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月をあおげば・・・ [いろんなブンガク]

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ふりさけて みかづき見れば 一目見し ひとの眉(まよ)引き おもほゆるかも



訳: 振り返って空にうっすらとあがった三日月を見ると 
   たった一度だけちらりとだけ見た
   あのひとの細い弧を描く眉が、思い出されるなぁ。

万葉集の編集者の一人と言われ、数多くの歌を残す大伴家持(おとものやかもち)の、まだ十代の少年
だったころの歌です。

きっと家持少年は、ある女性にひとめぼれしたのでしょう。
優美な化粧をしたそのうつくしい人は、いったい誰なのでしょうね。

か細い三日月に、気になるひとの眉を重ねる・・・・
こんな繊細な少年もいるのですね。

きっとそのひとは、月のように静かで、翳りのある、そして儚げな女性なのかもしれないですね。


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すみません・・・・昼間も出かけなければなりません。
今夜お会いします・・・。





I'm so into you... [いろんなブンガク]

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思ひやる心はきみに添ひながら 何の残りて恋しかるらん




訳:  離れているきみのことをいつも思っていて、心はきみのそばにあるはずなのに、
    何が残っているせいで、いまもこんなにきみが恋しくてしかたないのかしら?

『閑吟集』より。

姫君は、待つべき? [いろんなブンガク]

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ラプンツェル。
食用の小さな白い花を意味するこの名前、小さなころに読んでちょっと奇怪な印象を持ちつつも、
塔の上に閉じ込められたというシチュエーションに同情したものでしたw

でも物心ついてから読み返すと、あらら、そうだったのねと苦笑します。

子供がなかなかできない夫婦がいました。
妻がやっと身ごもります。
そして隣に住む魔女の家の庭のラプンツェルを食べたくて食べたくて仕方なくなります。
この植物は食用で、妊婦が食べるとよいと言われているそうです。

魔女がくれなかったので夫は盗みます。
でも魔女に見つかってしまいました。
魔女は、好きなだけ食べてもよいが、生まれた子供はもらうといいます。

やがて妻は女の子を産みましたが、すぐに魔女にさらわれてしまいました。
魔女は森の奥深くの塔に女の子を閉じ込めて育てました。

女の子は美しい娘に長じます。彼女の長い金髪は、魔女が梯子代わりに伝って出入りする手段です。
ある日、ある国の王子が森の中を歩いているときに、美しい歌声を耳にします。

そして一目見てラプンツェルに恋をして、魔女が出入りする方法を盗み見て、魔女のふりをして彼女のもとへ。
驚くラプンツェルを言いくるめ、王子はまんまと彼女を手に入れます。

魔女に隠れて逢瀬を重ね、やがて妊娠してしまいます。
魔女は怒って彼女の髪をざっくり切り取って、荒野へ放り出しました。

王子は知らずにやってきて、ラプンツェルの髪を伝って塔を登りきったところ、魔女に突き落とされました。
そのせいで失明してしまうのです。

悲しみに暮れてあちこちさまようこと数年、ある日森の中で双子の子供たちと暮らすラプンツェルと再会します。
ラプンツェルが流した感動の涙が王子のまぶたに落ちると、王子の目が見えるようになりました。
そして4人は王子の国へ行って、幸せに暮らしましたとさ・・・・という。

子供なのに妊娠して、それで親(ここではやしない親の魔女=道徳感)に放逐されて、やがて
月日が経つ(=大人として成熟する)と許される・・・・という、これまた眠り姫と同じ、少女にモラルを
教えるお話なのですね。

相手の王子にもバツが下るところが良いです(笑)
妊娠は双方の責任ということですね。

再会までは大変な毎日だったことでしょう。塔の上でのほほんと歌を歌って暮らしていた娘が、荒野に
放り出されて、ひとりで双子を産んで育て・・・・

すさまじい毎日で、もう美少女ではなくなっていたでしょうww
でもほら、ちゃんとね、そこは考えられていて、王子は再会の時盲目ですから、外見という先入観を
もたずに彼女を受け入れます。

塔の上に閉じ込められていたからこそ、無知だったのかもしれません。
やはり無知はいけないのです。


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おねがいがあります!!

arlesさんのお友達の方、私もリンクが途切れているか何かで、ページに行けてませんと
お伝えしておいてください!!
なんでしょう?
不具合?




