ドーム兄弟のガラス・・・涼しげなそれらの美しさ [J'adore]
ロレーヌ地方出身のオーギュストとアントナンのドーム兄弟。
父がナンシーで買い取ったガラス工場を営み、のちに彼らは芸術の世界に永遠の偉業を成し遂げることになります。
兄のオーギュストはパリ大学で法律を学ぶ秀才。
あ、カミーユ・クローデルの弟の駐日フランス大使、ポールと同窓生ですね。
弟はエンジニアになるべくエコール・サントラルへ。
でも結局、父の後を継ぐことにするんですね。
初期は典型的なアール・ヌーヴォー。
エナメル彩色で植物や鳥、昆虫をモチーフにしています。
すでにガレが成功していましたから、これに負けるとも劣らない手法やデザインを生み出すことが、
ドームの課題であったと言えるかもしれません。
彼らの成功のモトは、何と言ってもこの兄弟の仲のよさでしょう。
お互いがお互いにとって一番の理解者であり、助け合って協力し合ったのです。
そしてデザイナー、職人、画家など分業して工房制をとり、似たようなデザインを量産したことです。
写実的かつ親しみやすい、誰にでもわかりやすいデザインを取り入れたことも、成功の一因です。
また、「ヴィクトリフィカシオン」という、ガラスの粉を熱いガラス本体をその上を転がすことで溶かして
付着させる方法を発案して特許を取得しました。
自然の中の何気ない植物や生物たちがデザインされているだけなのに、なぜこうも私たちは
心惹かれてしまうのでしょうね。
アール・ヌーヴォー自体が、日本をふんだんに意識した芸術なだけに、内からの視点ではなく、外からの
視点における自国の文化の評価に、私たちは懐かしさと新鮮味を同時に見出すために、興味が尽きないのかも
しれませんね。
カタツムリでもキノコでも、ほしくなってしまいます(笑)
私はガラスはなんでも好きなのですが・・・( ´艸`)
ガラスは混ぜ物によって色が出ますが、口でいうのと実際に作品を制作するのとではまるで違います。
一つの作品でもある部分とある別の部分の色合いを美しく仕上げるには、大変な工夫や試行錯誤が
あったはずです。
私たちはただ「きれい~」と簡単を上げるだけですが、でもそれでいいと思います。
美しいものを愛でることは、そのものが生まれた存在理由を確固たるものにするには十分です。
ティファニーにしてもドーム兄弟にしても、すでに成功した大きな存在がいるにもかかわらず、
オリジナリティーを作り上げて成功することは、素晴らしいことです。
今ではドーム兄弟の遺志を受け継いで、ドーム・クリスタルという会社があります。
ほかの工房が栄枯盛衰を繰り広げた中で現代まで生き残っている、経営方針の勝利でしょうか。
でも、彼らが作り上げたものが100年経ってもまだ素晴らしい、これは本物のあかしですね。
こんばんは。
なんて、素敵なガラス製品なんでしょう。
欲しくなっちゃいました。
by ひろっち (2011-07-30 00:29)
ガラスって独特の美しさがあるから好き(^^)
by (。・_・。)2k (2011-07-30 01:49)
透明感のあるきれいな色、模様ですね。素敵です。
ずっと眺めていたくなります。
by 彩雲 (2011-07-30 06:13)
ガラスって変幻自在な生き物のようですね。。。
by rtfk (2011-07-30 06:29)
素敵
by arles (2011-07-30 07:31)
ため息が出ちゃうぐらい美しいですね(^^
by たかれろ (2011-07-30 08:49)
おはようございます。
天使のは見ていて心和みますね
100年たっても良いものは永遠に輝き続けるのですね
by よしくん (2011-07-30 09:24)
暑い夏にぴったりの、透明感のあるガラス。
美しいですね!
by pocoApoco (2011-07-30 11:42)
実物を見たらその美しさは格別でしょうね。
外国のお店で時々見かけますが高いのでなかなか手が出ません。
by 旅爺さん (2011-07-30 11:45)
素晴らしい作品の数々を堪能しました。
涼しげで今の季節によく似合いますね。
by 水無月 (2011-07-30 13:02)
こんにちわ^^
どれも、涼しげで素敵ですね~^^
天使はヵヮ.゚+.(o´∀`o)゚+.゚イイ!! ですし、最後のものとその前のもの、
とても綺麗ですね♪
by 月夜空 (2011-07-30 16:05)
なんと美しい!!
素晴らしい芸術品ですね。
by mamii (2011-07-30 17:14)
兄弟の仲がいいということは大切ですね。
by レイン (2011-07-30 21:16)
本当に時を超えて私達を魅了しますね!
by seawind335 (2011-07-30 23:45)
とても素敵なガラスアートですね!
by まぁくん (2011-07-31 13:40)