Chez Monet 2 [Paris 2015]
モネが好きだった色は、緑だそうです。
だから家の玄関の階段も、日本庭園風の庭の池に架かる太鼓橋風の橋も緑色。
普通に考えても、かなり大きな家です。
39歳の時、妻が亡くなり、二人の幼い息子がのこりました。
その時すでに、この家に移り住んだ時には再婚していたアリスとその子供たちも、一緒に住んでいたそうです。
詳しくはこれより前に住んでいた家のことについて←こちら。
アリスはモネのパトロンの妻でした。
でもパトロンのオシュデ氏は、破産して家族を捨て、失踪してしまったのです。
6人目の子はまだアリスのおなかの中にいたのですって・・・
妻カミーユは次男の出産で命を落としました。
カミーユとアリスは一緒に暮らしていた時期もあるから、カミーユはアリスにモネと自分の子供たちのことを託したかもしれないですね。
自分の息子たち2人、アリスの子供たち6人、自分たち2人。
計10人の再出発家族。
あ、ちなみに家の中の撮影は自由ですが、フラッシュは厳禁です。
飾られている絵は(もちろん)複製ですが、当時の雰囲気は出ていますね。
43歳(42歳とも)でこの家に住み始めたそうですが、ガイドさんによれば当時の金額でも5億円だか、何億か正確には忘れましたが・・・購入にはとにかくかなりのお金がかかったようですね。
ここを終焉の地と決めたのは、どんな瞬間なのでしょうね。
もともとパリのど真ん中に住んでいたけれど5歳でノルマンディに移り住んでいるので、ノルマンディが馴染み深くて好きだったのでしょうか。
この村はなにも有名なものがなくて、今でもにぎわっているのはこのモネの家のおかげなのだそうです。この家の周りにはお土産屋とかカフェとか小さな雑貨屋があり、すごくかわいい宿屋もありますが・・・交通手段は観光地としてはお世辞にもいいとは言えません。
村はモネの家の観光で周囲の村より収入がちょっと高いのかな?
なーんて、現実的な状況はさておき・・・
川から水を引き、大きな池を作り、異国の草や木や花々を集め、家族と過ごす日々。
家の前は「花の庭」。
道路の向こう側があの「水の庭」。
画家は自分の数々の作品をさておき、この二つの庭が自分の最高傑作だと言ったそうです。