ラプンツェル―グリム絵本

ラプンツェル―グリム絵本

  • 作者: グリム
  • 出版社/メーカー: BL出版
  • 発売日: 2006/06
  • メディア: 大型本



桜の反実仮想 [いろんなブンガク]

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世の中に絶えてさくらのなかりせば 春の心はのどけからまし


訳: もしもこの世にさくらがなかったならば、春に心がこんなにかき乱されることなどないだろうに・・・・

在原業平は、平安初期の貴族です。
天皇の皇子の子でありながら、帝位争いに巻き込まれて不遇の少年時代を送りました。
成人してもおかしくない年になっていても、まだ子供の格好のままでいたといわれます。

血筋は良いのに不遇・・・・

だから彼は風流に生きるのです。
天皇の婚約者と駆け落ちしてしまうという大スキャンダルも引き起こし、身分の貴賤を問わずに多くの
女性と浮名を流します。

彼の有名なさくらの歌は、これまたメランコリックで抽象的な美しさに満ちています。

さくらという花があるから、春はこんなに心がかき乱されるんだよね・・・・・と。
デカダンの極致。

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こんなことを言って暮らせたことは、ある意味、幸せだったような気もしますw



姫君と豆 [いろんなブンガク]

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小さなころ、母が毎晩、童話を一つ、寝る前に読んでくれました。
その中でも、いまでも強烈に覚えていて忘れられない話のうちのひとつが、この話です。

アンデルセン童話です。

ある国に、結婚したがっている王子様がいました。
でも彼は、真の姫君を探し求めていたので、なかなか結婚したい相手にめぐり合えませんでした。
真の姫君の条件とは?
何事にも、繊細な感性を持っていること。

ある嵐の夜、王子の城に一人の少女が一夜の宿を求めてやってきます。
彼女は王子と王子の母后によって試されることになります。

20のマットレスと20の羽根布団の上に、一晩寝かされることになるのです。
一番下のマットレスの下には、一粒のえんどう豆が置かれています。

彼女がもしも王子の求めるたった一人の姫君であれば、その豆を感じることができるだろう、とww

結果は・・・・
彼女は小さな一粒の豆のために背中に一晩中不快感を感じて眠ることができず、翌朝、
王子と母后によく眠れたかどうか訊かれて、背中が痛くて眠れなかったと答えて、王子から
求婚されるという・・・・・・たしか、そんな話でした。

なぜ豆なのか? 20もマットレス敷いた下にある一粒の豆なんて、わかるわけないじゃんっ、と
小さいころは思ったものでした。

王子様の求める結婚相手の条件が、敏感さであったことも、まぁ、一般的な理想像ではないにしても、
たまたまこの王子様個人の理想であったとしても、一粒の豆を感じ取れる繊細さとは、何事に対しても
思いやりとか、優しさとが、豊かな感性を持つことができるということなのかなと思います。

確かに、一を聞いて百を知る賢さがあれば、どんな困難も乗り越えていけるでしょうから、豊かな感性も
大切といえば大切なのでしょうね。

王子と母后が試してみようと思ったくらいですから、外見もすでに合格点なのでしょうしw
テストしてみるだけの価値があるとみなされたのでしょうね。
そのうえ感性も持ち合わせていれば、言うことなしということなのでしょうか。

豆は生命力の象徴なので、マットレスの下に入れられたのが豆であったことも、あながち不思議では
ないのかもしれないですね。


篁スキャンダル [いろんなブンガク]

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小野篁(おののたかむら)は、平安初期の役人です。

学者で歌人でもありました。
昔の人ながら、身長が180cm!!!

成人男性でも150cm台が普通のなかでは目立ったことでしょうねェ。

先祖は小野妹子です。お父さんの岑守(みねもり)さんも歌人として有名ですが、篁は漢詩にも才能を
発揮しました。彼の文学的才能の高さは、当時並ぶものなきと評されています。

私の好きな一節は、

   野については展敷(てんぷ)す 紅錦繍
   天に当たっては遊織す 碧羅綾

 (野原一面に咲き誇る花々は、まるで一面の紅色の敷物です。そらにふうわりと舞い飛んでいくゴッサマーは、天の織姫が織り出す、薄緑の薄絹のようです)


ゴッサマーとは、クモの糸です。

野と天、紅と緑、錦繍と羅綾の対句が見事です。

彼の漢詩を読めば、豪快で堂々とした性格だったんだなぁと思えます。

彼に関するエピソードは数多く残ります。

遣唐使に行けと言われた時、彼は天皇の命令を(これを勅命といいますが)、すっぽかしてしまいます。
遣唐船の上官と喧嘩したからだそうですw

このせいでしばらく地方に左遷されるのですが、おそらくは天皇も彼を嫌っていたわけではなく、ただ形ばかりのおしおきだった模様です。

また、彼は夜な夜なある井戸から魔界へと降りて行って、地獄で閻魔大王の秘書官のような役目をしていた
そうです。京都の六道珍皇寺には、その井戸があると言います。お堂の鐘から出入りしていたという説
もあります。

