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バサラのさくら [いろんなブンガク]

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『太平記』に様々なエピソードが残る佐々木道誉。
バサラ大名として有名ですね。

バサラとは、奇抜な格好や行動をする風流人です。

彼のバサラぶりが現れたさくらの話があります。
お花見にいらっしゃいと、彼から花見の招待が人々に送られました。
日本一の生け花をご覧に入れましょう・・・・と。

招かれた人々は度肝を抜かれます。

満開の桜の大樹の根元が、壺で囲われていて、さくらの大樹はあたかも壺に挿された一輪(?)の
花のようです。

人々のあっけにとられた表情を見て、彼はニヤリとしたことでしょう。

娘婿の父と権力争いをした時、将軍の邸で花見をするからという誘いをことわって、わざわざ同じ日に
大原野で別の花見を開催します。

京中の芸人やきれいどころが集められ、この世のものとは思えないほどの、絢爛豪華な花見を行った
と言います。

彼は南北朝の武将でした。
部門のさくらは、優雅なだけではなく、どこか滅びの美学のようなものを感じさせます。
藤原定家のさくらは、ただひたすらに幻想的で美しい。
でも西行の桜は、どこか破滅とか終焉を感じさせる・・・・

連歌を愛し、さくらを愛で、型破りな方法で風流を愛した道誉。
バサラな生き方、できるものならしてみたいものです。



東山魁夷の絵です。
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