大帝・エカチェリーナ2世 [l'histoires de femmes]
エカチェリーナは、弱小ながらどこかの国の王位がめぐってくるほどの貴族の家柄に生まれました。
ドイツでの名はゾフィー。
デンマーク王家出身の母は、彼女に玉の輿に乗るように言い聞かせながら育てました。
彼女は美少女ではなかったし、それを自覚していたために、知性と思いやりで勝負しようと、
教養を身に着けることに励みました。
やがて年頃になり、「玉の輿」に乗ることに。
ロシアの皇太子ピョートルと16歳の時に結婚します。
ロシア正教に改宗し、名前もロシア語に改名します。エカチェリーナです。
でも玉の輿は見せかけでした。
夫は白痴で、エカチェリーナの元へ来るのは、兵隊遊びがしたいから。
ネズミを敵にたとえて、爆竹でやっつけて奇声を上げて喜んでいます。
姑も意地が悪く、スパイを付けてエカチェリーナの一挙手一投足を監視しています。
幼稚な夫とは夫婦関係がなくて、彼女は何人かの愛人を持っていました。
有名な愛人はオルロフ。
オルロフ。
大きなダイヤを贈ったことで有名ですが、彼の子供を妊娠していよいよ臨月というとき、
どうやってピョートルの目をごまかそうかと部下と「作戦」を練ったようです。
部下は、「皇太子は火事がお好きなので、わたくしの屋敷を燃やしましょう」と提案。
エカチェリーナが産気づくと、部下は手筈通りに火事を起こしました。
皇太子は喜んで火事見物に出かけ、その間に彼女は無事に男の子を出産したそうです。
やがてプロイセン主義のピョートルに不満を募らせた貴族たちの助けもあり、
エカチェリーナは「クーデター」を起こしました。
迅速に済んだため、一人の死傷者も出すことなく終わったこの革命は、「陽気な貴婦人革命」と呼ばれます。
ピョートルは幽閉されました。
このとき、エカチェリーナに泣きついて、自分から4つのものだけは奪わないでくれと懇願したそうです。
愛犬
ヴァイオリン
使用人
愛人エリザベータ
はじめの3つは許されましたが、4つめは却下されました(笑)。
ピョートルは、のちにオルロフに暗殺されてしまいます。
彼女の愛人でもう一人有名なのはポチョムキン。
ポチョムキン。
彼はエカチェリーナの関心を失わないために、自らが女衒(ぜげん)となって、
エカチェリーナ好みの若い男を「審査」して連れてきていたそうです。
…ルイ15世のために「鹿の苑」を作ったポンパドゥール夫人のようですね。
啓蒙思想家として濃度改正を行ったり、領土拡大を行ったりしたエカチェリーナ。
「大帝」と呼ばれるのは、ロシアには彼女とピョートル1世しかいません。
音楽が苦手だったのにこんな肖像画も。
男性の君主が多くの美女を愛人にしてもさほど何も言われないのに、女性の君主が色情狂のように言われるのは、やはりこの世が男性社会だから?
ある意味、「私は国家と結婚しました」といって、実は結構な恋愛遍歴のあるエリザベスⅠ世のほうが
賢いのでしょうか?
しかしエカチェリーナは、「ピンク禁止令」をだした愚かな女帝とは比べ物にならない功績を残したのです。
愛人が20人くらいいても、いいではないですか。
俺も50人愛人が欲しい( ̄∀ ̄*)
by (。・_・。)2k (2011-07-03 01:27)
ご訪問&nice!ありがとうございました。
個人の意志は後回しの結婚。
寂しかったんですかね…。
庶民は気楽だわ。
by funago (2011-07-03 06:42)
昔は本当に自由だったのだなぁと感じます ある意味で(^w^)
by rtfk (2011-07-03 11:08)
美術館などに「静」を求めて行きたいなぁ~って
思ってたからここの絵を見ると・・・
何だかスぅーッと落ち着きましたッ♪
by Booちゃん (2011-07-03 11:19)
ご訪問ありがとうございました^^
by 水無月 (2011-07-03 11:28)
訪問そしてnice!をありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。
by みなみ (2011-07-03 12:54)
こんにちわ^^
臨月になって目をごまかす作戦を練るところ、ちょっと、笑ってしまいましたw
そこまで、気がつかない夫ってほんとに白痴ですね(・m・ )クスッ
by 月夜空 (2011-07-03 14:23)
フランス絵画が大のお気に入りのようで、エルミタージュ美術館のフランス絵画コレクションは彼女の尽力によるものだそうです。
by 扶侶夢 (2011-07-03 16:11)
こんにちは。
このころの王侯貴族は好き勝手のやり放題。民衆にとってはほんとに大変な時代でしたね。
by sig (2011-07-03 16:15)