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罰としての永遠の命 [Mythologyのみそ]

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海神ポセイドンの娘(孫という説も)と全能の神ゼウスを両親に持つシビュレ。




彼女は洞窟に住む巫女であり予言者でもあります。
彼女は太陽神アポロンから求愛され、これを受けました。





アポロンは求愛を受けたお返しとして、彼女に永遠の命を与えました。





この場合、不老不死ということですね。
両親ともに神の血筋なのに、彼女の場合は不死ではなかったのでしょうかね?






しかし、彼女は心変わりしてのちにアポロンの求愛を拒みました。
気を悪くしたアポロンは、今度はお返しならぬ仕返しをしました。







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その仕返しとは…



永遠の命を得る、しかし、永遠に年を取り続ける、という呪い。





おそろしい罰です。
罰?


心変わりの…呪い、ですね。






それは…
手に握れる分だけの、砂粒ほどの数の命。






アポロンに捕えられ、彼の神殿で鳥かごのようなものに閉じ込められて吊るされていたそうです。

「お前の望みは何だ?」と尋ねられると、「死にたい」と答えたそうです。






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心変わりがいけないのか、男のプライドがあまりにも尊大なのか。
あるいは神のくせにアポロンが幼稚なのか。
神話の神々は時々とても心が狭くて、そこがとても人間ぽいです。










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しばらく、週に1,2回のアップになります。









Passage des panoramas [Paris 2015]

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入り口にパノラマ写真を設置していたことが名前の由来だそうです。




1800年に作られました。





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古い切手のお店があるので、収集家には人気だそうですが、小さな食堂やカフェ、クレープリーに気を取られて、切手のお店を見ることができずに通り過ぎてしまったのでした。残念(笑)





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ここはホントに「商店街」という感じです。

さて、パッサージュの散歩はまだ続きますよ。




次はパリで一番美しいと言われるあのパッサージュへ。


Passage Jouffroy [Paris 2015]

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メトロの9号線が通っているモンマルトル通りから入ったのは、パッサージュ・ジュフロワ。


グレヴァン博物館という蝋人形館があり、人気の高いパッサージュなのだそうです。


1840年代半ばごろに、鉄とガラスを組み合わせて作られた新古典様式のパッサージュです。




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床暖房という点でもパリで初めてだったとか。
屋根があって床暖房、冬のお散歩にはもってこいみたいです!



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この ↑ お土産屋のお兄さん、いきなり「STAP細胞はアリマセン!」と日本語を言い出して、ちょっとびっくりしました(笑)

ちょっと、いや大分古びた言葉だと思ったのですが、だれか日本人が教えたのでしょう。
お店の中はお土産物がぎっちり、かわいいものがたくさんありました。


私はここで、甥っ子たちにバゲットの形のペンを買いました。




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ホテル・ショパン。
一度は泊まってみたいなぁ・・・・








パッサージュの中にあるなんて、ますます真冬に旅行したら泊まりたい!!
そのお隣は、蝋人形館への入り口が。


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蝋人形館はいきませんでしたが、お隣のホテルに泊まる機会があれば、たぶん行ってみると思います。



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ミニチュアの家具やアクセサリーのお店がかわいかったけれど、店主のインド系の女性はめっちゃ態度悪かったですね。客商売する気がなさそうな。モノは素敵なのですけれどね。店員はまったく素敵じゃない(笑)



レストランやカフェ、お土産屋さんもたくさんあります。





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1974に年に歴史的建造物に指定されたそうです。
こういう時が過ぎ去る感覚を感じさせないような場所、好きです。






Whatever,wherever,whichever. [Paris 2015]




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人生の選択の幅は、





実はあんがい広い。






女神の出自、実は・・・ [Mythologyのみそ]

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キュベレーはギリシア神話においては、大地の女神レアと同一視されるそうですが、もともとは小アジアのフリギュアの地母神だそうです。

自然の豊かな恵みと同時に人間にはどうすることもできない猛威も象徴する女神だそうです。


フリギュアの王メイオンの娘で、山に捨てられて野獣に育てられた・・・という点は、アタランテに似ています。

アッティスという美少年と恋に落ちて、絶対服従を誓わせました。
なんで恋に落ちて絶対服従なのでしょうねぇ?

