光の美術館 [Paris 2015]
オランジュリ美術館は、もとオレンジの温室だっただけあって光の演出が素敵な美術館だと思います。
でも、絵が痛んだりしないのでしょうか?
ルノワールの作品も多く展示されています。
中でも私が好きな作品の一つはこれ。
『ガブリエルとジャン』。
ルノワールの次男ジャンは、のちに俳優・映画監督になっています。
赤ちゃんのころのジャンと、ルノワールの妻のイトコで家政婦をしていたガブリエル。
色彩がどうとかより、ガブリエルの優しい愛情に満ちた感じと、ジャンのあどけないいかにも赤ちゃんな無垢さが好きなのです。
これも、
これも有名ですね。特にこの少女たちの絵は、同じ構図がオルセーとメットにもあります。
ちなみに、ルノワールの妻のアリーヌは数多くの作品のモデルを務めましたが、「私は若いころは痩せてたのよ」とよく言ったそうです。でもね、作品を見ればバレちゃうでしょうにね?
『田舎のダンス』を見ると、若いころからふくよかでしたけど(笑)
ルーヴルは人がいすぎてゆっくり見ているようではなかったけれど、オランジュリはなんだか落ち着きます。
まぁ、結構エピソードが衝撃的だなと思ったものはこれでしょうか。
↓
ローランサンの描いたココ・シャネルの肖像。
当時、貴婦人たちの間では彼女に肖像画を依頼するのがはやっていました。
シャネルも依頼したのですが・・・・
完成した絵を見て「いらんわ」と、ローランサンに返品したという、これです。
絵がいけないというわけではなく、シャネルの性格からしてこんなパステルのタッチがこのみではなかったのでしょうね。似ていると思うけれど。
ならばなぜ依頼したのでしょうねぇ?
いつもタイミングが合わなくて来られなかったオランジュリ。
やっと来られて本当によかったです^^
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roseさんからの宿題・・・。
見つかりませんでした。
『春』がタイトルに入っているのはこの2点でした~。
すみません~
カルーゼル広場からテュイルリへ。 [Paris 2015]
ルーヴルからなんとなく西側に歩けば、カルーゼル凱旋門が見えてきます。
パリには凱旋門は3つあります。
カルーゼル、エトワールに、正式には「凱旋門」ではないけれど凱旋門モドキとでも言おうか、新凱旋門グランダルシュ。
カルーゼルの凱旋門は、1806年にその前に年のナポレオンのオステルリッツの戦いの勝利を祝って記念として作られたそうです。
優雅なコリント様式の柱を持つバラ大理石の門。
いろいろな象徴が盛り込まれた力作でしたが・・・
ピンク色なのと迫力に欠ける大きさ(19mの高さ)がお気に召さず、同年、エトワール凱旋門を作られたのだそうです。
あちらは50mの高さ。完成に30年の歳月を要しました。
こちらはこちらで、優雅でいいと思いますが。
芝の上では人々が日向ぼっこしています。
てか、
ホントにすごい風で白砂がぐるぐると舞っています!
植込みのあたりがぼんやり白いのは、砂が風で舞っているからです!
すごいでしょう?
人々は・・・・気にしていない様子です;;;
カルーゼル広場を抜けるとテュイルリ庭園につながっています。
ここも白砂が猛烈に吹き荒れています!
並木の陰を風をよけながらオランジュリに向かいます。
ええ、恥ずかしくはありませんよ。
太陽アレルギーなので、日傘をさして顔にはタオルです。
風が強すぎて日傘をたたみ、サングラスとタオルで重装備!
しまった・・・
オランジュリまでは結構遠かったのです・・・・