そのため、死んだ後も鬼になったという言い伝えまであります。
天皇にまで逆らうのだから、たしかに怖いものなしですw

そんな彼にも悲しく暗いスキャンダルがありました。

一つだけ残る、悲しい恋の話。

彼には愛する女性がいました。
年頃になって出会った、年下の女性です。

でも二人は結ばれない運命にありました。
なぜならば、その女性は彼の腹違いの妹だったからです。

少女マンガのような話ですが、一説によれば、ともに同じ環境で育たなかった男女は、血が近いほど惹かれ
あうために、恋に落ちることもあるとか。

この妹は妊娠しますが、死んでしまいました。

この話はフィクションかもしれませんが、まぁ、それを言ったら地獄の秘書官の話もそうですよねぇ。

とにかく、それだけ注目の的な人物だったのでしょう。
興味深い人物です。

あっぱれ西行さん [いろんなブンガク]

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願わくば 花の下にて春死なむ その如月の 望月のころ



(できることなら、満開の桜の花の下で死にたいよなぁ。 2月の満月の夜にさぁ)


そう詠んでホントにその通りに死んだ西行法師。

自然を愛し、桜を愛した風流人。

みちのく(東北)で桜が咲き始めたよー、と聞くと、山崎(大阪と京都の間)から歩いて見に行きます。

俗世にいたときの名前は佐藤義清(のりきよ)さん。
鳥羽院の北面の武士(いまでいうSPみたいなもの)に任ぜられて、妻子もありそれなりに幸せな生活を
送っていたはずですが、23歳の時、妻にも両親にも何も告げずにこっそり出家してしまいました。

こんな夫はいやですね。
何の相談もなしに突然家族を捨てて出家だなんて!!

なぜ出家したのか?

A:失恋した
B:友人の死に無常感を感じた

今となっては本人に確かめようがないので憶測の域をでません。
でも、家族に何の相談もなく、いきなり出家はひどすぎます。

もとから和歌を好んでいたということなので、武士でありながらも文化意識が高く、もしかして内向的だった
のかもしれませんね。出家した後、幼いわが娘を見て涙が流れたというくらいですから。

とにかく、のちの芭蕉もうらやむだろう雲水ぶり。
雲水とはふらふら歩くお坊さんのことですね。

自分の思い通りの死にざまを迎えることができる人は、すごくうらやましいですね。
そのあっぱれな死にざまが、藤原定家や鎌倉、室町のブンガクにも影響を与え、さまざまな作品を
生み出しました。


すばらしい~~~(。・д・)ノ★⌒。。

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ゆきおんな [いろんなブンガク]

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白馬岳に、ある父子が暮らしていました。

ある冬、雪の吹き付ける山で、狩りに出た父子は、道に迷ってしまいました。
吹雪はひどくなるばかり、ふたりは白い闇の中で、一件の山小屋をやっと見つけることができました。

吹き付ける雪の山の中をさまよったせいで、ふたりともひどく疲れてしまっていました。
ゆれる囲炉裏の火のもとで、どちらともなく、うつらうつらとまどろみはじめました。

そとは猛吹雪。
まるで恐ろしい獣のように風がうなり、雪を吹き付けてきます。
小屋はまるで嵐の中の小舟のように激しい風に揺さぶられていました。

息子は、眠りに落ちそうになっては恐ろしさで目が覚めて、またうつろになって・・・・と繰り返していました。
何度目かの夢かうつつか。
山小屋の引き戸ががたっと動き、なにか白いものが入ってきました。

あたたまった部屋の中に冷気がもどります。

「それ」はまず、父親のほうに近づくと、眠る父親の上にふうわりと覆いかぶさりました。

誰何(すいか)したいが、息子は金縛りにあったようで動けないし、声を出すこともできません。
それでも必死に目を凝らしてみると、「それ」は抜けるように肌の白い女でした。
赤い唇から、ふぅ・・・・と息を吹いて、父親に吹きかけました。
長い髪は夜の闇よりも黒く、月の光を浴びたかのようにつややかです。

