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喘息持ちには優しくないところ。 [Paris 2015]

忘れていました。
この街は、至る所でたばこをふかす人たちで溢れています。

歩いていると副流煙を吸い込み続けるはめになり、咳がでます。

喘息持ちにはつらいです( ;´Д`)




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トランジ像 [なんちゃって博物誌]

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以前、メメント・モリの時にお話ししましたが、中世ヨーロッパは飢饉や洪水などの天災やペストなどの疫病に悩まされました。


メメント・モリ→ こちら。


メメント・モリが今という瞬間を大切に、なるべく悔いのないように過ごしなさいという考えならば、この像はそのあとのことを表す像といえるでしょう。



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ペストが大流行して、カトリックがローマとアヴィニョンに分裂したころに流行ったそうです。

トランジとは、ラテン語のtranireが語源です。


trans-=横切る
-ire=行く


を意味します。もとは死者そのものを表したそうですが、トランジ像は死後の肉体が朽ち果ててゆく様を表現した彫像、ということになるでしょうか。

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わざとおぞましく作られていて、カトリックの高僧たちが自らの墓碑として始め、裕福な貴族たちも真似をするようになったようです。

普通なら、自分のもっともよい姿を残したいと思いますよね。
でも、美しく高貴なご婦人たちも朽ちてゆく自らの像をわざわざ残しました。


その意図はこうです。
生きている間は身分の違い、貧富の差、何歳で死ぬか、どのように死ぬのかは人それぞれ違います。
でも、誰であれいつかは死ぬのです。

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そして放っておけば、どんな美しい人も高貴な人も、有機物ゆえに醜く変わり果てるのです。
高僧たちは自らの朽ち果てる姿を彫像に残すことで、どんな身分のものでも結局はこうなるという自らへの謙遜と、「だからね、ほら、祈ってくださいね」という死者の祈りへの要求なのだそうです。

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蛆やヘビ、ヒキガエルなど、さまざまな醜い虫たちが這いまわる、はらわたむき出しの彫像なんて悪趣味と言えば悪趣味ですが、そんな万人が顔をそむけたくなる姿が、実は真実だ・・・ということを突き付けられると、ぐうの音も出なくなります。


パリで見かけたらまたレポートしますね。



花のヨメ [Mythologyのみそ]

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ウェールズ地方のケルト神話。



スェウ・スァウ・ゲフェス(巧みな手を持つ輝く者)という名の青年は、実の母親によって呪いをかけられていました。
彼はけっして、人間の女性とは結婚できないという呪いを。


スェウのおじで魔法使いのグウィディオンは、友人の魔法使いに助けを求めます。
でもよほど母親の呪いが強力なのか、呪いを解くことはできません。
そこで彼らはスェウのために、「花嫁」を作ることにしました。



エニシダ
オークの花
シモツケソウ。


それらの植物で、華やかな美女を作り出したのです。



彼女の名前はブロダイウェズ。
「花の顔」という意味の名前です。



でも・・・・




うまいこと行かないのです。


Blodeuwedd3.jpeg


ブロダイウェズは、スウェイではなく、グロヌウ・ペビルという別の人間の男性と恋に落ちてしまいました。
グロヌウはブロダイウェズとの障害であるスウェイを殺してしまいました。


スウェイはワシになり、オークの木の上に飛び去りました。



魔法使いのグウィディオンは、かわいそうな甥を生き返らせて、人間の姿に戻しました。




スウェウは自らの「復讐」として自分を殺したグロヌウを殺して、グウィネッツ(グロヌウの土地でしょう)、今の北ウェールズの領主となりました。


哀れ、「花で作られた花嫁」ブロダイウェズは、魔法使いによってフクロウに変えられてしまったそうです。




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ケルト人はオークの木には魔力が宿ると信じていたようです。

だから魔法使い(ドルイド)の杖はオークでできています。
また、オークのヤドリギは、儀式に用いられました。





生き返らせる魔法は使えても、人間の女性と結婚できないという呪いはとけないのですね。
なぜ母親が息子にそんな呪いをかけるのかは詳しくはわかりませんが、権力争いとかなにかがあるのかもしれないですね。

