SSブログ

「イタリアする」の意味は・・・ [使えない無駄知識( *´艸`)]

「イタリアする」という言葉が、16世紀のフランスで流行したことがあります。
さて、何のことかわかりますか? 流行といてもファッションや食べ物のことではないのですよ・・・。

実は、「イタリアする」=毒殺 のことなのです・・・・。

a.caterine2.jpg


アンリ2世の妃カトリーヌは、イタリアのメディチ家から嫁いできました。
彼女の結婚生活は幸せとは言えませんでしたね。
王には10代のころから寵愛する20歳近く年上のディアヌ・ド・ポアティエという愛妾がいましたし、
子供たちは問題児ぞろい。娘のマルゴは多情すぎて悪い噂ばかり。
カトリーヌ自身も、ユグノーを娘の結婚式に集団大虐殺して、殺戮の王妃と呼ばれました。

文化の面でも、彼女にはいくつかの功績があります。
なかでも有名なのは、食事にナイフとフォークを持ち込んだことでしょう。

そして実は、影の文化面でも「功績」があるのです。
それが、毒。

メディチ家は毒殺がお得意でした。
彼女もお抱えの毒薬師をつれて嫁入りしたそうです。すごい花嫁道具ですね^^;;;;
ほかにも彼女の「花嫁道具」として、錬金術師、占星術師などがあり(い)ました。
(彼女のお気に入りの占星術師はノストラダムスです)

「お目めちゃん」と呼んでいたお気に入りの息子を王位につけようとして、問題児の兄のほうを
毒殺したとも言われています(実の子ですよ!)。

娘の夫となるナヴァル王子の母、ユグノー派の長をパリに呼び出して毒殺したのでは、とも言われます。
なぜって、ナヴァルのジャンヌ・ダルブレが結婚式のためにパリについて間もなく急死したからです。
しかも、カトリーヌが手袋を贈った直後に・・・・。

a.caterine1.GIF


政敵を毒で葬ろうと毒を贈ったこともしばしば。
どんな殺し方も自在だったそうです。

ちなみに、アメシストやサンゴは毒で変色するといわれていました。
アメシストはわからないけれど、サンゴはもとは生き物なので、何かの成分には変色もあり得るかもしれないですね。

ルビーやメノウ、一角獣(実際はクジラの仲間のイッカク)の角は、粉末で服用すると解毒作用があると
信じられていたようです。

彼女がよく使う毒は衰弱死に見せかけることのできる「ウミウサギの角の粉末」だったそうですが、
どんな成分だったのでしょうね・・・・・?

coucou♪(・ω・)ノ!(257)  ご自由に(14)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

coucou♪(・ω・)ノ 257

ご自由に14

arles

イタリアしたい人一杯だけど、現代のいい大人なので我慢してます(笑)
by arles (2011-10-06 04:20) 

淳司

こうなったら私も・・・
中国でイタリアしちゃおうかなぁ?
いかんいかん(汗)!
どんどん性格が歪んでいく・・・(><)b
それにしても・・・
この記事の中にノストラダムの名前が出てくるとは・・・。
ちょっとビックリでした!
by 淳司 (2011-10-06 04:31) 

kazu-kun2626

とても参考になりました。2626(フムフム)
by kazu-kun2626 (2011-10-06 07:39) 

non_0101

こんにちは。
そ、そんな意味があるとは…
さすがは陰謀渦巻く貴族たちの世界ですね^^;
by non_0101 (2011-10-06 08:39) 

月夜空

おはようございます^^

とっても恐ろしい嫁入道具ですね(-_-;)
by 月夜空 (2011-10-06 09:43) 

旅爺さん

毒殺が有名な家によく出入りしてた人達が居たもので、これだけでも驚きです。
食事にナイフとフォークを持ち込んだのはこのカトリーヌでしたか。
by 旅爺さん (2011-10-06 10:45) 

himajin_u

イタリアする!使わしてもらいます!(^^)勉強になりました☆
by himajin_u (2011-10-06 11:45) 

elzawild

お~~~怖~~~~!!!
権力の座を維持するための必須アイテムということですね。
by elzawild (2011-10-06 11:51) 

あすぱら

来月フィレンツェに行くのでメディチ家について勉強したいと思ってます。なんかいいのないですかね??
by あすぱら (2011-10-06 12:19) 

般若坊

イタリアする:暗殺する。スペインする:間男する。ギリシャする:崩壊する。中国する:恫喝する。・・・・etc
by 般若坊 (2011-10-06 14:55) 

たもちゃん

歴史の光と闇。
深く見ていくとドラマがありますね。
by たもちゃん (2011-10-06 16:39) 

SIBA-dog

アンリ2世の事は知っていましたが、
カトリーヌが毒殺していたとは驚きでした。
イタリアする・・・恐ろしい意味があったとはねぇ~
歴史は面白いです。
                   
by SIBA-dog (2011-10-07 00:01) 

後藤

イタリアというと、おしゃれとか食べ物がおいしいとか
そんなことしか浮かばなかったのに、毒とは…さすが、
歴史の有る国は裏もあるんですね~
by 後藤 (2011-10-07 19:08) 

sadafusa

イタリア=毒殺
うわ~、そうなんですねぇ。このトピ読んでいると
藤本ひとみの小説「ノストラダムスと王妃」と
映画「王妃マルゴ」を思い出しました。
映画でも、カトリーヌはアンリを猫可愛がりしてましたね。
あんなに凶暴な男なのに・・・・。
なんなんでしょうかねぇ。
by sadafusa (2012-08-23 20:10) 

ご自由にを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました
a.HesiodListening to the Inspiration of the Muse.Edmond Aman-Jean.small.jpg

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。