SSブログ

日本人の起源とジェノグラフィックプロジェクト^^ [なんちゃって博物誌]



私たちの体の中には「地図」があります。
DNAです。

DNAは先端部分に突然変異を繰り返して、進化していきます。
簡単に言えば、人類の祖先はひとつなのです。
世界中にちらばり、その土地の環境の適した変化を繰り返してきた結果、いろいろな人種が生まれたのです。

たとえば、アフリカ起源の人類は、太陽の光に強い皮膚である黒色人種に。
北欧方面に移動した人種は、それほど強い日光を受けないので肌が白く変化して白色人種に。
モンゴロイドはその中間、などです。

人類の起源は20万年前、東アフリカで生まれたと言われます。
実は、変化と変遷の旅は、ここから二手に分かれます。

男性はY染色体をたどります。

女性はミトコンドリアDNAをたどります。

母と息子、姉と弟でも祖先のルートが別になるのです。おもしろいでしょう?
私は専門家ではないのでかじった程度しかわからないですが、簡単に言えばそんな感じです。

https://genographic.nationalgeographic.com/genographic/lan/en/atlas.html

NationalGeoraphicでは、ウェルズ博士が中心となって、この人類の地図を研究するプロジェクトを
続けています。地球上のあらゆる地域の人々のDNAサンプルを採取して、ある系統がどんなルートを
たどって移動してきたのかを探るものです。「ジェノグラフィック・プロジェクト」といいます。

上のナショジオサイトのマップは、DNAの変遷マップです。
青がY染色体(男性)で黄色がミトコンドリアDNA(女性)です。

ここに画像を上げる技術がなくてすみません;;;;(´;ω;`)

世界の人類の母は、35人、だれでもこの35の遺伝子パターンに行きつくとされています。
日本人の母は9人。

①Dタイプ・・・日本人最古のタイプ。全体の35%です。寒さに強く皮膚や瞼が厚く、小太りタイプ。
         北米に渡りました、バイカル湖周辺で6万年くらい前に発生。

②M7タイプ・・中国の中南部で4万円前に発生。鼻が丸く低い南方系で、縄文人はこれに当たります。
         東南アジアや台湾にも流れました。日本人の15%。

③Bタイプ・・・いわるる「環太平洋人」で、中国南部で6万年前に発生、日本人の15%で、遠く南米に
まで広がりました。

④Gタイプ・・・シベリア東部で3万年前に発生、7.5%です。南下してアイヌに、西へ移動して中国、
中央アジア、朝鮮半島に広がりました。

⑤Aタイプ・・・バイカル湖周辺で発生した、寒さに適応したタイプで、日本人の6%です。2~3万年前に
生まれました。シベリアから中国南部まで分布、一方では南米まで南下しました。

⑥Fタイプ・・・中国、ライス、北ラオスあたりで4~5万年前に発生。東南アジアの人のほとんどがこの
タイプ。
        日本人は5%くらい。痩せた人が多いそうです。

⑦M9・・・・・・ヒマラヤ、チベットで4万年前に発生、日本人のの3.4%。
        ⑥~⑨は半島経由で日本に入ってきたそうです。

⑧CZ・・・・・・日本人の3.2%で、3~4万年前に北東アジアで発生。二手に分かれ、南米まで伸びた
グループと北欧に到達したグループがいます。

⑨N9・・・・・・2~3万年前に発生した、中国南部を起源とするグループ。渡来人に多いそうです。
日本人の7%。


そんなこと言われても、確かめようがないじゃないか!!・・・・と思いました?
お金はかかるが、確かめられるのです。1万円弱くらい?
私は決してお金持ちではないけれど、すごく興味がわいて、どうしても知りたくなって確かめちゃい
ました(笑)

Natuonal GeographicのGenographicプロジェクトに申し込んでみたのです。

genomap.jpg

DNA採取キットを申し込んで、届くのを待ちます。そして届いたら中の手順通りにDNAを採取して送り返し、
さらに数週間、結果を待つのです。
→興味のある方はキットはこちらですよ。 http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/genographic/project.shtml

キットにはIDが入っているので、それを大事に保管しておきます。
1か月くらい経ったら、サイトにアクセスしてIDを入れてINします。
すると自分のルートがわかります。

それだけ?と言われるとそれまでなのですが、ウェルズ博士の地球規模のプロジェクトに参加して、
データの一部として貢献したと思えば、それでいいかな、と(笑)

結果は、私はAグループに属していました。(  ゚  ω  ゚  ) ! !

