不良少年皇帝 [l'histoires d’hommes]
古代ローマの暴君といえばネロやカリギュラが有名ですが、ほかにもいるのです。
ホントにどうしてそうなっちゃうの? と疑問に思わずにはいられなくなるような、なんというか、
人間は昔も今も人間の本能的な部分は、まったく進化していないのではないかと思わせるような、
そんな人物がヘリオガバルス。
たぶん、もともと彼は現代で言う性同一性障害だと思われます。
常に女装して化粧していました。
でも女装や性的嗜好は暴君の要素とは言えないので、もって生まれた性質が邪悪なんだと思いますw
彼はなんと、性転換手術をした最初のローマ皇帝です。14歳で即位して、在位は4年間。
しかし、まだ14,5歳であってもやることは恐ろしいことばかり。
*よなよな娼館に現れて身を売る。→稼いだ金を臣下たちに見せびらかす
*幸せで裕福な身分の、自分に年の近い少年たちを、いけにえとして両親の目の前で処刑する。
*体に痣があったことが気に食わず、16歳年上の妻を国外追放。
*ヒゲをぬいてメイクアップ。
愛人だった御者の少年を重臣に取り立てたり、男子禁制の神聖な巫女の神殿に忍び込んで(そういえば
女人禁制の相撲の土俵に無理やり入りたがった女知事が昔、いましたね)、巫女を犯そうとしたり。
不良です、不良。不良少年!ww
暴君でバラ好きといえばやはりネロですが、ヘリオガバルスもバラ大好き。
宴会でバラの花を敷き詰めるのは珍しくありませんが、中でもすごいのはバラの花を処刑に使ったことです。
気に入らない相手を部屋に閉じ込めます。
天上がぱかっと開いて、どさどさとバラの花びらが落とされます。
部屋の中の人物は、バラの花びらで窒息して命を落とすのですって。
(これはもっとも「優雅な」処刑法かもしれないですね>_<)
さすがにこの暴君ぶりと変態ぶりに愛想を尽かしたローマ市民は、暴動を起こし、制圧するほうの軍隊が
やはり裏切ってヘリオガバルスを捕えます。みんなで八つ裂きにして、川に投げ込んでしまったとか。
残酷さではサド侯爵に負けないようです。
by 風太郎 (2012-04-02 09:32)
凄く言い辛いお名前で、強烈な不良少年?ですね^^;
性転換してるのに巫女を犯そうとする?!
不思議です。
バラの処刑は優雅ですが、罪人には勿体ないですよね〜
”幸せで裕福な身分の〜”に使ったんでしょうかね?
うん、ド変態ですよね^^;
by にこまんま (2012-04-02 09:33)
このような趣味というか性癖はやはりもって生まれたものなんですかね、
現在でも化粧をして女に成っている芸能人が沢山居ますが、逆の場合もあるんですがこれは宝塚の影響ですか?
でもその皇帝も気の毒ですね。
by 馬爺 (2012-04-02 09:57)
時代とはいえ、暴君はどこにもいたんですね。反論できない庶民が哀れです。現在で追えば「北」やシリアでしょうか?
by t-toshi (2012-04-02 10:21)
こんにちは。
nikiさんの表現が面白くて、笑いながら読んじゃいました。
by sig (2012-04-02 10:34)
僕の病気は【四重奏】。
あ、niki さんは知ってましたね。^^
by Hirosuke (2012-04-02 15:03)