妖精の騎士、愛の力で再び人間に・・・ [いろんなブンガク]
スコットランドには、『タム・リン』というおとぎ話があります。
カーターホフの野原には、タムという妖精が出現します。
彼は美男の妖精で、付近の人間の少女たちは、彼に近づかないように言い聞かされていました。
誘惑されて、純潔を失うからです。
でもジャネット(マーガレットとも)はいいつけを守りませんでした。
彼女はタムと出会い、果たして妊娠してしまいました。
彼はかつては地上の騎士で会ったけれど、落馬して命を失いそうになった時に、妖精の女王に救われてその仲間になったとジャネットに話しました。
今は丘の下の王国(妖精の国は丘の下にあると伝承されています)で、女王の家来となっているのでした。
しかし、彼はもうすぐ自分が「十分の一税」として地獄に送られると感じ始めていました。
十分の一税とは、ここでは毎年妖精が地獄へ魂をひとつ、送らなければならないことを意味します。
ハロウィーンの夜。
ジャネットはタムを救うことを決心しました。
夜、妖精たちが行列をなすので、白い馬に乗ったタムが通りかかったら彼を馬から引きずりおろし、ジャネットが彼を決して離さないでいることができれば、彼は人間の世界に戻ってこられると言いました。
ジャネットはタムの言うとおりにしました。
妖精の女王はジャネットを妨害しようと、タムの姿を爬虫類や猛獣に変えます。
でもジャネットは腕の中のタムがどんな姿になろうとも彼を決して離しませんでした。
女王は負けを認め、タムを諦めました。
そうしてジャネットはタムを人間に戻し、彼らは家族になることができました。
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人間と妖精のおとぎ話は、多くがアンハッピーエンドになります。
これは双方の世界が合いいれないことを意味します。
日本でも妖怪との結婚譚はありますが、やはり幸せな結末は少ないですね。
ジャネットの愛の力はすごいですね。
ハッピーエンドになって
良かった(^-^)
by koume (2014-06-12 10:34)
いよいよ梅雨も本番の様で朝から雨模様です。
カビに注意しないといけないですね。
by 旅爺さん (2014-06-12 13:51)
とても素敵なおとぎ話ですね!!!感激しました。
私、こーゆうお話大好きです。
あと、ちょっと系統は違うんですが、心があったかくなるお話で 有名な(私の大好きな本です)『こころのチキンスープ』という短編集がありますよ。
ずっと物書きをしていたので、
私もいつか、こんなお話が作れる人になりたいなぁ~。
by ☆ムーン★ (2014-06-14 12:34)
妖精の世界、大好きです。この絵とてもいいですね。
by アヨアン・イゴカー (2014-06-15 10:19)
おはようございます^^
何事もハッピーエンドはいいわ^^
by mimimomo (2014-06-16 09:51)
今日は晴れ!”梅雨の合間の晴れの日を楽しみましょう~♪
by 旅爺さん (2014-06-16 10:11)