ん?寒さに強いグループのはずなのに、私自身は超寒がりですが;;;;;
何年か前に日本に来た、ペルーで神に捧げられてミイラにになった少女。
この少女のDNAは、私と同じAグループだったのですよ~~~~@_@

同じ母系なんですね、ミイラちゃん・・・・。と感動したことを覚えています。

ちなみに、日本人にしか見られないというミステリアスな系統もあるそうです。
それがM7aというグループ。
確か昔、テレビで日本人のルーツがどうとかいうバラエティー番組があって、出演者のDNAを事前に
調べたところ、タモリさんがこの珍しいグループだったような気がします。

お暇な方は、人類の一大プロジェクトに参加してみてくださいねヾ(*´∀`*)ノ゛


ちなみに、日本人はどこからきたのか?
まだ日本列島が氷河で大陸とつながっていたころに、南北両方からマンモスを追いかけてきた人たちと、
南北から船で渡ってきた人たち。そして半島から渡ってきた人たちなどです。


私見。
日本人はもともとは自分たちがルーツだ、と主張する一部がいるようですが…国籍などで判断することは本末転倒です。だから相手にしないに限ります(笑)
coucou♪(・ω・)ノ!(136)  ご自由に(11)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

coucou♪(・ω・)ノ 136

ご自由に11

扶侶夢

興味深い話がいっぱいで、また改めてじっくり拝見させていただきます。DNAの話も初めて知った事もあって面白かったです。
“日本人の起源”は前から色々な説が発表されてましたが、私はアバウトに言えば『アイヌの原住民を南方ポリネシア系民族と朝鮮民族が混じりながら北方に追いやって、邪馬台国や大和朝廷を建設するに至った』という説をとっています(現在のところ…)
by 扶侶夢 (2011-05-07 14:28) 

niki

ご訪問ありがとうございます^^

なるほど、北上系の勝利ですね。
それで地方ごとの混血具合やDNA変異に違いが出てくるわけですね。
朝鮮半島起源説は、興味があって調べているところです^^
by niki (2011-05-07 14:48) 

もぐら

今はこれくらいザックリとした分類だとしても興味深い話ですね。
以前、読んだ「ジパング少年」というマンガで主人公が日本人のルーツを辿っていくといったストーリーを思い出しました。
by もぐら (2011-05-08 03:05) 

gop

興味深いですね、家人には蒙古斑があるのですが(笑)
果たして何処から来たのでしょう?

by gop (2011-05-08 09:20) 

niki

もぐらさん> 鈴木光司のデビュー作も、ホラーとは全く違う人類の移動の話で面白かったですよ。

gopさん> 成長しても蒙古斑が残る人もいるようですね。DNAのタイプがわかれば面白いかもしれないですね^^
by niki (2011-05-09 00:34) 

風太郎

DNAは犯人ばかりでなく祖先までも解明してくれるんですね。
by 風太郎 (2012-03-15 07:02) 

斗夢

DNAの先端が突然変異を繰り返しいろいろの人種が生まれた・・・分かりましたが、もしいろいろの人種が生まれなかったら、肌の色も同じで紛争も戦争も起きなかったのではないかと思うのでした。
黒い肌は太陽光に強い・・・前から黒い色は太陽光を吸収するからよくないのではないかと思っていました。太陽光をはね返し太陽光に強い肌が一番の進化だと^^。
by 斗夢 (2012-03-15 08:58) 

はなぶく宇宙人

壮大なスケールですね。
わたしも確かめてみたいです。
たぶんDタイプかな~???
by はなぶく宇宙人 (2012-03-15 11:12) 

sig

こんばんは。
nikiさんらしい好奇心にあふれた気宇壮大なお話ですね。
by sig (2012-03-17 00:34) 

Hirosuke

地理的に見ても、当然の帰結ですね。

歴史的にも、最初の「渡来人」は朝鮮半島から来てますから。

さらには、10年ほど前のテレビ番組で、
「島根県の方言には、韓国語と同じ発音のものが幾つもある。」
との説が紹介されてましたし。

⑦⇒確かに、チベットのダライ・ラマ、ブータンの国王夫妻なんかは、完全に日本人顔ですね。

よく僕は「中東顔」と言われますが、はたして実態は!?
by Hirosuke (2012-10-10 08:14) 

kazenotomo

めちゃ興味がわいてきました!
試してみたくなったよ!
by kazenotomo (2012-10-11 21:12) 

ご自由にを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました
a.HesiodListening to the Inspiration of the Muse.Edmond Aman-Jean.small.jpg

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。