マグダラのマリア [l'histoires de femmes]
マグダラのマリアは、現代では調香師の守護聖人です。
あ、理髪師と庭師の守護聖人でもあるんですって。
なぜ調香師の守護聖人かといえば、手に香油を持っているでしょう?
香油とマリア。
彼女は、イエスのママである聖母マリアと同じ名前ですが、別人です。
一般的には、若いころに派手で華美なことと享楽ばかりを好み、
イエスに出会って今までの軽薄さを悔い改める、というようなイメージです。
だから彼女は派手なアクセサリーやきらびやかな衣装、そして女性らしさの象徴である
長い髪で描かれます。
なぜ手に香油を持つのかというと、
①イエスの足を髪で拭って香油を塗った
②イエスを歓迎する為に香油を振りかけた
③イエスの遺体に香油を塗った
という、3人の女性のイメージが、グレゴリウス1世によって一人の女性像にまとめられたためです。
香油という共通のアイテムから、この6世紀の教皇はマグダラのマリア像を作り上げました。
中世の伝説では彼女はフランスのマルセイユにたどり着いてそこで数十年暮らしたと言われていますが、
『ダ・ヴィンチ・コード』では、これをもとにストーリーが作られましたね。
美しいが、悔い改めた女。
だから彼女はアンビヴァレントなイメージを併せ持つのです。
上品とみだら、悔悛と享楽。
カルロ・クリヴェッリが15世紀後半に描いたこのマグダラのマリアが、マグダラのマリアの絵では
一番好きです。理由は、きれいだからww
あけましておめでとうございます(^-^)
今年も話題豊富なブログ楽しみにしていますね♪
こちらこそ、仲良くしてくださいね~(^ー゜)ノ
by リキマルコ (2012-01-01 10:51)
確かにそういうイメージで見てました☆
そうか・・・香油・・・そんな経緯があったんですね。
このマリアは確かにとてもキレイです♪
by まろり〜な (2012-01-01 14:13)
イタリアではマリア-マッダレーナですが、マドレーヌと云うお菓子、もしかして?美しくも美味しい女性⁈
by daimuran (2012-07-04 14:14)
そっか!ダヴィンチコードで初めて知りましたが・・・。勉強になりました!
by 大林 森 (2012-07-05 14:29)
この画も素敵ですね。
私はラトゥールの「マグダラのマリア」に惹かれます。
by michaela (2012-07-09 08:56)
マグダラのマリアは、バッハのマタイ受難曲の中でも大変印象的に現れますが、山田耕筰の管弦楽曲「マリア・マグダレーナ」を思い出します。
by 伊閣蝶 (2012-11-11 22:28)