ギリシア神話のピグマリオンみたいに妻を作り出しちゃう・・・という、でもハッピーエンドにはならない、これって、なんでも思い通りにはならないという、人生の真理かも。








準備編 [Paris 2015]

ご無沙汰しております。


準備に全力を尽くしておりましたので、こちらがおろそかになってしまいました。



何せ久しぶりのパリ。
去年はどこにも行けなかったので、旅行も1年半ぶりです。


12時間も飛行機に乗るのは5年ぶりくらい(笑)




さて、何をしていたのかと言いますと、パリノートを作りました。
行きたい場所をジャンル分け、エリア分けして整理し、
便利情報やメシ処を朝食、昼食、夕食に分けました。


これこれ、↓




ミッドナイト・イン・パリ [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 角川書店
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この映画、誰が何と言おうと大好きです。これ、今回見直したら、行きたいところが一番かぶっていました。もし1920年代にタイムスリップできるならば、私も夜中にサンテティエンヌデュモン教会の階段に行って、12時にプジョーが来るのを待ちますよ!


芸術・文学好きな人にはまさに夢の映画だと思います。
雨のパリが好き、というところも気に入っています。



パリ、ジュテーム プレミアム・エディション [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
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これも各エリアを知るにはいい映画。群像劇ですが、最後のアメリカ人(だったかな?)のおばさんのお話が一番心に残りました。彼女が旅先で感じる複雑な気持ちに共感しました。




パリ、恋人たちの2日間 特別版 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
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ジュリー・デルピーの主演・監督作品のこの映画も、旅行と言っても旅行らしくない、NYに住むフランス女性がアメリカ人のBF連れてちょっと里帰りした、そこでケンカするというような話ですが、いい意味でも悪い意味でも等身大の市井の人々が見られます。彼女の早口の英語、かわいくて好きです。







オペラ座の怪人 通常版 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
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もちろん、外せません。
オペラ座の天上で養蜂が行われていたことは最近知りましたが・・・
(しかもそのはちみつがオペラ座の売店で買える)
今回はシャガールの天井画を見たいです。






ムーラン・ルージュ [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
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今回はムーラン・ルージュには行かないけれど・・・
グラスオブシャンパン付きの別のところのレヴューを見に行く予定です!
英語のサイトで予約したら、日本語サイトよりはるかにお得に予約できました♡



ところで、ホテルはルーブルまであるいて2分です。
ミュージアムパスを買えば、期限内に何度でも行ける距離です。








ダ・ヴィンチ・コード (1枚組) [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
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これ、また見直してみたけれどやっぱりなんか気に入らない(笑)
原書で読んでから見たので世界観が違います。
サンピュルス教会には・・・(笑)





ルーヴルの怪人 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 日活
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まだこっちのほうが ↑ ?
それにしてもソフィー・マルソー、いつまでたっても美しい。



今回はロダン美術館も行くので・・・




カミーユ・クローデル [DVD]

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  • 出版社/メーカー: IVC,Ltd.(VC)(D)
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私は本を読みました。

これ↓ に関するある場所にも行く予定です。





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さて、どこでしょう~?



ここ ↓ は今、カフェになっているとか。



北ホテル [DVD]

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数年前に見て、あまり好みでなかった映画、モンマルトルが見たくて再度見てみました。
これ、 ↓




アメリ【期間限定スペシャル版】 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: パンド
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でもやっぱり途中で飽きちゃいました(笑)
しかたない、映画も相性の問題ですから。



行きたいところにピン置いたら、カタツムリの中に☆がたくさんつきました、私のGoogleMap。
行ききれるのかわからないけれど・・・


来週、行ってきます。
皆さんのところにはちょっとずつお邪魔します。もしかしたら、6月になってしまうかもしれませんが・・・すみません~。




滞在中、iPhoneで日記のように毎日なにか書くかもしれません。
アドバイスとかおすすめがあれば教えてくださいね!










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笑っちゃいました。

先日、パン屋に行きました。

そこですごい出来事が起きました。
心の中で思ったことを。思わず口にしてしまったという体験はありますか?