で、彼女は宮殿を建てて、アッティスを神官にしたのです。
でも・・・


アッティスはあるニンフと浮気してしまいました。
裏切られたキュベレーは彼を発狂させ、自らを去勢させ死に至らしめました。
すさまじい罰です。


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彼の死後、キュベレーはアッティスを神として自分の宮殿に祀りました。
それ以後、去勢した男性のみが、彼女の宮殿の神官なることを許されました。




で、実は。



キュベレーはもともとは男だったという説もあるそうです。


というか、アグディスティスという、両性具有具の神だったとか。
アグディスティスはほかの神々に(何らかの理由で)去勢され、地上に落ちた男性器が大地のニンフをはらませて(!)、美少年アッティスを誕生させた、と。

アグディスティスは名前を変えてキュベレーとなり、アッティスを見初めた・・・・って・・・


まさかの、もとは父と子???


これは・・・・


うーん・・・・



悩みます。




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ちなみに、メッカのカーバ神殿。
語源はキュベレー。





カルネとビエ [Paris 2015]


メトロの切符。

自動販売機で買います。




メトロとバスは共通です。




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まずは言語を選択して、





10枚つづり(カルネ)か1枚かを選び、




1枚なら人数も選びます。






手前についている大きなローラーをコロコロ回して選択します。





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おもしろい・・・・






Le Buillon Chartier [Paris 2015]

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メトロ8と9号線のグラン・ブールバール駅のすぐ近く、うっかりすると見過ごしてしまいそうな路地にその店の看板が出ています。





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それにしても、手書きのメニューって、読むのがめんどくなります(笑)
ここのは比較的読みやすそうだけれど。




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今回はランチの開店時間に行ったのですいっと進めますが・・・
夜8時くらいになるとこの細い通路から外の通りにまで行列が数珠つながりだそうです。



Le Buillon Chartier。

「シャルティエ」だけでも通じます(たぶん)。




1896年に労働者階級向けにオープンした、パリで一番古い食堂!



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通路を抜けて中庭に出ると、こんな入り口が。

この入り口だと店内が小さいのかな・・・と思いきや、入り口に似合わずめっちゃ広い店内!



オープン直後でもどんどん入ってくるお客さんたち。
そして白黒の制服のギャルソンたちが輪になって最後のミーティング。



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席なんて選んでいる余裕なし。
勝手に振り分けられます(笑)



ここは高いパリのレストランに辟易した頃に来ると、とっても感動しますよ。


だって・・・パリで一番古く、パリで一番安い食堂なので!






私たちのテーブル担当はちょっとメタボな陽気なおじいちゃんギャルソン。
大ベテランという感じです。



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フランス語のメニューが来た。
でも、なんか、大丈夫かも。


それで、調子に乗ってフランス語で注文してみました。
というか、おじい、英語わからんて言うのですもの。


がんばった、私!(笑)




叔母がパスタ食べたいというのでボロネーゼ、私はカモのコンフィ。
サラダにえびアボカドを一つ。



あ、
これこれ、





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ここの店は恐ろしく回転が速いので(なにせ安くておいしいから)、テーブルクロスが紙なのです。だからギャルソンはテーブルクロスに注文を書くのです!




水は頼めば持ってきてくれます。

そしてパンは無料。
いくら食べても(たぶん)無料。


台湾人の英語堪能な3人組のギャルと相席。
3人で写メってたので、「撮ってあげましょうか?」と。
「わ~、ありがとうございます!」てな感じで。
国際交流~。





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えびアボカド食べていたら来ました、カモのコンフィ。

どうしてこのころころしたジャガイモ、素揚げして塩かけただけなのにおいしいのかなぁ?





隣のギャルたちも大きなステーキをもりもり食べています。
開店後20分もすればほとんど満席です。おそるべし。



小学生の団体さん、たぶん、社会科見学か何か?の子供たちが、がやがやと入ってきて2階席いっぱいに座ったようです。



内装が19世紀、まるでタイムスリップしたみたい。
おじいを呼んで「ラディシオン、シルヴプレ~」と言うと、テーブルクロス見て計算を始めました。私はもう合計わかっていたけれど、おじいが計算おわるのをおとなしく待っていました(笑)



私たちが店を出るころには外まで行列。


今度は夜に行ってみたいです。





Chartier

11:30~22:00

7 Rue du Faubourg Montmartre, 75009 Paris, FRANCE




Passage Verdeau [Paris 2015]



