2人のアンリとひとりのお姫様~国境を超えた追いかけっこ [l'histoires de femmes]
面白い話があります。
面白すぎて結構笑っちゃえますw
タイトルは二人のアンリだけれど、主役はシャルロット・モンモランシーという姫君です。
アンリと言う名はフランス史にあふれているので区別が大変ですね。
ここでのアンリとは、カトリーヌ・ド・メディシスの娘マルゴと結婚して離婚した、「ミドリのスケベおやじ」こと
アンリ4世と、コンデ公アンリ2世のことです。
コスプレしたアンリ4世
アンリ4世はよく登場しているので「あ~ぁ」と思うかたもおおいでしょう?
このアンリ4世が、40代になってある日ひとりの美少女にひとめぼれしました。
それがモンモランシ―公の姫君シャルロットです。
彼女はまだ14歳の、妖精のような美少女でした。
王がいくら言い寄っても彼女は逃げ続けました。
そりゃあ、40代のお父さんくらいのおじさんに言い寄られたら、普通の中学生は逃げますよねw
でも王は彼女の婚約者に婚約を解消させて着々と愛妾にする準備をしていきます。
で、前回の失敗、覚えていますか? アンリエットに大金を要求されたり、王妃いにしろと責められたり
しましたよね。だから今度はシャルロットを結婚させてから愛妾にしようとするのです。
コンデ公
言うことを聞きそうな貴族を探し、コンデ公アンリ2世に目をつけました。
でもコンデ公はシャルロットにひとめぼれしてしまいます。
彼女のほうも、おじさんよりは6歳年上のコンデ公のほうが良かったのでしょうね。
王がシャルロットを連れて来いと言ってもっコンデ公は断固拒否しました。
それで、勢い余って変装して彼女のもとへ逢いに行くのです。
森の中でさらおうとすると、シャルロットは悲鳴を上げて逃げて行ってしまいましたw
これを聞いたコンデ公、妻がさらわれては大変と、ベルギーに彼女を連れて逃げます。
ベルギーはスペイン領でした。だからアンリ4世はスペインに対して宣戦布告したのです。
もう、ミドリのおじさんは完全に血迷ったとしかいえませんw
たったひとりの自分になびかない女のために、一国との間に戦争を起こそうというのです。
でもこれは実行に移されませんでした。
なぜって?
アンリ4世はある日、暗殺されてしまったからです。
これには官僚たちも大使たちも、正直、ほっと胸をなでおろしたことでしょうね。
え? シャルロットとコンデ公ですか?
もちろん・・・フランスに帰国して、末永く幸せに暮らしましたとさ。
うーん、可笑しいですし、悲哀ですね(^^;)
by momiji (2012-10-09 13:30)
シャルロットさんは、肉食系男子より、草食系男子が良かったんでしょうかね??(^^;)
by さうざんバー (2012-10-09 14:18)
最後がどうなるか冷や冷やしたけど
まあ二人が幸せになったので良しとしましょう。
アンリ4世は困ったお人ですね。
by PATA (2012-10-09 21:47)
めでたし、めでたし。。。
by Hirosuke (2012-10-10 08:18)