘の一人に、母親が皇族だった姫君がおりました。
母は姫君が幼いころに亡くなってしまい、姫君は継母によって床がほかよりも低い一間を与えられて、
そこで日々、縫い物や雑用をさせられてこき使われて暮らしておりました。


低い床の粗末な部屋に住まわされていたので、落窪(おちくぼ)の君と呼ばれておりました。

ひどいでしょう?(=´;ω;`=)

姫君にはあこぎという忠実な侍女がおりました。
このあこぎの夫が帯刀(たちわき)といいまして、いいうちの若様の乳兄弟なのです。

この若様、道頼(みちより)くんといいますが、十代ですでに少将です。
落窪の君の話を聞いて興味を持ち、こっそりと見学に行きます。
するとどうでしょう、粗末な部屋に輝くばかりの美少女がいて、意地悪そうな継母にこき使われています。

少将は姫君の前に現れますが、姫君は姿を隠してしまいます。
恥ずかしがらないででてきたらいいという少将に対して、姫君は自分のみすぼらしい格好を
見られたくない一心で拒否するのです。男心は姫君本人しか見ていないので格好は気にしないようですが、
姫君はやはり女子、よれよれのみすぼらしい格好をかっこいい貴公子に見られるなんて、拷問と同じですw

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でもまあ、二人は結ばれるのです。しめしめ、と思うのは継母の日ごろのひどい仕打ちを見ている
あこぎ。これは彼女の作戦がまんまと成功したということなのでしょうね。

貴公子が通ってきているらしいと勘付いた継母は、姫君を身分の低いおじいさんと結婚させようとします。
でもこの作戦は失敗します。
このおじいさんが冬の寒さで下痢ぴーになってしまうシーンはなんかリアルっぽくて笑えます(≧∇≦)ノ

これを知った少将は、姫君を屋敷から盗み出しました。
まあ、継母としてはどこの誰かわからない貴族の若者が姫君をさらっていったところで、
厄介払いができた、くらいにしか思っていなかったのですよ。

それで少将は姫君を自分の妻にして大切にします。ここからは西洋のサンドリヨンもシンデレラも顔負けの
展開ですよ。

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少将は継母へ姫君に変わって復讐を始めます。
継母の娘をあほな男と結婚させたり、石山詣でをじゃましたり。
中納言の新築の屋敷を横取りしたり。

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なんであの方はうちを目の敵にしはるんやろう??と中納言夫婦が首をかしげても理由はわかりませんw
でもひととおりの復讐を済ました後は、ネタばらしをして今までの意地悪を詫び、妻の親として
中納言を大切にするのでしたww

継母が意地悪すぎて、少将にやり込められると「ざまみー!!」と気分が晴れやかになりますよ(笑)
それにしても、王子サマが復讐してくれるなんて、姫君の女子力はすごいです( ´艸`)

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ご自由に9

フヂ

自分で復讐しないところがスマートです(* ̄m ̄)
それにしても、最終的にわだかまりは残らないのかしら…。
by フヂ (2011-10-26 01:19) 

がり

この時代のタイムとラベルしたみたい。
この目で実際どんな生活してるのか
のぞいて見たい。興味あるなぁ。
by がり (2011-10-26 01:59) 

旅爺さん

外国版から今度は日本版ですね。
悪い子とするのは「あこぎな奴だ!”」と言いますが、ここから来たのかな?
by 旅爺さん (2011-10-26 08:37) 

sirene

継母もひどいけれど 父親がしっかりしてくれないのも困りますね@@
by sirene (2011-10-26 10:37) 

ナツパパ

何かしてあげたい、いや、あげなきゃ、という気にさせる女性っています。
何かそういうフェロモンがあるんじゃないか、というのがわたしの邪推です(笑)
...この姫君もきっと。
by ナツパパ (2011-10-26 14:45) 

arles

姫になりたい・・・。
by arles (2011-10-26 17:37) 

aya

昔も今も女子は みすぼらしい姿は見せたくないのですよね・・・。
好きな人には、今一番綺麗なところを見せたい、女心です♪
by aya (2011-10-26 21:07) 

sevensea-south

ほんと、シンデレラ~ですね。
なかなか面白く読ませて頂きました♪
by sevensea-south (2011-10-26 23:19) 

nana_hyr

こんな姫君にならなければな・・・(´∀`*)
日本にもこんなお話があるなんて、面白いです。
きっと、nikiさんの語り口が魅力を一層引き立てていますよね
by nana_hyr (2011-10-27 17:53) 

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