パリにはパッサージュがいくつかあります。

パッサージュとは19世紀に作られた、屋根付きの通路のこと。





イメージ的には、パッサージュ・パノラマからジュフロワ、そしてヴェルドーまで、大通りで区切られているけれどつながっている感じ。




ヴェルドーは3つの中で一番北側。



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パッサージュって、ほんとに通路の役割だけのものもあれば、両側にお店やカフェが軒を連ねるものもあります。



ここは3つの中で一番地味と言えば地味でしょうか・・・




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ジュフロワができてすこしあとくらい? に作られたようで、同じ建築家のデザインです。

高い天井はフィッシュボーンの金属とガラスです。




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時々、横の通路もあります。
お昼時は地元の働いている人たちがお昼ご飯を買いに通るのでしょうか。




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古本屋さんや刺繍店のウインドウはとても素敵。
タイムスリップしたような気分になります。









As it seems [和訳のセカイ]

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Lily Kershaw。


いい歌なのだけれど、解釈が難しいです。
英語でもみなさん、歌詞の意味が定まらずにいろいろと意見を出しています。










As It Seems





何を知りたくなかったのか、わかっていた

どこへ行きたくないかも理解していたの



だから、より簡単な道を選んできた

私が「去る」ときは、

こっそりとそっと、語られるだけがいい・・・

私が

この世から

去るときは・・・

さよならするときには・・・




この世では生きがいを見つけなければならない

来るべき時が来れば

元いた場所に、戻るだろうから




この世は夢のごとく儚くて

思い描いていたものとはまるっきり違っているから


思っていたようでは


思っていたようには


思っていたようにはね・・・・





彼を受け入れて

私は人生を知った


彼に見つめられると

私は生きているんだって思えたの




そして今やもう、なにもかもがわからない

でもやがて人生が終わるころには

心も凪ぐの


終えるころには

終わるころには

終わるころにはね・・・





この世では生きがいを見つけなければならない

来(きた)るべき時が来れば

元いた場所に、戻るだろうから




この世は夢のごとく儚くて

思い描いていたものとはまるっきり違っているから




思っていたようでは

思っていたようには

思っていたようにはね・・・・












Midnight in the Garden

Midnight in the Garden

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Nettwerk Records
  • 発売日: 2013/09/24
  • メディア: CD



端麗王 [l'histoires d’hommes]

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フィリップ4世(1268‐1314)は、兄の死によって皇太子となり、17歳でフランス王となりました。
王の象徴である二頭のライオンを両側に従えたこの絵は有名です。  




彼は容姿が大変に美しかったことから「ル・ベル(端麗)王」と呼ばれたそうです。
その端麗な容姿とは裏腹に、剛性で厳格な性格であったようです。



フランスでは名君の一人として知られていますが、悪名もいくつかあります。

教皇ボニファティウス8世に暗殺団を送り込み、ローマ近郊の教皇の別荘にて暴行させ
86歳の教皇を憤死させて、自分の息のかかったフランス出身のクレメンス5世を後釜に据えました。



そして教皇庁をアヴィニョンにおいて、思い通りに操ろうとしました。
(これが歴史で習った「アヴィニョン捕囚」)







16歳の時に結婚した5歳年下の妻はナバラ王女でしたが、彼女は結婚後もナバラの統治者でありました。




ナバラを自分のものにすべく、妻を毒殺した・・・という噂もありました。
(しかし、彼女の死後、王は巡礼の旅に出ているのでこれは噂だけだったのかもしれません)




当時のフランスは国家規模の財政難に苦しんでいたのですが、経済の立て直しのために
彼が目を付けたのは、ユダヤ人とテンプル騎士団でした。




テンプル騎士団 →  こちら




ユダヤ人から全財産没収。
テンプル騎士団からも。




テンプル騎士団のリーダーだったモレーは、「自白」強要されて悪者にされました。



「神はわれらの死の復讐をなさる」

と、火刑になる直前に言ったそうです。





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そのあと間もなく、王はイノシシ狩りに出かけ、落馬します。
脳梗塞により、生まれた地へ運ばれて数日後、亡くなるのです。
クレメンス5世も同年に亡くなっています。

モレーの呪い・・・・?





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