マリア・アルトゥング [l'histoires de femmes]
名前をきいてすぐに分かった人はすごいですね。
彼女は1832年、サンクトペテルブルク生まれのロシアの女性です。
作家で詩人のプーシキンの娘で、トルストイの小説『アンナ・カレーニナ』のモデルになった女性
なのです。
プーシキンもトルストイと同じように、貴族の家柄でした。
マリアは9年間、自宅で教育を受けたそうです。
ドイツ語とフランス語は流ちょうに話せたそうです。
自宅学習も親の知性と財力があってこそ、でしょうか?
その後、大学を卒業し、宮廷に仕えます。
28歳の時に2歳年下のアルトゥングと結婚しますが、夫は不幸にも窃盗の濡れ衣を着せられて
ピストル自殺してしまいます。
自分を疑った人を許す、という遺書を残したそうですが、彼女は「彼は許しても私は決して許さない」と
言ったそうです。当然ですね・・・
子供はいなかったので、夫に死なれた後は孤児の支援をしたそうです。
2枚目の肖像画は、『アンナ・カレーニナ』の作品の中の主人公の描写そのものの、黒髪の巻き毛と
花の髪飾り、真珠の首飾りで描かれています。
バレエや映画、ドラマに何度もなされるこの作品、不倫という題材をとりますが、トルストイの
構成力が素晴らしいのか筆致がすばらしいのか。
これはトルストイ
マリアはその美しさでモデルとなった女性ですが、モデルがいるとなると読むときにちょっと
ドキドキします☆
これはミュージカルになったはずです。
by arles (2012-11-17 03:32)
>フランス製のソフィー・マルソーの映画は
実際のトルストイのアンナとちょっとイメージが違うと思うけど、
とてもスキでした。
私はなにより、ソフィー・マルソー自身のキャラクターである
あどけなさ、っていうのがすごく好きなんですよ。
大好きな女優さんの一人です。
by sadafusa (2012-11-17 09:24)
ずっと気になっていた作品でしたがまだ観てないんですよ><
今日レンタルショップに行くので借りてこようかしら♪
by mary (2012-11-17 15:19)
nikiさん ご無沙汰してしまいました。
タイトルだけは存じていますが、映画も原作もまだ目にしたことがない^^;
それはさておき、自分を疑った人を許す、これは・・・。
そう出来る事じゃないですよね(+o+)
疑われたことに傷ついた気持ちは自分以外の誰にも実感できない。
大きな心、それに近づけるような人間になりたいなぁ・・・。
by nana_hyr (2012-11-17 17:14)
アンナ・カレーニナのモデルなのですね!
いつも知的好奇心を刺激されます^^
by 水無月 (2012-11-17 18:49)
アンナ・カレーニナ、実は偶然今読んでいる最中で
あと数ページで終わるところまで来ています。
(読書の波が引いているのですごく時間がかかりました(^^;)
トルストイの洞察力の深さに脱帽です。
簡単に感想を書いたり人に言ったりできない感じです。
先日nikiさんのトルストイの奥さまの記事を拝見して、この本の中に出てくるリョーヴィンという人間に自分の心の内(煩悶している様子)を重ねて書いていたのだなと感じました。
by Sizuku (2012-11-17 19:19)