なんと美しい女だろう・・・・

いや、そうではない。
「だ・・・誰だっ!?」

やっとそれだけ叫ぶと、女は息子のほうを振り返り、すぅっと音もなく近づいてきました。
間近でみるとなおいっそう、この世のものとは思えない美しさです。

女は憂いを含んだ美しい瞳で彼をしげしげと眺めて言いました。

「今夜ここで見たことを、誰にも話してはいけませんよ。私はお前のことが気に入ったから、命を取ることは
やめておくから。ゆめゆめ、口外してはいけませんよ・・・」

息子が何かを言いかけた時にはすでに、女の姿はなかったのです。

「お、おとっつぁんっ!」

父に駆け寄ってゆすったけれど、何の返事もありません。それどころか、体は次第に冷たくなってゆきます。
父は、息をしていませんでした。

そして翌年の冬。
一人ぼっちになった彼のもとへ、ある吹雪の夜、戸をたたく者がいました。
開けるとそこにはこの世のものとは思えない美女が一人、ひどく疲れた様子でたたずんでいました。

旅の途中だが吹雪に遭い、疲れてしまったので泊めてほしいとのこと。
彼は一度は断りましたが、女があまりにも疲れた様子で今にも倒れそうだったので、招き入れることにしました。

彼女は身よりなく、行く先も決まらないと言います。
自分も父が亡きあとはひとりぼっち、男は同情しました。
そしてこの女はその日からこの家に住みつき、彼の女房となったのです。

二人は幸せに暮らしていました。数年たつと、子供も生まれました。
女房は太陽を嫌って昼間は決して外には出なかったけれど、それ以外はとてもよい女房でした。

ある雪の日。
そとは吹雪。

男はふと、数年前の吹雪の夜・・・父親が亡くなった番のことを思い出し、何気なく女房に語りました。
「あの晩も、こんな吹雪だったなぁ」

女房は美しい顔をあげて首をかしげました。
「あの晩とは? おまえさま?」

「おとつぁんが、亡くなった晩のことよ。山小屋で吹雪をしのいでいてなぁ・・・夢だったかもしれないが、
美しい女がふぅ、とおとつぁんに息を吹きかけて・・・・お前、そういえば、そのときのおらの夢の中に出て
きた、あの女にそっくりだなぁ・・・・」

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女房はすっと立ち上がると、悲しそうに男を見下ろして、赤い唇を開きました。
「おまえさま・・・・あたしが、その時の女ですよ。誰にも言うなと言ったのに、約束をついに破りましたね。
もうこうなっては、一緒にいることができません。子らもいるので、命を取ることはしませんが・・・・お別れ
ですよ。もう二度と、会うことはなりますまい。さようなら、おまえさま・・・・」

男が何か言いかけた時、女房はまるで幻のようにふっと消えてしまいました。
そして彼女が立っていたところには、かすかな、ちいさな雪の竜巻がうずまいて、それもふと消えました。

部屋の隅では、子供たちがすやすやと寝息を立てていました。
男はただ、呆けたように、女房の消えた宙を見つめているだけでした。




六歌仙 [いろんなブンガク]

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9世紀半ばから後半にかけて、様々な技法を駆使した、華麗で優美な、貴族的な和歌が多く読まれました。
その中でも今でいえば「歌よみベスト6」の歌人たちが大活躍しました。

これは日本画家の菱田春草(1874-1911)の『六歌仙』です。
小野小町、大伴黒主、文屋康秀、喜撰法師、僧正遍昭、そして在原業平。

喜撰法師など、あまり後世に作品が伝わっていないのに、ベスト6に選ばれているなんてすごいですね。
紀貫之のペンネームだったかも?とも言われますが、資料不足で確証はないようで。

業平は『伊勢物語』で有名ですね。天皇の婚約者と駆け落ちして、その女性の兄たちにぼこぼこにされて
関東へ流されました。生まれは高貴なのに、幸うすい人生です。

僧正遍照は出家してからのほうが歌風が洗練されたようです。

文屋康秀は小野小町の友達だったそうで。小町が落ちぶれてからも見捨てなかったようです。
う~ん、貫之は言葉巧みだと評しているけれど、どうかな・・・私はあまり好みの歌風ではないです。

大伴黒主は、貫之に酷評されています。だから??後世、能楽『草紙洗小町』で悪役にされてしまった
のでしょうか?

