SSブログ

ラスプーチン [l'histoires d’hommes]

ロシアの怪僧。
Rasputin.jpg


「私は殺されます。その暇乞いに参りました。私を殺す者が農民であれば、ロシアは安泰でしょう。もし、私を殺す者の中に陛下のご一族がおられれば、陛下とご家族は悲惨な最期を遂げる事となりましょう。そしてロシアは長きにわたって多くの血が流されるでしょう」

という予言を、暗殺される前に残しました。

グレゴリー・ラスプーチンは普通の農家の生まれです。
20歳で結婚するのですが、ある日突然思い立って、「修行」の旅に出るのです。

あちこちで祈祷やまじないをして、果てには皇帝ニコライ2世の皇太子の血友病を治したことで、
皇后の信頼を得て宮廷に入り込みます。

nicofamily.jpg
ニコライ2世一家。


政治にまで口出しする彼を、貴族たちが良く思うはずがありません。
彼らはラスプーチンを暗殺しようと計画します。

1916年12月29日、ユスポフという貴族の屋敷にラスプーチンは招かれてワインとチョコレートケーキを振舞われます。ラスプーチンは無類の甘いもの好きだったので、このケーキの中に青酸カリが仕込まれているとは知らずに喜んで食べました。

でもなんともないのです。

焦った貴族たちは、彼を銃殺します。
床に倒れた怪僧をみて彼らがホッとしたのもつかの間・・・・・

ラスプーチンは起き上がってみんなを追いかけたのです!

貴族たちは逃げながらも夢中で銃の引き金を引きました。
そして、ついには殴るけるの暴行を加え始めたのです。
ぐったりした彼の手足を、人々はロープで縛りあげました。
そして、凍ったネヴァ川の氷の割れ目に放り込んだのです。

・・・・翌朝、片手のロープを外したラスプーチンの死体が発見されました。
死因は溺死でした。

壮絶な最期です。

そして彼の予言通りに、皇帝一家も悲惨な最期を遂げました。



coucou♪(・ω・)ノ!(120)  ご自由に(7)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

coucou♪(・ω・)ノ 120

ご自由に7

PATA

凄い人物もいたものです。
by PATA (2011-12-11 10:55) 

nana_hyr

お名前だけしか存じませんでしたが・・・。
神様に近いヒトを殺してしまったのではないか?と思うほど奇怪なかんじです^^
by nana_hyr (2011-12-12 09:45) 

sadafusa

この人、実は正規のロシア正教の坊さんじゃなかったみたいですよ。
ラスプーチンについては
さいとうちほの(またかよ! 笑)
「アナスタシア倶楽部」に詳しいです。

プーチン大統領は、本当は「ラスプーチン」なんだけど
悪名が高すぎるので改名したんだって。

でも、ラスプーチンっていう名前はロシアのある地域では
ごくごくよくある名前らしいです・・・・。

なんでもラスプーチン出身の地方にある
ひとつの村は、全員が「ラスープチン」さんで
み~んなラスプーチンそっくりな顔してるんだって・・・・。
不気味よね~
by sadafusa (2012-09-27 09:04) 

さうざんバー

青酸カリでも、銃でも死なないって、スゴイ人ですね(^^;) 
by さうざんバー (2012-09-27 14:13) 

etu

ロシアの事を知ら無すぎる私。
勉強になりました!!!

by etu (2012-09-27 15:12) 

しばちゃん2cv

ラスプーチンの歌がありましたね。
by しばちゃん2cv (2012-09-27 20:06) 

【みなと】

ラスプーチンと聞くと『カラマーゾフの兄弟』を思い出します。
by 【みなと】 (2012-09-29 22:26) 

ご自由にを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました
a.HesiodListening to the Inspiration of the Muse.Edmond Aman-Jean.small.jpg

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。