おそらくは、私はこの時が初めてでした。




このパン屋さんはパンを買うとコーヒーか麦茶を1杯サービスでくれます。
パンの入ったフクロを持ち、コーヒーの紙コップを持って店を出ようとした時に・・・



押し開けるタイプのドア。

フクロと紙コップを左手に持ち、右手でドアを抑えます。




後方確認、しますよね、ふつうに。
もし人がいれば、ドアを抑えてその人がドアを抑えるのを待ちますよね?



後ろを見ると、小学4,5年生くらいの女の子と、30代くらいのお母さんが。
当然、私はドアを抑えました。


すると・・・・



ドアを抑えた私の後ろを、女の子が当然のようにすっと通りすぎました。
「え?」と思ったけれど、もしや子供だから?と(一応)思い・・・・



続くお母さん。
これまたドアを抑えることなく、私の抑えたドアの後ろを当然のように通り過ぎました。


ここで、出たのですよ。私の心の声が。


「えっ????」



なになに? いま、何が起こったの?



私の驚きの「えっ???」の声に、はっと気づいたように母親が振り返りました。
彼女も「え?」という感じ。

私は口を開けて信じられない、という表情をしていた・・・と思います。
「わたし、なんかしました?」というような表情の母親を見て、思わず苦笑してしまいました。人間、考えるよりも先に態度に現れることもあるみたいです。


何かを察したのか、どうして自分たちが苦笑を受けたのかわからないかは謎ですが、母親は顔をそらして早足で自分の車のほうへ去りました。

私は苦笑しながら首を横に振って自分の車へ。
この母娘より先に、パン屋を去りました。



この話をしたら、10人が10人、大人も子供も私が「えっ??」と言ってしまったと同じところで「えっ?」と言いました。


「えっ?」率100%です。


娘のほうとさほどトシの変わらない子供でさえ、
「そういう時って、次の人がドア抑えるんじゃないのぉ?」と言います。
同僚は大爆笑で「その母娘、ウケる~!」と喜んでいました。


友達は、「その母親、恥ずかしいね」と。
「そのお母さん、ダメなお母さんだね」と言った子供もいました。


もし私に息子がいて、その女の子と恋に落ちたら、絶対にやめておきなさいというと思います。
若いお母さんなのに、ドアを抑えるとか自分がしないから、娘も知らないのです。
そして、そうして母も娘も恥をかいていることすら気づかない・・・


パン屋を去るまではもやっとしていましたが、そのあとは思い出すとひたすら笑ってしまいます。


エレベーターで開閉のボタンを抑えてくれた人に、当然のように何も言わずに出ていく人とかももやっとしますが。


結構よくもやっとするのは、ちょっと狭い道ですれ違う時に車を端に寄せて待ったら、当然のように通り過ぎていくドライバー。あるいは反対車線に駐車している車がいて、その後ろから対向車が来て、明らかにこちらのほうが普通に通れるのに、駐車している車の後ろで待たずに無理やり突っ込んできて、こちらを待たす人。交差点で右折待ちの時、黄色信号で直進で突っ込んでくる人。



お母さんが娘に教えてあげないと、娘もマナーのない人になってしまいますよね。
お母さん自身がダメな場合、誰か周りの人が教えてあげないと・・・ですが。

人の家に行ったら靴は揃えなさいとか、人前で他人が不快に思うことはしてはいけませんとか、
家の人が教えるべきなのですけれどね・・・



でも最近は、靴をそろえることのできない大人も多いです。
面接や打ち合わせの時にLINEや着信音鳴らしたりとか、図書館で普通の声で世間話する人たちとか。
高速バスの中で大声で電話するおじさんおばさんもよくいますし、着信音一度鳴ったらマナーモードにすればいいのに、二度目も平気で鳴らす人とか。

挙げればキリがないですが(笑)

マナーの良いのが日本人、と思っています。
美徳は持ち続けたいものです。

a.HesiodListening to the Inspiration of the Muse.Edmond Aman-Jean.small.jpg

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