紅一点は小野小町。
ご存知でしょうから、説明は不要でしょう~(●´▽`)ナハハ

ところで、「美人のなれの果て」的な話は好まれるようで。人のサディスティックな感情を刺激するのでしょうか。
若いとき美を鼻にかけ数々の男性を手玉に取り不幸にした(→なんの根拠もないような・・・)ので、年を取って
みじめに地方で一人さびしく野垂れ死にした・・・と。茨城には小町の墓なるものもありますが。
常陸の国=「東路の果て」なので、そんな話も生まれたのかもしれません。

ちなみに6倍に広げて「ベスト36」にすると、清少納言のパパも選ばれていますね。
清原元輔さんというのですが、おもしろいエピソードがあるのでまた今度に。


Romeo+Juliet [いろんなブンガク]

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いわずとしれたW.シェークスピアの戯曲ですね。
これはギリシア神話をもとに書かれたようですが、ここから多くの似たような話が今も作られ続けています。
アメリカのミュージカルや映画に『ウエストサイド物語』がありますね。何度も見ちゃいましたw

何本も映画化されていますし、ミュージカルとしても世界中で上映されています。
誰でも知っている話と言えばそうですよね。オペラ、バレエ、小説、普遍のテーマです。

これが一番好きです→ http://niki310.blog.so-net.ne.jp/2011-04-22 
(ディカプリオの映画です)

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14世紀のイタリアのヴェローナという町が舞台で、そこで対立する犬猿の仲の二つの家、モンタギューと
キャピュレットの、息子と娘の悲恋です。

モンタギューの息子ロメオは、実はある女の子に恋焦がれていました。
それがバラの名前の少女・ロザライン。

彼女へのつらい気持ちを紛らすために、いたずらな友達の誘いに乗って、仇敵キャピュレットの舞踏会に
忍び込みます。

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そしてジュリエットを見て一目ぼれ。惚れっぽいのね。ロザラインはどうなるのでしょう?
とにかく、ジュリエットもまんざらではない様子。二人はひそかに結婚しちゃいます。
若いから、衝動的に恋に落ちるのかも?ジュリエットは14歳ですが、ロメオは諸説あります。
たぶん、同じくらいか、ちょっと上の少年でしょうね。

ある日、街で両家の若者のいさかいがあり、ロメオの親友が殺されてしまいました。
ロメオは報復して、ジュリエットのイトコを殺してしまいました。
両家の憎しみと怒りは爆発します。

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ジュリエットは望まない相手との結婚を母親から命じられ、悩んだ挙句にロメオとの秘密結婚を
執り行った司祭に相談します。

両家のいさかいに終始具を打つことを期待している司祭は、ジュリエットに協力することにします。
彼女に仮死状態になる薬を授けるのです。

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でもロメオはその事実を伝え聞くことなく、ジュリエットが死んだという知らせを聞いて、彼女の亡骸の
元で後追いをしました。彼がこと切れた直後に目覚めたジュリエットはその変わり果てた姿を見て
絶望し、彼が自らをついた短剣で自らをつきました。

二人の悲劇で反省した両家は和睦する・・・そんなお話です。

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古今東西、いろいろな理由で仲を反対される恋人たちはたくさんいます。
ハッピーエンドよりも悲劇の終焉は、人の心に深く響くようです。

どうせ反対されてもそれで終わればそれだけの仲だし、昔は個人より家が大切と考えられていたから
親に反対されて泣く泣く別れた人たちも多いかもしれません。

でも今の時代の私たちだったら、反対されようがされまいが、自分たちの意志を貫くとおもいますww
恋の期間は18か月・・・と脳科学では言われるようですがw

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思いを貫いた先にあるのが右上がりの幸福なのか、平凡な毎日か、はたまた地獄かはわかりませんが、
結局は和睦するならば、初めから認めてやればよかったのに(それではストーリーになりませんが)と
ジュリエットと同い年ぐらいのころには思いましたっけ。

あ、ちなみに!!!!
ヴェローナではジュリエットに恋愛相談の手紙を出せば返事を出すというサービス?があるそうです。
英語、フランス語、イタリア語、スペイン語などに対応ですが、日本語でもいいそうです。
日本語で出せば、日本語で返事をくれるとか。

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映画でジュリエットに手紙を書くというストーリーがあって、その映画のあとからは世界中から手紙が殺到する
ようになったそうですが、返事は必ずくれるそうですよ。

ジュリエットになって手紙を書いてくれるのは、地元の女性たち。「ジュリエットの秘書」たちです^^
ちなみに、12ユーロでEmailでオーダーです。→ http://www.julietclub.com/en/club.asp
男性の相談もOKだそうですよ!


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