SSブログ

The Garden of Earthly Delight②  ~快楽の園~ [Paintings]

boschTheGardenofEarthlyDelight.whole.jpg



さて、真ん中の絵です。イチゴ絵。

なぜか「イチゴ絵」と呼ばれるのは、実際にイチゴが描かれているためです。
こんなふうに↓

The Garden of Earthly Delights5.jpg


ここは人間たちの楽園です。
およそ500人の男女が快楽にふけっている様子を描いています。


あ、ハダカのひとがいっぱい~と、喜ぶのはお子ちゃま。
この絵のレトリックは大変に奥深いのです。


boschGardendelights.jpg




ちなみに、イチゴは肉欲と堕落のシンボルだそうです。
あちこちでイチゴをむしゃむしゃと一心不乱に食べる人々。
イチゴではないが、木の実(ベリー)を巨大なトリからもらおうとする人々。


The Garden of Earthly Delights6.jpg



みんなハダカですが、肉感的な感じではないので俗ないやらしさはありません。
でもお尻から花が出ていたり、スケキヨなみに泉に頭を突っ込んでY字開脚する人や、ホントに「なにやってるの?」と訊きたくなる人がいっぱいいます。

透明のカプセルみたいなものに入っていたり、ピンクのカプセルに乗っていたり、そりゃもう、半狂乱な状態ならば楽しそうな感じです。


The Garden of Earthly Delights7.jpg


フクロウも描かれていますが、これは盲目の象徴。タマゴみたいな者たちは世界の始まりを意味するのだそうです。また、よく見るとあちこちに異教徒や異人種も描かれています。だから宗教に関係なく、肉欲は世界共通だということでしょうか。

この絵の中には500人くらい人が描かれているそうですが、お腹の大きな女性は一人だけいるそうです。
男女が一対一で一緒にいるわけではないところも、なにか意味深です。


中央の泉のなかの人々は、それぞれ1,2,4,7,12人。
これは、年、昼夜、式、週、月の数だと言われます。

その周囲を巡る動物や人々の輪は、永遠に終わりのない時を表します。
よく見ると、同性愛者もちらほら。 
当時の宗教ではタブーだったものです。


この絵の解釈については様々で、すべては解き明かされていないそうです。
すべてディコードできたら、どんなにかすっきりするでしょう?
真実は画家のみぞ知る?



次はジゴクの絵に続きます。


coucou♪(・ω・)ノ!(59)  ご自由に(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

coucou♪(・ω・)ノ 59

ご自由に0

ご自由にを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました
a.HesiodListening to the Inspiration of the Muse.Edmond Aman-Jean.small.jpg

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。