それは彼女の罪ではございませぬ、陛下。 [l'histoires d’hommes]
トスカナ大公国からマリー・ド・メディチが後妻として輿入れしてくるとき。
アンリ4世はアンリエット・ダントラーグという愛妾に振り回されていました。
王妃にしろと言う誓約書まで欠かされていましたが、マリー・ド・メディチが輿入れしてくることはもう
決められていたのです。
当時は写真なんてないので、お見合いは肖像画です。
アンリ4世はマリーをちょっと見てみたいと、結婚式よりも前にリヨンまでこっそり彼女を
観察しに行きました。
アンリ4世
こっそりとカーテンの陰から彼女を見た王ははっきり言って、大きく失望しました。
一緒に垣間見に行った宰相シュリーとの会話が笑えます。
王: 「あの足を見たか?」
シ: 「あちらの女性はみなああ(太い)のでしょう」
王: 「あの尻を見たか?」
シ: 「あちらの女性は皆、ふくよかなのでしょう」
マリー・ド・メディチはお見合い肖像画ではほっそり、いくぶん若く描かれていました。
17歳という触れ込みでしたが、実は27歳。いまの27歳はまだまだですが、14,5歳で結婚する当時
では、おばあちゃんになってもおかしくない年齢でした☆
マリーは大柄でしかも結構な肥満体でした。
まあ、どうお世辞を言っても美女とはいえないおかたでした。
王: 「トスカナにだまされた!」
シ: 「ですが、それは彼女の罪ではございますまい!?」
王: 「罪ではないが、不幸ではある!!」
アンリ4世が物陰であまりにも声を荒げたために、その正体がその場の者たちにばれました。
でもさすが。
おろおろすることなく、王はカーテンの陰から姿を現し、きょとんとしているマリーの前に出てひざまずき、
恭しく言ったそうです。
「貴女に少しでも早くお会いしたくて、馬を飛ばしてまいったのです。ベッドの用意がありませんので、
貴女のをわかち与えてください」
まぁ、なんでもいいのですね・・・。
マリー
だってお輿入れの持参金は60万エキュ。親戚のカトリーヌがお嫁入りしたときの6倍。
多少・・がまんしないと、ですね:::
王だってもういい中年だし。
それに・・・ニオイ大王だったし;;;;
アンリ4世は悪臭で有名でしたから、マリーのほうも大変だったでしょう☆
これ、笑える。思わず読み直しましたよ。
by DM (2012-10-04 03:38)
悪臭で有名って気になっちゃいましたf^_^;)
by たかぼん (2012-10-04 09:03)
記事を読んでアンリの肖像画を見なおすとエロおやじにしか見えなくなるのが不思議です(^^)
by secretariat (2012-10-04 09:33)
うんうん。
笑っちゃう。。。
以外とこの後、仲よしだったりして。。。?(^ー^; )"~
by ゆう (2012-10-04 11:48)
すごくおもしろかったです^^
by 水無月 (2012-10-04 12:52)
お見合い写真の改造は昔からあったんですね~(^^;)メチャ、面白かったです(^^)v
by さうざんバー (2012-10-04 14:31)
すごくおもしろかったです
by arles (2012-10-04 19:38)