百の夜も [Lorem ipsum (創作)]
ある日突然
悪い魔法使いが
きみに魔法をかけたから
きみには私の声も
ほかの誰の声も聴こえなくなってしまった
私にはどうすることもできなくて
ただただ
祈るだけ
きみが思い出してくれるまで
待つしかないの
きみが見てくれるまで
ただ、じっとね
おとぎ話のようにうまくはいかなくて
運命に翻弄されてばかりだけれど
きみに憎まれたわけでも
去られたわけでもないから
百の夜でも
千の夜でも
待つしかないみたい
早く良くなって
私を見て
早く良くなって
笑いかけて