フェレンツェの花

ボッティチェッリの『春』の、春の女神フローラ。

「麗しのシモネッタ」と呼ばれた、15世紀のフィレンツェの美女、シモネッタ・ヴェスプッチ。
父はジェノヴァの豪商、母はジェノヴァ一の美女。

彼女も金の髪に薄茶色の瞳の美少女でした。

15歳でフィレンツェの豪商マルコ・ヴェスプッチに嫁ぎます。
フィレンツェでは彼女の美しさが徐々に評判に。



なんと、ロレンツォ豪華王もその弟のジュリアーノも、彼女の美しさにほれ込んでしまいます。
メディチ家の当主をも魅了する美しさ。

ﾛﾚﾝﾂｫ･ﾃﾞ･ﾒﾃﾞｨﾁ。

ボッティチェッリも彼女をミューズにして、様々な作品を描いています。
ほかの画家たちも、彼女を描くためにフィレンツェを訪れたといいます。



そんな彼女には秘密の恋人が。
秘密なのに、フィレンツェ中が知っているのです( ´艸｀)


それがジュリアーノ・デ・メディチ。

シモネッタとは同い年の、当時のフィレンツェ中の若い女性たちの憧れの的の美青年。
まさに美男美女です。
詩人も二人の美しさを謳いあげるくらいに。

1474年の馬上槍突き試合で、勝者になったジュリアーノに、「戦いの女神」に指名された
シモネッタが勝利の兜を渡しました。（これはジュリアーノが勝者になるのが決まっていたのですが）
二人の美しさに、フィレンツェ市民たちは賛美を浴びせたそうです。



夫の立場はないですね；；
でも仕事が忙しすぎて、妻のことなど構っていられなかったのかもしれません。

彼女は翌年、23歳の若さで結核のために亡くなりました。
フィレンツェ中の人々が、その死を嘆いたといいます。

ボッティチェッリは彼女の面影を思い浮かべながら、『春』と『ヴィーナスの誕生』を描いたのだろうと
言われています。



ジュリアーノはその2年後に暗殺されてしまいました。
佳人薄命な二人ですね。

ご自由に9

そっか、、、
なんで俺年取り続けてるんだ、、、不思議(。・_・。)
by (。・_・。)２ｋ (2011-06-15 00:37) 

お早うございます。

歴史を紐解くと色々な発見があって
面白いですね。

ロマンだな～v（o＾Ⓓ＾o）ﾆｺ
by たもちゃん (2011-06-15 06:09) 

『ヴィーナスの誕生』は有名な作品ですので知っておりますが、そのような物語があったのですね。物知りになった気がします。
by Gokigensan-Pictures (2011-06-15 06:31) 

佳人薄命。。。
恥人長命（勝手に作りました・・自分のことです・・）
by rtfk (2011-06-15 08:51) 

ご訪問＆nice!ありがとうございます。
by でじぶ (2011-06-15 12:56) 

こんにちは。
不幸な死によって二人が更に美化されるところがなんとも言えませんね。
by sig (2011-06-15 15:33) 

佳人薄命．．．かぁ。
５７歳になったわたしですが、まだ通用するかしら（笑）
by ナツパパ (2011-06-15 18:00) 

こんにちは、訪問niceコメントありがとうございました。
私の住んでいるネット環境が悪くniceバナーが表示されるときと、されないときがあります。今日は表示されているようなので押していきますね。

それから、イタリア美術にこんな奥行きがあったとは驚きました。こちらのじょせい方、美人だけどちょっと気難しい感じもしますね。
最後が悲劇に終わったのが残念ですね。
by youji (2011-06-15 21:42) 

それで、ボッティチェッリの描く女性は魅力的なんですね。

ダンテ作『神曲』のビアトリーチェのように・・・。

by Hirosuke (2012-09-12 04:40)