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北欧の夜と昼 [Mythologyのみそ]

ある巨人に、ノートという美しい娘がいました。
彼女の名前は「夜」を意味します。


ノートはアース族のデリングという神と結婚しました。
この神の名前は「曙の光」を意味しています。

二人の間には男の子が誕生し、ダグと名付けられました。
名前の意味は「日」です。


ダグは名前の通り明るく美しく、あまねく世界を照らします。

神の中の王オーディーンは、ノートとダグを天に召して母と息子それぞれに馬車を贈りました。
そして、二人には天と大地の周りをまわるように命じたのです。




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ノートの馬車をひく馬は「霜のたてがみ」を意味するフリームファクシ。
フリームファクシの馬銜(ハミ)から落ちる泡は、朝露になります。


母の後からやってくるダグの馬車をひく馬は、「光のたてがみ」という意味の、スキンファクシ。
この馬がたてがみを振れば、そこから天と地に光が降り注がれるのです。



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こうして母と子がかわるがわる天と地をめぐることで、一日が始まり、そして終わるのです。

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