Église Saint-Roch [Paris 2015]
サント・ノレ通りにある、結構大きな教会です。
1653~1670の間に建てられた、後期バロック様式です。
太陽王ルイ14世が15歳の時に礎石を置いたのが始まりだそうです。
1763年には、マルキ・ド・サドがここで結婚式を挙げたそうですよ!
名前は14世紀にイタリアでペスト患者を助けた聖人ロックにちなんでいます。
フランス語ではサン・ロッシュ。
重厚な扉を開けると、ひんやり、涼やかな空気。
フランス革命中は集会の場として使われ、銃弾跡があちこちに残るそうです。
ナポレオンが王党派をこの教会の前で鎮圧したヴァンデミエールの反乱は、字際、この教会の前でという絵も残っています。
かつて王党派の兵士が多く斃(たお)れたサント・ノレ通りに面した正面階段には、ホームレスのおじさんが布団を敷いて寝ていたり(!)、学生たちや近くで働く昼休みの人たちが日向ぼっこしています。
光がステンドグラスを通って白い石の床にやさしく降り注いでいます。
教会でもお寺でも神社でも神殿でも毎回思うのですが・・・
信仰のための場所って何かしら神聖な雰囲気が漂っていて、敬虔で厳かな雰囲気が感じられます。
私はどちらかというと何の宗教も信仰していないといえますが、それでも人々の心のよりどころとなる神聖な場所は好きです。文化を感じられる場所というのかな、そういうところが好きです。
もちろん、礼儀は守りますよ。
信者以外がしてはいけないルールとか失礼な行為はあらかじめ調べてから行きます!
この教会はサント・ノレ通りから見るよりも意外なほど奥行きがあり、結構大きな教会です。
三重の礼拝堂があり、一番手前のマリアの礼拝室が美しさで知られているそうです。
一番奥の礼拝室はまるで宮殿みたいでした。
ここには『百科全書』のディドロが眠っています。